バカンスの記事2019.04.28
働いたら、バカンスで休む!
ヨーロッパのバカンスを見習って、日本人もリフレッシュ!
2019.04.28 文章 / PARAFT編集部
フランス人が満喫するバカンスは、見習いたい要素が満載
・バカンス:フランス語、長期休暇を指す
・バケーション:英語、休み・休暇を指す
私たちがイメージするバカンスといえば、バカンス=旅行といった図式が多いかと思います。実際のところフランス人は、バカンスと旅行は別物だと考えているのです。
▼ フランス人のバカンスの楽しみ方
フランス人も日本人と同様、旅行のときはスケジュールをみっちり組んで、旅を楽しみます。
対してバカンスは、ゆったりとした時間を過ごすのがフランス流。バカンスでは自宅から離れ、仕事も一切せず、家族でゆったりと過ごします。
リゾートを訪れる人が多いですが、あえて不便なところに行くという過ごし方をする人も。
都市部と違った不便なところで過ごすことで、家族との絆をより深めたり、自然を楽しんでいたりしています。
▼ なぜフランスのバカンスは長期間なのか?
【労働者の権利として5週間の法定有給休暇が付与されている】
フランスでは1936年に年間15日の法定有給休暇の制度が導入されました。
以後、年を追うごとに有給休暇の日にちが加算され、1982年からは労働者の権利として5週間の法定有給休暇が付与されています。
【バカンスが楽しめる法定有給休暇以外の理由】
フランス人がバカンスが楽しむ理由は、法律に裏付けされているから、というだけにとどまりません。
・有給休暇を消化していない社員に対して、強制的に有給休暇を消化させなければならない
・社会全体に、「しっかり休む」という雰囲気がある
という背景も挙げられます。
実はバカンス大国!きっちり休む国、ドイツ
出典:アマナイメージズ
ドイツ人と言えば、「勤勉」という印象があるかもしれません。実際のところドイツ人はしっかり働く国民性だと言われていますが、残業をすることはほとんどありません。それにバカンスもちゃんと楽しんでいます。
【ドイツの休暇の由来】
今日まで続くドイツの休暇は、1873年に公務員の有給休暇制度として導入されたのが由来。当初から娯楽などのために使われていた休暇が、現在も受け継がれています。
【上司が積極的に有給休暇を取得させてくれるドイツ】
ドイツ人がバカンスを満喫できるのは制度に加え、会社の上司がきっちり有給休暇を取得させてくれるからです。
ドイツの会社の上司は、部下に有給休暇を取得させるのも仕事の一つ。
このような背景もあるため、ドイツではしっかり有給休暇を取得することができ、バカンスを楽しんでいます。
ちなみにドイツ語でバカンスは、「ウアラウプ」といいます。
▼ ドイツの有給休暇の日数
ドイツでは1963年に施行された連邦休暇法に基づいて、有給休暇を規定しています。
有給休暇は最低でも24日取得することができ、ほとんどの企業で30日の有給休暇が取得できます。
▼ ドイツ人の休暇の取り方
ドイツ人は、
・夏に2~4週間
・冬に1~2週間
のバカンスを取得。
夏になると家族で国内に旅行したり、海外旅行を楽しんだりしています。
ドイツ人のバカンスの滞在先はホテル以外にも、お財布に優しくて家族みんなでのんびり過ごせる休暇用の別荘やアパートも人気。
自宅のようにくつろぎながら、家族みんなでバカンスを楽しみます。
バカンスの習慣がない日本で、長期休暇を満喫するには?
出典:アマナイメージズ
日本は休めていないイメージがありますが、ヨーロッパの国々と比べて有給の日数は少ないのでしょうか。
【日本とフランス、ドイツの有給の比較】
・日本:20日
・フランス:25日
・ドイツ:平均30日
有給の日数をフランスやドイツと比べると日本は少ないものの、決して大きく劣るわけではありません。
▼ 日本では有給をまとめて取るのはかなり厳しい
日本の有給は最大で20日あるものの、ヨーロッパのようにまとめて取るのは難しいのが現実です。
元々、有給休暇を10日ほどまとめて取ろうという風潮がありませんし、職場に長期間穴をあけるのは上司や同僚、後輩に迷惑をかけると思って躊躇してしまうもの。
法律上、有給を取得できるとはいえ、ヨーロッパのバカンスのような長期休暇を取るのは困難です。
▼ ヨーロッパのようにまるまる使えなくても、長期の休みをデザインしてみよう
日本の企業では祝日や有給休暇以外にも、リフレッシュ休暇をはじめとしたユニークな休暇を取れるところもあります。
リフレッシュ休暇は有給休暇や夏季休暇などとは別で付与されるもの。毎年取れるものではありませんが、有給休暇と組み合わせることで休暇をまとめて取って、自分なりのバカンスを満喫してみてはいかがでしょうか?
もし有給休暇以外の休暇制度がなくても、あきらめないで。業務が属人化しない・見聞を広げたり視点を変えたりすることが期待できるなど、バカンスをとるメリットを周囲に理解してもらい、十分な準備のうえで休暇を取得すれば、意外と簡単にバカンスがかなうかもしれません。
自分でデザインした休暇を取れば、身も心もリフレッシュできます!
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長い休暇をとることに躊躇する方は多いでしょう。でも「無理……」とあきらめずに、長期休暇をとる方法を探ってみると、意外にとれてしまうかも!長期休暇でやってみたかったこと・行ってみたかったところを現実のものにすれば、思わぬ発見や気づきが得られて、結果的に会社にとってもメリットが大きいかもしれません。何より自身にとってのメリットは計り知れません!もちろん自分の都合や希望だけで周囲を振り回すのは、大人としてやってはいけないこと。調整や交渉の末、長い休みで得た経験は、きっとかけがえのないものになるはずです。