人間関係の記事2016.11.29
めんどくさがりへの対処法
人間関係をラクに|『「めんどくさい」をスッキリ消す技術』
keyword: 人間関係 コミュニケーション SNS 家族 感情
2016.11.29 文章 / 平原学
エネルギーを奪う相手には近づかない。3回連続したら距離を置く
出典:Pixabay
「誰とでも仲よく」というのは、日本人特有の刷り込みであると本書は指摘します。自分を犠牲にしてまで関係を続ける必要はありません。時には勇気を持って、移動願いや転職・引っ越し・離婚など、離れることも決心しましょう。
ただ、常にストレスになるわけではなく、気分や状況次第でエネルギーを与えられたり、奪われたりといった間柄もあります。
そんなときの対処法としては、忙しいときに話しかけてきても素っ気ない態度を取る、相手の愚痴が続いたら思い切って席を立ってみるなど、さりげない距離の置き方をすることを本書は提案しています。
“「3回エネルギーを奪われたら、こちらのエネルギーが回復するまで、しばらく時間や距離を置こう」”
関係は切らないまま、一時的に距離を置くこと。そうすれば、毎日顔を合わせる相手でも、あまりお互いに気まずくなることはありません。
苦手でもつき合わなければならない相手との関係がラクになる魔法
出典:Pixabay
そもそも相手を変えようとすること自体、多大なエネルギーの浪費であると本書は指摘します。基本的には、相手を変えようなどとは思わないこと。代わりに、こんな魔法の言葉を心の中で唱えてみましょう。
“「摩擦役、ご苦労様」”
嫌でも付き合わなければならない相手というのは、自分の人生にとっての障害ではない。人生が登山のようなものだとして、斜面を転げ落ちないための摩擦の役割を担ってくれているのが彼らなのだ。そう思えば、心にも余裕が生まれます。
その上で、ならばどう対処すべきか。父がいい加減な分だけ自分は几帳面に生きよう、姉が横暴な分だけ謙虚になろうなど、冷静な対処法を考えられるようになります。
もちろん家庭内暴力や精神的支配など、度が過ぎる場合、話は別。カウンセラー、精神科医などへの相談が必要です。
SNSとの関わりをぐっとラクにするマイルール
出典:Pixabay
“人と接する量が多いほど、人間関係のトラブルも発生しやすくなるため、脳が常に緊張し、エネルギーを消費しているのです。”
特にSNSで問題なのは、相手の顔が見えず、言葉のトーンもわからないこと。それで余計に意思伝達のミスも起きやすく、手軽に思えて膨大な時間と労力の無駄遣いになってしまいます。
よって本書の筆者は、SNSの利用に関して次のようなマイルールを設けたそう。
・基本的に自分からは投稿しない。どうしても知らせたい有益な情報に絞って投稿する
・他人の投稿でシェアするのは、自分がタグ付けされいて、気になったものだけ
・友人の投稿を見る機会は1日1回、タイムラインをさっと見、目に付いたものだけ確認
・共感できたものだけ「いいね!」。本当にコメントしたい投稿以外はコメントしない
・メッセージ機能はメール代わりに活用
たったこれだけでも、現実の人間関係にさほど支障は出なかったそう。SNSでしかつながれない関係なら、必要なし。気になる相手には電話で「元気?」と聞いてみるなど、直接コミュニケーションを取りにいけばいいのです。
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めんどくさがりへの対処法
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めんどくさがりへの対処法
WRITER
コラムニスト、ライター
平原学
そもそも人と付き合うことが苦手で物書きの道を志した私ですが、この仕事こそ、色々な方と接触しなければ仕事になりません。しかし誰とでも平等に付き合おうとすれば、身も心も疲弊してしまい、結果、誰ともうまく付き合えないという失敗にも陥りかけました。SNSを1〜2日休んだところで友達は消えず、飲み会を断っても仕事はなくなりません。恐れることなく、自分にとって有意義なことにエネルギーを使いましょう。