ビジネスマナーの記事2020.04.17
上長と上司の意味の違い
上長、上司、先輩。意味はどう違う?使い分けてビジネス力UP
keyword: ビジネスマナー 上長 上司 先輩 呼び方 コミュニケーション
2020.04.17 文章 / PARAFT編集部
「上長」「上司」「先輩」、3つの言葉の違いは何?
出典:amana inc.
『三省堂 大辞林』によると、言葉の意味は以下のとおりです。
【上長】……年齢・地位などが、自分より上の人。
【上司】……会社・官庁などで、自分より地位が上の人。
【先輩】……学校・職場に先にはいった人。先に生まれた人。また、学問・技芸の道で先に進む者。
それぞれ似た意味を持つものの、微妙にニュアンスが異なることがわかります。
意味の違いを踏まえて、具体的な使い方を見ていきましょう。
「上長」「上司」「先輩」の使い方
出典:amana inc.
上長と上司は同じような意味で使われています。上長については、年齢も上であるというニュアンスが含まれています。
取引先との交渉の場で
・弊社に持ち帰り、上長に相談したいと思います。
・弊社に持ち帰り、上司に相談したいと思います。
というのは、どちらも正しい使い方です。
「上長=上司」と考えて差し支えありません。
▼ 「先輩」の使い方
「上長」と「上司」は使い分けに気を揉む必要はありませんが、「先輩」だけは少し異なります。
・上長の佐藤は、私より1年先輩です。
・2年先輩の鈴木さんが、私の上長になった。
「先輩」は単に入社時期の違いなどを表す言葉として使うのが正しい使い方となります。
「上長」「上司」「先輩」、使い分けの注意点
出典:amana inc.
▼「上長」「上司」を使う上での注意点
概ね同じように使える「上長」と「上司」は、会社内の使い方を優先しましょう。
・直属の上司を「上司」と呼び、他部門の上司を「上長」と呼ぶ場合
・決裁権のある上司を「上長」と呼ぶ場合
会社によって使い方が微妙に違っていることも。自分の会社ではどんな意味で使われているのか確認するのがオススメです。
▼「先輩」を使う上での注意点
「先輩」は単なる入社時期の違いを表す言葉です。
役職や決定権とは関係がないため、オフィシャルなシーンでは使わないようにしましょう。
▼ 社内での上長(上司)の名前を呼ぶとき
上長(上司)の名前には「鈴木部長」と役職をつけて名前を呼ぶ企業が多くあります。
役職名には敬意が含まれているので、「鈴木部長様」のように様を付けると、二重敬称となり誤用です。
役職に関係なく、企業によっては「鈴木さん」と”さん”付けで名前を呼ぶ企業もあります。
▼ 社外に対する呼び方
社外に対して上長(上司)の名前を呼ぶ場合、敬称を付けてはいけません。
紹介の場面では「弊社の鈴木です」と言います。
役職名なども紹介したい場合は「こちら弊社の営業部部長の鈴木です」と、役職を前に持ってくるようにしましょう。
▼ ビジネス言葉の正しい使い方
「上司」「上長」「先輩」のように、ビジネス上、使い方に悩む言葉は他にも多くあります。
知っておけば、言葉に敏感な年上の相手ともスムーズに仕事が薦められるかもしれません。
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編集部チーム
PARAFT編集部
商談の場で「上長」という表現は、もしかして敬称だったりしないかな…と思って調べた経験があります。間違っていなくてホッとしたのですが、きっとこの記事にたどり着いたあなたも、そんなヒヤッとした経験がある方なのかもしれませんね。言葉は知っているだけで安心なので、社会人として語彙力はつけておきたいものです。