メールの記事2016.09.13
失礼なことしているかも!
メール最後の「取り急ぎ」はビジネスマナー違反!?
keyword: メール 取り急ぎ ビジネスマナー 礼儀 取引先
2016.09.13 文章 / PARAFT編集部
意外と知らない「取り急ぎ」の使い方
こんな表現をよく見かけますよね。結論から言うと「取り急ぎ」という表現自体はビジネスマナーに反しているわけではありません。ただ、その使い方に少しコツが必要なんです。
リクルート社が運営する『リクナビNEXTジャーナル』によれば、取り急ぎという表現は「至急連絡する事が必要な場合のみ使用するのが望ましい」とされています。ですので「取り急ぎ御礼まで」というようにメールの文末をまとめる場合は、改めて相手に連絡をする必要があるということ。
また、この表現は上司や取引先など目上の人に使うことは礼儀として好ましくありません。なぜなら、取り急ぎには間に合わせの処置としてという意味があるためです。詳細はまだ未定だけれど重要な会議を予定していてその時間を確保してほしいときや、もらった資料を確認したことを伝えたい時などの場面では使用すると良いでしょう。
取り急ぎを使える場面とその使い方
「取り急ぎ」を使用するのは、本当に急いでいて用件だけを伝えたいときだけ。用件以外の連絡事項は書かないようにします。この言葉には、あなたからの発信を”受領”したことを伝える意味と、内容に関してはゆっくり”検討”させてくださいという2つの意味が込められています。
また、送信する相手との関係性もポイントです。取引先や上司であっても、何度もやり取りを続けているような親しい間柄の場合は「取り急ぎ」と使用しても問題ありません。反対に初めてやり取りをする相手には、多少連絡が遅くなったとしても、しっかりとした内容で送信するのがおすすめです。もし相手が連絡を急いでいるように感じたら、こちらの連絡可能な時間を事前に伝えておくのも方法の一つです。
「取り急ぎ」は「まず」に置き換えることもできる
また、「取り急ぎ」を「まず」に置き換えることも可能です。上司や取引先へ送る礼儀正しいメールなら「まずはお礼申し上げます」と文末を省略せず記載すると、より気持ちが伝わる文章になります。加えて「季節の変わり目ですからご自愛ください」など、必要に応じて最後に相手を気遣う一文があれば、あなたの印象もアップするかもしれません。
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ビジネスマナーは社会環境に合わせて少しずつ変化していきますが、思いやりの気持ちの上に成り立っていることに変わりはありません。時には臨機応変な対応が求められますが、相手への敬意や礼儀を持っていれば、形式にとらわれ過ぎなくても良いでしょう。