仕事術の記事2016.06.07
忙しいを連呼する時代は終わった
山積みの仕事が片づきラクに!|『忙しさを上手に手放す思考術』
2016.06.07 文章 / 平原学
「両立しなければ」と思う前に、自分の構成要素を円グラフで見える化しよう
出典:freepik
“両立はピンチではなく、チャンスです。”
本書で提唱するのは、そんな考え方。円グラフを書き、自分が携わる一つ一つの物事がそれぞれ何パーセントを占めているかを見える化すると、意外に仕事以外に自分の生活を構成している複数の要素に気付くはずです。この場合の構成要素とは、「父親20%」「PTA職員15%」「サッカー好き10%」「甘党5%」など、役職でも趣味嗜好でも構いません。まずは既にそれらが両立できていることを褒めましょう。またパーセンテージの幅が見えると、どこを調整すれば人生をより豊かにできるかもわかります。「仕事100%」だと、調整のしようがないことにも気づくでしょう。ざっくり「両立しなければ」と思い悩むより、細かい各要素を自分で調節し直し、幸せを感じられる瞬間を増やしていくことが大切なのです。
「今は我慢」することをやめ、「今を楽しむ力」を手に入れる
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“社会の変化に対応するために大切なのが、「今を楽しむ力」です。”
本書で示される、「今を楽しむ力」を身につける方法は二つ。一つは、いろいろな味の食べ物を味わうなど豊富な体験をすること。そしてもう一つが、今携わっている物事に意味を見出す工夫をすることだそう。仕事をするにも「与えられたからやるしかない」と思うのではなく、その仕事自体に誇りを持って取り組むことです。そのためには努力や工夫が欠かせないと本書は説きます。
単純作業と思えるようなことでも、それが何の役に立っているかを考えること。また繰り返して上達し、自分の成長を感じる中で、喜びに変えていけるのです。
やる気が出ない日も、「ネーミング」で乗り切る
出典:Pixabay
“今日1日のイメージを持ち、「今日1日を○○の日にしよう」とネーミングしてみるのです。”
「やる気がない」と言うのは、本当はあれもこれもやらなければいけないと思考回路ばかりが暴走している状態。改善のためには、心や感性も動員する必要があると本書では説明します。今日1日の主人公が自分なんだという自覚を持って、1日をネーミングし、デザインすること。ワクワク感から自然とモチベーションのアップにつながります。また、会議中に休憩時間を入れる、参加者全員で2分間の瞑想をするといった、心を落ち着かせることも効果があるそう。「やらなければ」とプレッシャーを感じているときこそ、一旦引いて物事を考えてみるべきなのです。
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忙しいを連呼する時代は終わった
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忙しいを連呼する時代は終わった
WRITER
コラムニスト、ライター
平原学
私自身、さまざまな仕事や趣味、子育てなどに追われる日々が続いていました。それらすべてが思い込みで、バランスを取る工夫はちょっとしたことで可能になると知り、それだけでもラクになれました。今の時代、「忙しい、忙しい」と連呼すること自体、格好いいことではないかもしれません。忙しさから抜ける道を知り、笑顔でい続けることに憧れを抱いて、日々を送りたいものです。