役員の記事2016.10.06
執行役員と取締役偉い方は?
「執行役員」「取締役」の違いは雇用形態や役職ランクにアリ?
2016.10.06 文章 / PARAFT編集部
取締役とは、法律で定められた「会社の経営方針を決める人」
ちなみに、会長、社長などは社内の呼び名であり法律で決まったものではありません。法律上の役職と会社内の呼び名を合わせて、代表取締役会長、取締役社長などの役職名になることも多いです。いずれにしても、取締役をはじめ役員は、会社の運営方針を決定することが大きな役目となっています。
それでは、執行役員とは?「役員」という呼び名がついているけど、どういう位置づけなのでしょうか。
執行役員は従業員のトップ! 役員とは別物
つまり取締役が方針を決め、執行役員が実行するというわけです。執行役員は法律上の決まりではないので社内の呼び名になりますし、執行役員が存在しない会社もあります。また場合によっては、取締役が執行役員を兼任している会社もあります。
いずれにしても、取締役と執行役員のどちらが偉いかといえば、執行役員は運営方針を決める権限を持っていませんから、会社の方針決定できる取締役が上といえるでしょう。
会社を経営するのが役員、労働力を提供するのが従業員
役員と従業員では雇用形態が違うということも理解しておきましょう。従業員は労働者として会社に労働力を提供し、その対価として給与をもらっていますが、対して役員は、経営を担当するポストになります。役員は労働者という位置づけではなく経営する側。ですから役員は会社と委託して役員報酬を得ます。そのためもし従業員から出世して役員になる場合は、一度会社を退職し、役員として委託契約を結ぶことになるのです。
従業員の場合は売り上げによって給与が上がったり下がったり、ボーナスがもらえたりしますが、役員報酬は年度の途中で金額を変えることはできない決まりになっています。

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執行役員と取締役偉い方は?
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執行役員と取締役偉い方は?
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編集部チーム
PARAFT編集部
読者の方には、いつかは会社を起こしたい、役員を目指したいという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。取締役などの役員と執行役員は別物のポスト。従業員としてトップになりたいなら執行役員を、経営する側になりたいと思うなら取締役を目指すのが正解といえるでしょう。また最近は、CEO(最高経営責任者)やCOO(最高執行責任者)といった役職名もよく目にしますが、これも会社法上の役職ではなく社内呼称ですので併せて覚えておくとよいでしょう。