働き方改革の記事2016.01.29
働き方改革は休暇取得から!
仕事の質を高めるために日本人は「休む」べき?
keyword: 働き方改革 有給休暇の取得率 職場 アメリカ 休み
2016.01.29 文章 / PARAFT編集部
祝!? 有給休暇消化率、世界最下位を脱却

2014年、日本がようやく脱した……「有給消化日数・有給消化率」の世界最下位という汚名。(※1)
しかし、日本と他国を比べると、有休を使う日数と消化率が低い状況は依然として続いているのも事実です。(ちなみに、新たな世界最下位は韓国でした。) さらに調べていくと、日本人から見ると信じられない「有休消化率100%」という国も。ブラジルやフランス、スペインがそれにあたります。驚くのは、これらの国のほとんどが先進国として充分に機能しているということ。意外なことにアメリカは有休消化率が低めですが、先進国、後進国という区分だけでは測ることは難しそうです。
また日本は、他国と比べて長期休暇を取る割合がダントツで低いことも特徴です。これこそが「日本人は働きすぎ」と言われる原因の一つかもしれません。これは日本人の気質によるところも、経済的な問題によるところもあるでしょう。他の先進国で実現できている「有休消化」が、日本で実現できないわけがありません。
マネジメントスキルと最新テクノロジーで業務ムダを省く

それでは、日本の有給休暇の取得率を上げるためにどんなことが必要でしょうか? まず考えられるのは、働く人を増やすこと。企業が労働者を多く雇用し1人ひとりの作業量を減らすことにより、有休消化率を上げる方法が一番手っ取り早いかもしれません。しかし不景気で多くの企業が経済的に余裕のない今、そのような方法は現実的ではありません。
今あるリソースを活かしながら、業務効率を上げることで働く時間を短縮し、休む時間を長くする。そのためには進歩した最新テクノロジーの導入とマネジメントスキルの向上が欠かせません。作業の自動化を図ることや、管理職と現場の情報共有を密にして、業務の実態を把握し省けるムダを見つけるなど、会社を経営する側と働く側の双方の創意工夫で有休消化率を上げる施策が必要になってきます。
さらには、日本人は有休の取得に罪悪感を感じる人も多いですから、意識改革を呼びかけ続けることも効果的でしょう。
「休暇」を取って仕事にメリットを

出典 Marathon de Paris 2015 / jonathanpetit
有給休暇に限らず「休み」を増やすことによって、かえって仕事がはかどることはありませんか? 気分転換をしたことで成果が上がった経験が少なからずあるはずです。例えば、ホテルや旅館の従業員が休暇を使って他の宿泊施設を体験することで、”これって自分の仕事にも活かせるかも?”という気づきが見つかるかもしれません。
仕事のヒントは「休暇」にこそ詰まっているのです。

![仕事の質を高めるために日本人は「休む」べき?:r000016000021 | PARAFT [パラフト]](/files/alias_m1/000016000021/172_0.jpg)
働き方改革は休暇取得から!
この記事が気に入ったらいいね!しよう
PARAFTの最新記事をお届けします。
┳TIME┻
働き方改革は休暇取得から!
WRITER
編集部チーム
PARAFT編集部
「有休を使うのが後ろめたい」という声はよく耳にするもの。その原因が職場環境にある割合は非常に高いと思います。有休が使いやすい職場と使いにくい職場の両方を経験したことがありますが、適度に有休を使える職場ほど、仕事の計画性や合理性のある職場だと感じました。