副業の記事2016.08.31
副業1年生のやることリスト
副業を本業に!開業直前〜初年度終了までにやるべき10のこと
keyword: 副業 事業 経理 確定申告 パラレルワーク
2016.08.31 文章 / Ruaha 裕子
開業直前!スケジュールを睨んでタイムテーブルを組む
出典:ぱくたそ
副業を始めて最初の頃は、本業とのリズムが掴みづらいため、仕事が思うようにはかどらなかったり、「納期を守るために徹夜連続!」なんて事態に陥ることが多いものです。副業1年目で最も重要なことは、本業に差しさわりのないペース配分をつかんで、副業生活に慣れることだとも言えます。最初は稼ぎは小さくても良いので、確実に売り上げを上げつつ、無理のない仕事配分のペースを把握するようにしましょう。
仕事量を増やすのは「慣れてきたな」と思ってからでも間に合います。
【短期・長期で売上目標を立てる】
目標のない努力はむなしいものです。副業を3か月程続けて慣れてきたら、次の3か月の売上目標(=収入額)を決め、そこをクリア出来たら、半年後、1年後、3年後、という感じで目標を決めてみましょう。
この時のコツは「現実感のある金額」で決めること。実現不可能な金額ではモチベーション維持につながりません。そうとはいえ現状維持も望ましくないので「少しだけ上」を狙うようにしてみましょう。
【本拠地と仕事場所を確保する】
事業をするのに必ず必要になるのは「場所」です。当初は、自宅の一室、机一つでも構いません。あるいは自宅を一定時間仕事場所として使う、という方法でもいいのです。人によってはワゴン車1台を移動事務所のように使う方法もあるかもしれません。しかし、どこかに必ず「本拠地」として事業所の場所を決める必要があります。
特に青色申告では事業所の場所を登録する必要があり、それは必ず「手紙が受け取れる場所」である必要があります。物販・製作系では在庫を置いて多く場所や作業場所が必要です。
何よりも「生活と仕事」、「本業と副業」を切り替えるためにも「場所の確保」は有効になります。できれば専用スペースを作るようにしましょう。
【届出や資格・許可等についての確認】
飲食業等では税務以外の届出が必要だったり、許可を取ったりしなければならないものもあります。後述する税務関連の届出とともに、滞りなく手続きをしておかないと、後で問題になる原因を作ってしまいますから、注意しましょう。
事業用の屋号・電話番号・名刺を用意しておく
出典:freepik
開業に当たって、まずは屋号を決めましょう。屋号とは「店名」とか「社名」のような「事業としての名前」です。確定申告の時は個人事業主でも屋号を記載しますし、事業の取引のための「名前」ですからとても重要なものです。一度決めると簡単には変えにくいものでもあるので、覚えやすく、印象に残りやすく、読み間違い、言い間違いの起こりにくい名称を選びます。
自分で考えるのが苦手な人は、ネーミングライターなどに依頼して、考えてもらうのも良い方法です。
【事業用の電話番号を作る】
屋号を決めるのと並行して用意しておきたいのが事業用の電話番号です。こちらは、わざわざ固定回線を引かなくても、仕事用に1台、MVNOのスマホを契約しても良いですし、番号が050でも構わないのであれば、Fusion CSIPでIP電話の番号だけを契約しても構いません。
MVNOであれば、電話番号付きの契約でも1回戦2000円程度から、IP電話であれば、スマートフォンに付随する形で利用するなら契約は無料、使った分だけ払う形で利用できます。かけることが少なく、受信が殆どならば、電話代の経費は少ないに越したことはないですから、要検討と言えます。
個人用・家庭用の回線を利用する場合は、家事按分の取り決めをきちんと決めておきましょう。
【名刺を作る】
ビジネスツールとして必ず用意する必要があるのが「名刺」です。名刺は人脈作りと事業のPRの両方の役割を果たしくれる重要なものです。
名刺には
・屋号または肩書
・氏名
・連絡先住所/電話番号
の他に、
・事業内容のわかるもの
・提供できるサービス等の「商品」
を、必ず入れておくようにしましょう。
デザインや印刷、素材も大切でしょうが、それ以上に「アピールポイント」を明確化することの方が重要です。
お金関係はシビアに!経理と税務関係の届出はどうする?
出典:Pixabay
【税務関係の届出は「稼ぎ」に応じて決める】
もうけが上がれば必ず必要になるのが、確定申告などの税務関連の届出と申告準備です。
副業収入が大きい人では青色申告の方が適している場合もあります。小規模の副業では白色からスタートするのが無難ではありますが、稼ぎが大きく高額の初期投資が見込まれる副業では、税理士を入れても最初から青色申告の方が望ましいケースも考えられます。どちらが適しているか?判断に迷うときは税理士に相談してみましょう。
青色申告関連の届出は前年3月15日までが締切なので、期限にも注意が必要です。
【事業専用の口座を開く】
副業でも、売上の受け取りと事業用経費を引き落とす口座は、普段使っている生活口座とは別に開設します。「口座が分散していると分かりづらい。生活口座と一緒じゃダメなの?」という人も多いのですが、帳簿を付ける時に個人の生活口座を利用していると、仕事と無関係な個人の入出金をより分けるので、かえって面倒が増えてしまいます。
特に青色65万円では、事業に関するお金が関わる口座は全て記帳の対象になってしまうので、事業用口座を開く方が楽です。
【事務・経理処理の時期と方法を決めておく】
副業が失敗しやすいパターンのひとつに「売掛金の回収が上手くいかない」があります。商品や成果物の納品後に、代金が支払われないまま、売掛金ばかりがどんどん溜まってしまうと「帳簿上は黒字なのに、手元資金がどんどん減っていく」という状態になってしまいます。
これを避けるためには、請求事務と売掛金の入金時期、各種の支払い期のバランスを保つことが必要になってきます。売掛金が入金されるまでの資金繰りも重要です。
・請求書作成と送付のタイミング
・入金日
・運転資金の確保方法(特に不足した時の補てん)
この3点については、タイムスケジュールを組み、円滑に処理できるようにしておきましょう。

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WRITER
ライター
Ruaha 裕子
副業でも事業をスタートさせたら、立派な個人事業主です。しなくてはいけないこと、しておいた方が良いことの内容は、基本的には新規開業とほぼ同じように考えておくと良いでしょう。全てを最初から完璧にこなさなくても構いませんが、心構えとして同程度の事が将来はできるようにしようと思っておくと、将来事業規模が大きくなっていったときの苦労「グン!」と軽減されます。