江戸の記事2016.09.02
パラレルワークの都市江戸
江戸時代の仕事は意外と自由! 働き方はどうだった?
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2016.09.02 文章 / PARAFT編集部
江戸時代の人々にとって「働くこと」とは?
出典:Pixabay
そして、多くの優秀な奉公人は、商家の娘に婿入りするなどして店の跡を継ぐというコースでした。このあたりを聞くと「旧態依然」という感じもしますが、「働く」=「1人前の人間になるための修行」という考え方は参考にしてもいいかもしれません。
町人の職業はフリースタイル! それぞれの働き方で
出典:freepik
ユニークなものを取り上げると、刻みタバコ屋(タバコの葉を刻んでキセルに詰める仕事)、貸本屋(本を貸し出す店)、灰買い(かまどの灰を買い集める仕事)、つき餅屋(正月前に餅をつく仕事・季節商売になります)、辻番(辻斬りが出ないよう見張る仕事)など。また、瓦版屋は現代でいうレポーター兼ライターのようなもので、時代劇でもよく見かけますね。
行商も売っているものはさまざまです。野菜や魚はもちろん、虫売りや虫かご売り、風鈴売りなどもあります。職人は商人もかねており、傘やちょうちん、下駄などを販売及び修理をおこなっていました。
まさにフリースタイルで、ニーズが生まれればそこに商売が生まれるといった感じで、現在ある様々なIT関連サービスと近いものがあるように思います。
江戸時代のワークスタイルはまさしく「パラレルキャリア」
出典:Pixabay
・朝
近所に変わったことがなかったか声をかけて回り何かあれば対応。これを「朝飯前」と呼ぶ
・朝食後
午前中は「仕事」、働いてお金を稼ぎます
・昼食後
人のため町のために「傍(はた)」を「楽(らく)」にするために働いた。報酬がなく今でいうボランティア
・夜
明日のためにリフレッシュするための「明日備(あすび)」と呼ばれる時間を過ごす
お金を稼ぐ仕事と、人のため地域ために働くボランティアがうまく組み合わさった生活スタイルはまさにパラレルキャリアともいえませんか。そしてリフレッシュタイムもしっかりとれることも含めると、理想のワークスタイルはすでに江戸時代の人が実践していたともいえそうです。

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PARAFT編集部
働くことの根本的な考え方、すきまニーズを探す姿勢、ワークライフバランスの見事な実践法など、江戸時代の人々の生活や働き方は現代にも参考になりそうです。そのまま取り入れるのは時代背景がそもそも違うので難しいですが、さらに進化した形のワークスタイルの参考として江戸時代を見直してみてもいいのではないでしょうか。