パラレルキャリアのメリット?

人生を楽しくする、新しいキャリアの形とは？

かつて日本には、企業のために働くことが正論とされた高度成長期の時代がありました。近年は経済成長が鈍化する一方でグローバル化は進んでいます。このような社会的背景によって、仕事とプライベートの他に第三の活動場所をもつパラレルキャリアと呼ばれる新しいライフスタイルが注目されるようになりました。

2016.03.29 文章／ PARAFT編集部

意識調査の数字でわかる、パラレルキャリアが広がる理由

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2012年に（財）日本生産性本部が発表した「働くことの意識調査」によると、「楽しい生活をしたい」と考える割合は1970年代以降25～35％の間で推移していましたが、2001年から上昇し2012年には38％前後となりました。また「社会のために役に立ちたい」と考える割合も当初は5％前後でしたが、2012年には3倍の15％前後と上昇しています。一方「自分の能力をためす生き方をしたい」とする割合は1976年の37.5％前後をピークに減少し、2012年には16％前後となっています。この結果からわかる通り、人の心は会社内での上昇志向から自己の娯楽や公共社会での役割を求める傾向へと変化しています。

IT技術の発達によって共有されるさまざまな情報と価値観

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統計によると意識の転換期は2001年に集中しています。その年、アメリカでは同時多発テロ事件が起こり、翌年、日本では公開型のソーシャル・ネットワーキング・サービスが生まれました。これにより、インターネットを通してさまざまな情報や価値観を共有できるようになったことも、パラレルキャリアが生まれた大きな要因と言えます。

新しい社会生活の価値を生み出すパラレルキャリアの奨励

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経営学者のピーター・ドラッカーによって提唱されたパラレルキャリアは、特定の組織だけに依存せず、ボランティア活動や大学院などに入り未知の分野に入ることで、広い視野と新しい人脈を得ることを奨励しています。活動を通して得られる経験や知識は、いずれ本業において役立つことも多く、新たな社会生活の価値を生み出す可能性を秘めています。

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