資格の記事2016.08.09
デキる人の勉強法はこう違う!
正しいヤマのはり方を伝授|『頭のいい人は暗記ノートで覚える』
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2016.08.09 文章 / 平原学
覚えなくてもいい知識を見極め方
出典:Pixabay
本書が定義する「頭のいい人」は、覚えなくてもいい知識を見極め、ムダに勉強しない人のことを指します。では、その知識を見極るには。まず用意するのは次の3つです。
1. 基礎教材(教科書)
2. 参考書(応用教材)
3. 問題集
勉強のために誰もが買い揃えるオーソドックスな教材でOK。特別なものを買い足す必要はありません。それぞれに出てくる用語のうち、2つ以上出てくるものが試験に出る可能性があり、覚えるべき知識だと本書は説きます。
中でも問題集に載っている情報は、出題されやすいもの。より情報をしぼるためには、問題を解きながら本を読んで覚えるアウトプット型の勉強法が有効なのです。
仕事でも使える!正しい「ヤマのはり方」
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一見、前段落の「覚える情報をしぼる」と矛盾するようにも思えます。人間の脳は、一度にため込んだ情報はすぐに忘れてしまうもの。しかし関連性のある知識同士は、ネットワークとなって支え合うので、記憶に定着しやすいのです。
仕事でも、相手の反応を見ながら商談などの落としどころを探るのは、立派な「ヤマあて」だと本書は説明します。落としどころをたった1つにしぼってしまったら、それでうまくいかなければ商談は決裂してしまうでしょう。だめならだめで、元のA案に相手の意見を反映させ、よりまとまったA'案やA''案を用意していけば通る可能性も高まります。まったく違うB案やC案は、用意するだけで苦労しますし、まとまりもなければ「無駄な案ばかりたくさん持ってこられた」と思われてしまいかねません。
勉強で覚えるものも、仕事で提示するべき課題も、どちらも情報としてまとまったものであればうまくいくのです。
「暗記ノート」は問題集と結びつけてこそ使う価値が出る
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これは試験問題の答えが同じでも、出題される形式によって答えられたり、答えられなかったりというミスが起こらないようにするため。どんな出題のされ方をしても確実に答えられるようになるには、その知識から「問題の形」まで連想できるようになることが大切なのです。
そして問題を見たときは、「暗記ノート」を確認すれば、答えだけではなくその周辺情報にも目を触れされることができます。あくまで、見るだけ。何度も反復するうちに自然と覚えられるかもと期待だけしていればよく、そこまで神経質になる必要はないそう。最初の段落で解説したように、ムダに勉強せず、反復の回数を高めることが重要です。
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デキる人の勉強法はこう違う!
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デキる人の勉強法はこう違う!
WRITER
コラムニスト、ライター
平原学
私自身も勉強が苦手でした。ノートの取り方も下手で、気づいたら教科書まんまの長文をメモに取っていたこともあり、そういったノートは作るのに時間がかかる割に、ほとんど読み返せません。本書を読めば、きれいでシンプルに読み返しやすいノートの取り方を覚えられるだけではなく、それをどう反復に役立てられるかも理解できます。また、だから合格できなかったのかと過去の自分の失敗にも気づかされる点も多々。本書で学んだからには、もう「忙しいから」というのは勉強できない・合格できない理由にできなくなるかもしれません。さあ、あとは結果を出すだけです。