主夫の記事2016.04.07
大黒柱は嫁?
子育て奮闘の主夫と今ドキ女性の働き方
2016.04.07 文章 / 吉次茜
シンガポールからインドネシアへ。嫁の転職を応援する旦那は専業主夫に転身
そんな中、イマドキはこういう夫婦の在り方と働き方もあるんだ!と面白く感じたのが、旦那様と2人の子供と暮らす知人A子の話。30代半ばの彼女は、以前はご主人の仕事でシンガポール駐在暮らし。そこで出産・子育て、その合間に大学進学&MBAを取得……という経歴の持ち主で、非常に前向きな才女です。「せっかく海外にいて時間があるから、ちょっと大学に行ってみようかと思って」とはA子談。ご主人もそれを前向きに応援し家事もサポートしていたのだとか。
キャリア、家事、家族、夫婦……自分たちに一番合う形を探す
聞いた話では、旦那様も大手の金融系企業で相当のキャリアを持っていたようなのですが、自分たちの家族の在り方を考えた結果「嫁が大黒柱で、自分が家事全般を行う」ことを選ぶことへの躊躇いはあまりなかったそうです。
そんなこんなでA子は現在、外資系のコンサル企業でバリバリと勤務、夜は接待にも繰り出すそう。旦那様は家事全般を担当し、インターナショナルスクールに通う子供たちの送り迎えもこなす生活を送っています。目下の悩みは、子供たちがもはや日本語より英語の方が達者なこと。実家のご両親との会話がちょっと怪しい……という点だとか。「基本的に子供にも、自分のことは自分で選ぶように言ってるからこうなっちゃったのかしら~」と豪快に笑うA子の姿が印象的でした。
これからの女性の働き方を考える
家族として、どういう形が望ましいと考えるか、10年20年先の未来にどうありたいか、それぞれがどういう風に生きていきたいか……そういう家族と未来の話をきちんとしておくことが、二人のワークスタイルの方向性自体を決めていくもののではないでしょうか。
今回のケースを「海外だからあり得る話」で終わらせるのは簡単です。たしかに海外では、ワークスタイルの多様性や女性が働くことのチャンスの多さ、夫婦や家族の在り方の価値観に幅があります。でも大切なのは、それ以外の側面、つまり『働き方をフレキシブルに考えていくこと=パートナーとの可能性と関係性を広げていくこと』であることではないでしょうか。“働く”を考えることは、人生を考えることでもあるのです。

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大黒柱は嫁?
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大黒柱は嫁?
WRITER
ライター
吉次茜
今回のA子、見た目は特にアグレッシブなタイプではなく「気が付いたらこんな形の家族になっていたの」と柔らかく微笑む女性です。新しい働き方は新しい家族の在り方を考えること。フラットに仕事に向き合っていけるには、パートナーとの相互理解が非常に大切なのだなということを、A子家族を見ていて今回非常に深く実感しました。