メールの記事2016.10.02
人に使えてもモノには使えない!
スマートに使いたい!ビジネスメールの「存じる」「存じ上げる」
keyword: メール ビジネス ビジネスマナー コミュニケーション 礼儀
2016.10.02 文章 / PARAFT編集部
「存じます」を正しく使おう
また、「思う」の謙譲語にもあたる「存じる」は、「その件については○○かと存じます」「○○したく存じますが、いかがでしょうか」といったような表現にも使えます。ただし何度も同じ言葉をつかうと稚拙な印象になってしまうので、1つのメールあたり1〜2回ほどが目安。洗練された文章になるよう心掛けましょう。
「存じ上げる」という言葉を正しく使おう
「○○さんを存じ上げております」は正しい使い方ですが、「この商品を存じ上げております」は誤用になるので注意しましょう(モノの場合は「存じております」)。この時○○さんはお客様や目上の方にあたる人でなくてはいけません。また、自社の人に対し「存じ上げる」を使うのはNGです。
また、「存じ上げる」はそれ自体が謙譲語なので、それ以上修飾する必要はありません。礼儀を尽くそうと「○○様を存じ上げさせていただいており......」などと書いてしまうと、分かりにくいうえに慇懃無礼な印象を与えてしまいます。
「ご存じ」の使い方と、「存じる」の頻用には注意
例として、「こちらの商品をご存知ですか」といった使い方が挙げられます。「存ずる」自体が謙譲語なので、「ご存じ」も相手を主語にして使うのは失礼ではないかとする説もあるのですが、現在の一般社会においては「ご存じ」を使うことに問題はありません。
また、メールを書くとついつい「存じる」という言葉を多用してしまいがちですが、「思います」「考えます」といった言葉を織り交ぜながら使いましょう。また、「存ずる」という言葉が「知る」という意味を持つことから、「ご存知ですか」というように「知」という文字を使いたくなるかもしれませんが、これは誤った使い方ですから避けましょう。
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PARAFT編集部
就職活動や資格試験の問い合わせなど、メールを書く機会は多くあります。ささいな言葉使いの誤用から、相手の信用を失うのは勿体ないですよね。正しい日本語を使い、スマートなメールが書けるようになりましょう。