転職の記事2015.10.05
「35歳転職限界説」は崩壊?
異業種への転職を試みるときに知っておきたい3つのポイント
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2015.10.05 文章 / 八木彩香
今や転職は「ライフイベントの一つ」になりつつある

以前までは一般的に「35歳以上になると転職するのが難しくなる」と言われ、転職するなら「20代がベター」と広く認識されていました。しかし、今では30代後半で転職する人も珍しくありません。転職にあたっての年齢制限が緩和され、世間で主流とされてきた「35歳転職限界説」が崩壊し始めているのです。
この背景にはアベノミクスによる経済の活発化や、2007年の雇用対策法改正によって求人広告に「年齢制限」の記載ができなくなったことなどがあると言われています。さらに近年、年功序列や終身雇用制度が崩れ、大手企業でも中途採用に対する抵抗が薄れてきました。労働者側も有名な企業が大幅にリストラを実施しているニュース等を目の当たりにして、自分らしく働けるところに転職しようと考える人が増えているようです。もはや「転職」は特別なことではなく、一つのライフイベントとして、社会全体に受け入れられつつあります。
73%が成功? 異業種への転職状況にも変化

「異業種への転職は難しい」というイメージがある人も少なくないと思いますが、転職がよりカジュアルに変化していく中で、同業種だけではなく、異業種への転職事情も変わりつつあるようです。
エン転職コンサルタント(現:『ミドルの転職』)が行ったある調査では、転職コンサルタントが転職活動の支援を担当した転職者のうち、「異業種への転職を実現した人」は73%という結果が出ました。特に、異業種からの転職を積極的に受け入れているのが「メーカー」「流通・小売・サービス」「IT・インターネット」といった業界。インターネット広告代理店やWebマーケティング企業での求人数が増加し、メーカーなどでも30代以上の即戦力を求める企業が急増しています。 その理由として、業務推進・拡大を実施する際に、社内にいる人材にはない経験や、業界の先入観や固定概念に縛られない発想力が求められてることが挙げられそうです。このような時代の流れを見てみると、異業種からの転職も以前より容易になってきていると考えられるでしょう。
異業種への転職を試みる際の3つのポイント

今回は上記で述べた転職事情の変化と併せて、異業種への転職を試みるときに知っておきたい3つのポイントも紹介します。
①異業種へチャレンジする理由を明確に
今までの経験を、希望する業種でどう活かせるのかをアピールしましょう。まずは前職との共通点を探すことから始めると、主張を整理しやすくなるかもしれません。
②初めての挑戦は慎ましい姿勢で!
どんなに経験やスキルがあっても、入社後はわからないことも多くあると思います。企業によって習慣が違うことも珍しくありません。いくらスキルを評価されて入社したとしても、いきなり上から目線で接するのではなく、柔軟かつ謙虚な姿勢で現場の人と良い人間関係を構築することが大切です。面接時もその姿勢を意識して臨みましょう。
③バイタリティーをアピール!
企業は転職者に、新しい環境でも主体的に動ける行動力を求めています。業界のルールを崩していくぐらいのパワーや、新しい観点からの意見を強く求められることも少なくありません。そのときに恐れずチャレンジしてくれるような頼もしさがない場合、企業は採用に踏み切れないこともあるそうです。その企業の常識を打破していく役割を期待されていることを、常に頭の片隅においておきましょう。

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「35歳転職限界説」は崩壊?
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「35歳転職限界説」は崩壊?
WRITER
ライター・エディター
八木彩香
一昔前までは、新卒で入社した企業に勤め続けるのが一般的でしたが、今は人材の流動性が高まっているようですね。「働き方」において、個人の希望が叶いやすくなってきていることは間違いなさそうです。あなたももう少し、「働くこと」に、ワガママになってもいいのかもしれませんよ! 【参考】 ▼ エン転職コンサルタント「異業種転職の実態」http://corp.en-japan.com