女性の働き方の記事2016.04.14
有名雑誌社の女性社長に学ぶ
幸せに働きたい女性のキャリア|『成功する女性の教科書』
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2016.04.14 文章 / 佐藤裕子
「転職?昇格?」悩む前にあなたがすべきことはたった1つ!
出典:photo AC
さて、キャリアアップを考えるときに、多くの人がまず検討するのが次の2つの選択肢ではないでしょうか。
「今働いている会社でのキャリアアップを目指すのか?」
「別の会社に転職するのか?」
でも、ちょっと待って!どちらを選ぶにせよ、まずは自分から行動を起こさなければ何も始まりませんよね。自分の中にあるわずかな選択肢の中で悩むよりも先に、やるべきことがあるんです。
実は、「私はキャリアップしたい!」という声を発することが、あなたのキャリアアップの第一歩。直属の上司でも部長や役員、あるいは社長でも、とにかく社内で権限のある人物にコンタクトを取り、自分の意欲をアピールしましょう。
▽ キャリアアップ術のポイント①:自信を持って自分を売り込もう
「あなたが自分を売りこまなくて、誰が売りこんでくれる?」(引用)
このアピールが、実はとても難しいもの。奥ゆかしさが美徳とされる日本では特に難しいですよね。上のキャシーの言葉にもあるように、自分自身が売りこまなければ、誰も自分を売りこんではくれません。
「難関の面接にこぎつけたり、新たな契約を結んだりする確立を高めるのに一番よい方法は、採用までのプロセスで、意欲をアピールして粘り強さをみせることだ。しかし、なぜか人は、新しいチャンスをさがすときに、これ以上ないぐらい消極的な道を選ぶことが多い。」(引用)
アピールが得意なアメリカ人ですら、消極的になる人が多いのだそう。でも、自分に自信を持ち、何ができるか、どんな成果が上げられるのかをアピールできれば、道が開ける可能性は高くなります。「売り込み」に対して気が引けてしまう人は、まずは自分の身近な家族や友人に、「実は、キャリアアップしたいと思ってるんだよね……」と口にしてみることから始めてみるのアリかもしれません。とにかく、悩む前にアピール!自分の気持ちを外に出すことから始めましょう。
最悪のシナリオは想像するほどひどくない
出典:StockSnap.io
たとえそれが大きな変化ではなく、日々の業務の改善など小さなことであったとしても、何か今までにないことを提案しようとする時には、周囲からの批判や反発、うまくいかなかった時の責任というリスクはついてきますよね。
でもその提案が、業務効率につながる、新しい仕事を手に入れることができる、またよい結果につながると思えるものであれば、勇気を持って発言しましょう。
▽ キャリアアップ術のポイント②:最悪のシナリオは想像するほどひどくない
「マイナス面を想像してくよくよしすぎるのはよそう。なぜなら、リスクをとってたとえ失敗しても、最悪でもあなたが想像するほどひどくなることはめったにないからだ」(引用)
もちろん、避けられるリスクは避けた方が無難です。でも、リスクを心配するあまり踏み出さずにいることの方が、自分のキャリアアップの妨げになる場合もあるんです。
大切なチャンスをモノにするために重要なことは?
出典:StockSnap.io
そのチャンスをつかむために一番大切なことは、綿密なリサーチと準備です。提案に必要な資料作り、そのためのリサーチ。転職の面接であれば、その会社のことを徹底的に調べて自分のキャリアと照らし合わせて、何ができるかを考えますよね。もしそういった下準備を怠ってしまえば、チャンスをモノにすることなどできません。
▽ キャリアアップ術のポイント③:たとえ地味でも、基本を大事にする
「どんなに建築デザインが美しくてハイセンスでも、徹底的な下積み作業が必要な、地味な基礎部分が欠けていれば、まるで価値がない。チャンスをモノにするための一番のルールは、この基礎部分をしっかりつくりこむことなのだ」(引用)
せっかく巡ってきたチャンスを無駄にしないためには、周囲をあっと驚かせる発想ばかり必要なのではないのです。一見地味に見える作業の積み重ねが、その後のキャリアアップに良い影響を与えてくれるはずでしょう。
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WRITER
ライター
佐藤裕子
今回紹介した本の著者キャシー・ブラック氏の成功体験の中で感銘を受けたのは、出世だけでなく“キャリア”を広い視点で捉え、仕事と家庭の両方を大切にしている点です。「出世のために私生活を犠牲にするより、人生のすべての領域において幸せになることのほうが、ずっと大切なのである。そして、幸いにも、あなたは何ひとつ犠牲にする必要はない(引用)」 公私の充実こそ本当のキャリアアップなのではと思いました。