キャリアアップ助成金の記事2016.10.01
非正規待遇改善への一手!
厚生労働省認定「キャリアアップ助成金」その支給要件とは?
keyword: キャリアアップ助成金 厚生労働省 企業 支給 待遇改善
2016.10.01 文章 / PARAFT編集部
① 正社員化コースの概要について
最新の助成内容詳細は厚生労働省キャリアアップ助成金を参照ください。
正社員化コースとは、非正規従業員の正社員化、直接雇用を推進するための助成金です。
特に助成金の額が多いのが、有期契約労働者(期間従業員や派遣社員など)から正規雇用労働者への転換です。他にも、無期雇用労働者(正社員以外で、無期限の働き方)、多様な正社員(正社員ですが、時短勤務や勤務地・職務が限定されているケース)からの転換などでも助成金が支給されます。
※ 中小企業の場合:すべて1人あたりの金額(かっこ内は大企業の金額)
▼ 有期→正規 60万円(45万円)
▼ 有期→無期 30万円(22.5万円)
▼ 無期→正規 30万円(22.5万円)
▼ 有期→多様な正社員 40万円(30万円)
▼ 無期→多様な正社員 10万円(7.5万円)
▼ 多様な正社員→正規 20万円(15万円)
② 人材育成コースの概要について
※ 中小企業の場合:すべて1人あたりの金額(かっこ内は大企業の金額)
Off-JTとは、外部から講師を招いたり、外部で研修を行うケース、OJTとは社内で行う研修です。
▼ 一般職業訓練(育児休業中の訓練を含む)
→業務に関連した内容で、期間は1コース20時間以上(育児休業中の訓練は10時間以上)1年以内。スクーリングを含む講座。(Off-JT)
▼ 有期実習型訓練
→非正規従業員が正社員になることを目指して受ける訓練(Off-JT + OJT)
▼ 中長期的キャリア形成訓練
→厚生労働省指定の教育機関で資格取得などを目指す訓練(Off-JT)
助成金は各助成金によって違い、Off-JTとOJTであるかでも違いがあります。
▼ Off-JT
→賃金助成:800円(500円)×時間
経費助成:一般職業訓練、有期実習型訓練→最大30万円 (20万円)
中長期的キャリア形成訓練:最大50万円 (30万円)
▼ OJT
→実施助成:800円(700円)×時間
1つの事業所あたり1年で最大500万円が支給され、1人あたりOff-JTは最大1200時間まで、OJTは680時間まで助成金を受けることができます。
有期実習型訓練と中長期的キャリア形成訓練は、1人1回のみ、一般職業訓練と育児休業中訓練は、1年に1回受講可能です。
一般職業訓練・育児休業中訓練・有期実習型訓練・中長期的キャリア形成訓練は、1年の内、いずれか1つのみ受講することができます。
③ 処遇改善コースの概要について
※中小企業の金額(かっこ内は大企業の金額)
▼ 賃金テーブル改定
→非正規従業員の基本給を2%以上増やした場合の助成金(1年あたり1事業所100人まで)
①すべての非正規従業員に対応する場合
1人〜3人:10万円(7.5万円)
4人〜6人:20万円(15万円)
7人〜10人:30万円(20万円)
11人〜100人:3万円(2万円)×人数
②一部の非正規従業員に対応する場合
1人〜3人:5万円(3.5万円)
4人〜6人:10万円(7.5万円)
7人〜10人:15万円(10万円)
11人〜100人:1.5万円(1万円)×人数
▼ 共通処遇推進制度
→正規従業員と同じ待遇を非正規従業員に導入した場合の助成金
①健康診断制度導入(4人以上に実施の場合。1事業所につき1回のみ)
1事業所あたり 40万円(30万円)
②賃金テーブル共通化(正社員と非正規従業員の賃金規定を統一。1事業所につき1回のみ)
1事業所あたり60万円(45万円)
▼ 短時間労働者の労働時間延長
→非正規従業員の労働時間を5時間以上延長し、社会保険に加入させるための助成金(1年あたり1事業所15人まで)
1人あたり20万円(15万円)

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PARAFT編集部
この制度の存在自体を知らない会社もあるかもしれません。機会があったら、世間話のついでにキャリアアップ助成金について話してみてはいかがでしょうか。社員の待遇改善につながるかもしれませんよ。なお、制度は頻繁に内容変更されているので、最新の助成内容詳細は厚生労働省キャリアアップ助成金を参照ください。