会社の記事2019.09.06
退社と退勤似て非なる言葉
紛らわしい退社・退勤・帰社・退職、正しく使えてる?
2019.09.06 文章 / PARAFT編集部
「退社」「退勤」「帰社」、それぞれの意味
出典:amana inc.
実は退社には、全く違う2つの意味があります。
▼ 「退社」の意味
退社には2つの意味があります。
① 会社を辞めること
「退職」と同義語。「退職」と比べてややカジュアルな表現として使われることが多いです。
② 会社から帰ること
就業時間に関わらず、会社から外に出て戻らない状態を指します。
例えば、定時が18時の企業に勤める人が、17時に営業先に向かい、そのまま戻らない場合、「17時退社18時退勤」という表現になります。
▼ 「退勤」の意味
就業時間が終了したのちに、勤務先を出ることを指します。退勤=仕事を終えたという意味合いがあります。
単に仕事上の都合で会社を離れることなどは、退勤とは言えません。
▼ 「帰社」の意味
帰社には、外出先から会社に戻るという意味があります(三省堂WebDictionaryより)。
「会社を出た」という意味ではなく、「会社に戻ってきた」ことを意味する言葉なので注意しましょう。
「退勤」「帰社」「退社」、それぞれ使うタイミングは?
・(あいにく/申し訳ございませんが)本日は退勤いたしました
取引先などから「●●さん、ご在席でしょうか?」と聞かれた場合に
●●さんが、定時後あるいは終業して帰宅している場合に使います。
退勤は、会社に雇用されていない、フリーランスの人や自営業の人でも、仕事を終えた状態のときには「退勤」が適当です。
▼ 「帰社」の使い方
・営業担当の●●は、○時ごろに帰社予定です
「帰社」は、あくまで自分が勤める会社などに戻るときに使う言葉です。社内の他の部署とのやりとりの中で使われることが多く、社外とのやりとり(電話など)ではあまり使わないことも覚えておくと良いでしょう。
社外に対しては「●●は、◯時ごろにはオフィスに戻る予定でございます」などと、「戻る」を使うのが一般的です。
▼ 「退社」の使い方
・本日はすでに退社いたしました
「帰宅した」という意味で「退社」を使いたいときは、「帰った」というニュアンスが伝わるように注意しましょう。
すでに帰宅した同僚宛てに電話がかかってきた場合、きちんと使わないと、その同僚は退職したのだと勘違いされかねません。
あるいは、「本日はすでに失礼させていただいております」などと、言い換えると誤解が生じません。
決して間違いではないし、使ってはいけない言葉ではないのですが、誤解を招きやすい言葉であるということは認識しておきましょう。
「退職」は”仕事を辞めたとき”に使う言葉
前述の「退社」には2つの意味があり紛らわしいので、もし会社を辞めた旨を伝えたいのなら「退職」を使うことをオススメします。退職は「その勤めを辞めること」だけを表すので、相手にもはっきりと伝わります。
なお、社外の人からいつ辞めたのか、なぜ辞めたのかを聞かれた場合は、事実をストレートに伝えるのは控えましょう。退職にはさまざまな事情が伴うものですし、会社によって「退職」にまつわる情報へのスタンスは異なるものです。
いつ・なぜ辞めたのかという情報がはっきりしないと、相手が困るのかどうか。おそらく質問する90%の人は、興味本位なだけ。さまざまな憶測に退職する人が迷惑するだけでなく、会社やあなたの信頼も損なうかもしれません。
どうしても開示を迫られたときは、くれぐれも自己判断で伝えずに、周囲に相談してから伝えましょう。
帰る・戻る・辞めるを意味するビジネス用語、ややこしい表現が多いですが、スマートに使って社会人生活を乗り切りましょう!
┼─ 関連記事 ─────────────────
働き方に関する記事を読んで、自分に合う働き方を見つけよう!
■出社・退社と出勤・退勤、それぞれの違いとは?
■「フレックスタイム制」と「みなし労働」の違い
■フレックスタイム とコアタイムの違いとは?
<<<柔軟な働き方ができる求人一覧はこちら >>>
<<<企業からスカウトを受け取る『PARAFT』会員登録はこちら >>>

![紛らわしい退社・退勤・帰社・退職、正しく使えてる?:r000016001058 | PARAFT [パラフト]](/files/alias_m1/000016001058/itfcehv50l83ac8f60a6bx4c.jpg)
退社と退勤似て非なる言葉
この記事が気に入ったらいいね!しよう
PARAFTの最新記事をお届けします。
┳CAREER CHANGE┻
退社と退勤似て非なる言葉
WRITER
編集部チーム
PARAFT編集部
今回は「退社」「退勤」「帰社」「退職」という4つの言葉の意味を確認しました。それぞれの言葉の意味をしっかりと理解し、社会人としての常識を身に付けましょう。違いを理解していれば、相手に正しく状況を伝えられるようになります。