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働き方の記事

労働力と技術の推移にみるAIと人類の未来:r000015000068 | PARAFT [パラフト]

2015.11.26

働き方の記事2015.11.26

人工知能と人類の未来?

労働力と技術の推移にみるAIと人類の未来

keyword: 働き方 労働力 アメリカ 労働時間 雇用

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「近い将来、人工知能の発達によってロボットに人間の仕事を奪われる」という論調がありますが、果たして本当に人工知能(以下AI)は、人間を脅かす存在なのでしょうか? そもそも仕事が奪われると本当に困るのでしょうか? 今回は、人類の歴史を振り返りながらAIと人類の未来を考えてみます。

2015.11.26 文章 / 谷川卓

知ってました? 技術の進歩と労働時間は反比例!


出典 総務省統計局「労働力調査」


AIと人間をめぐる論争に触れる前に、まず人類の労働時間について整理してみましょう。

日本では長時間労働が蔓延しているので誤解されがちですが、実は産業革命以降、日本も含めて世界の労働時間は右肩下がり。日本で週休2日制が定着し始めたのは1980年代頃からですから、テクノロジーの進化と労働時間の関係は反比例していることが分かります。

1980年代と言えば、アップルがMacintoshを、IBMがIBM PCを発売したことなどにより、ビジネスの中にコンピューターが普及し始め、仕事が格段に効率化していった時代です。全体的な労働時間が減り、私たちの生活はテクノロジーによって確実に豊かになりました。つまり、私たちはテクノロジーと経済の進歩により、労働から解放され、以前ほど働かずに、以前よりも豊かな生活を享受できるようになったのです。

AIに仕事は奪われない。むしろ新たな雇用が生まれる?


出典 https://pixabay.com


「ロボットによって人間は仕事を奪われることにはならない」と話すのは、ボストンの技術調査会社フォレスターのアナリスト、J.P.ガウンダー氏です。(※出典) 彼の説明によると、ドイツのデュッセルドルフ空港では、駐車場係のロボットが活躍していますが、このシステムの導入によって料金係が要らなくなって人間の仕事が奪われたかというと、そうではありません。実は逆に、このロボット型フォークリフトを点検、修理するための雇用を生み出したのだそうです。 ガウンダー氏は言います。

「新たなホワイトカラーの職が生み出されたことは、画期的なことだ。発券精算機よりロボットの修理の方がよほど高度な技術が必要なのだから」 彼の分析によると、いくつかの仕事が消えてなくなるのは確かですが、それでも全体として見ると、将来の雇用は悲観するほど悪化することはないだろうということです。

また、グーグルでAIとロボティクスの開発を担当し、現在はカーネギーメロン大学コンピューターサイエンス学科の学長を務めているアンドリュー・ムーア氏も同じ意見で、「AI技術によって人間の職が奪われた事例をまだ目にしたことがないし、時が経つにつれ、おそらく膨大な仕事を生み出すことだろう」と言っています

着実に進む、AIと人間の共存


出典 http://www.flickr.com


たとえば、IBMが作ったAI「ワトソン」はさまざまな仕事ができますが、「人間に代わるものではない」と開発者は言います。あくまでもロボットであり、 “仕事仲間”のような存在なのだと。 他にも、アメリカの農業はもはや人間が介在することなくほとんどが自動化されていますし、Amazonもロボットに任せられる業務については徹底的にロボットにやらせることで、あくまでも人間のサポート役として使いこなしています。そして、実際に世界ではオートメーション化により新しい仕事が次々に生み出され、これまでにない仕事も現れてきています。

確かに、ロボットによる労働の自動化が進めば人間の単純労働は減るでしょう。しかし、その分人間には余剰時間が増え、AIには不可能とされるよりクリエイティブな仕事に取り組むことができるのです。単純労働や高度な計算処理能力が必要な仕事をAIに振ることで、人的リソースを有効活用できる新しい道が見つかりそうです。

【参考】
AIは人間の仕事を奪わず、新たな雇用をつくりだす(WIRED JAPAN, 2015.9.17)
総務省統計局「労働力調査」

WRITER

ライター

谷川卓

テクノロジーがめざましく進化しているこの数世紀に、人間の仕事が失われたことはありません。私は、それぞれに適した部分でAIと人間に仕事を振り分けることが、より豊かな社会にしていくために必要なことだと考えています。まさに適材適所ですね。人類はこれまでの歴史の中でも柔軟に環境に適応してきたわけですし、仕事についても、AIがどれだけ進化しようとも、そう簡単には奪われないだろうと思います。

ー 「生きる」と「働く」を もっと楽しく。
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