働き方の記事2015.11.12
あなたは大丈夫?
20年以内に3人に1人がロボットに仕事を奪われるかも!
keyword: 働き方 雇用 アメリカ 変化 ファッションデザイナー
2015.11.12 文章 / 八木彩香
ロボットに仕事を奪われる時代がくる?

以前、イギリスで発表された労働に関するある報告書(世界最大の会計事務所「デロイト」と、オックスフォード大学マーティンスクールによる共同調査)が話題となりました。その内容は、「今後20年以内に全労働人口の3人に1人が、ロボットやコンピューターによるオートメーションに仕事を取って代わられる可能性がある」というもの! 特に繰り返し作業が多い仕事は、機械に置き換えられると予想され、約550万円未満の仕事が失われる可能性は、約1800万円の仕事と比べて、最大で5倍になるということも発表されました。
この調査を受け、資格や技術がいらない簡単な作業をロボットがこなすようになった場合、失業や就職難が生じてしまうのではと波紋が広がっています。イギリスやアメリカなどでは、同調査をもとにした様々なニュースが飛び交い、具体的にいくつかの職業の名前が挙げられ、さらに注目が高まっています。
ロボットに奪われる仕事の職業・仕事別ランキングのトップは…

アメリカで発表されているロボットと仕事に関するレポートをもとに算出された「機械による代替市場規模( 週刊ダイヤモンドより)」では、奪われる仕事の職業・仕事別ランキングのトップは「小売店販売員」という結果に! そしてなんと2位には資格の中でも人気のある「会計士」の名前が挙がりました。会計士の仕事の8割は人工知能を用いた機械が代用されると予想されています。
また、イギリスのオックスフォード大学で人工知能などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授は、銀行の融資担当者、スポーツの審判、レストランの案内係、苦情の処理・調査担当者、娯楽施設の案内係、チケットもぎり係などを今後消える・なくなる仕事としてピックアップしました。ここまで具体的に例を挙げられると、読者の中にもドキッとしてしまう人がいるのではないでしょうか?
ロボットとの仕事獲得争いが起こるかも!

このロボットと仕事に関する報告書が世界に発表されたとき、IT企業の有名人をはじめとした多くの人々がコメントを寄せました。例えばマクロソフト元CEOのビルゲイツ氏は、「創造性を必要としない仕事はすべてテクノロジーに代行される」との意見を述べ、GoogleのCEOラリーペイジ氏も「現在日常で行われている仕事がロボットに代行されることになり、近い将来には10人中9人は今とは違う仕事をしているだろう」という考えを示しています。
では一体、どのような仕事はロボットやコンピューターに奪われないのでしょうか? それは、芸術などのクリエイティブな作業。具体的には警察や探偵、小学校教員、ファッションデザイナーなど、創造性が必要な仕事はなくならないと言われています。近い将来、もしかしたら報告書通り、ロボットに仕事が奪われることもあるでしょう。同僚との出世争いの前に、ロボットとの仕事獲得争いが起こる時代がくるのかもしれません…!
しかしそれと同時に新しい雇用が生まれるとも予想されています。今後は時代の変化を見極める力がカギになりそうです。

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あなたは大丈夫?
WRITER
ライター・エディター
八木彩香
近年のテクノロジーの変化を見ていると、ロボットが活躍するのは遠い未来ではない気がしますよね。あなたの仕事は大丈夫でしょうか? 個人的には超高性能ライティングロボットが出てきたら、すぐに破壊を試みたいと思っています。