シニア海外ボランティアの記事2017.01.04
スキル活きる海外ボランティア
キャリアを国際開発に活かす「 シニア海外ボランティア」とは?
keyword: シニア海外ボランティア 経験 スキル 転職 国際開発
2017.01.04 文章 / PARAFT編集部
シニア海外ボランティアの活動内容とは?
ボランティア事業は、年齢層で分けると大きく2種類。20~39歳が対象の青年海外協力隊と日系社会青年ボランティア、40~69歳が対象のシニア海外ボランティアと日系社会シニア・ボランティアがあります。
活動地域は、アジア・アフリカ・中南米・オセアニア・中東と幅広く、自分の持つキャリアとスキルを開発途上国の発展のために生かしていきます。
JICAボランティアの仕事には9つの分野があります。【計画・行政、公共・共益事業、農林水産、鉱工業、エネルギー、商業・観光、人的資源、保険・医療、社会福祉】の各分野にひもづく仕事内容は、Webサイト「JICAボランティア」に掲載されていますので、一度検索してみては。実際の業務には、コンピュータ関連の技術指導、小学校での教育活動、農作物の栽培指導、病院での医療指導、障害を持つ人への支援、自動車や電気系統の整備、商品の品質管理、地域でのコミュニティ作り、青少年のための活動など多岐にわたります。
これまでの社会人経験から活かせるスキルがある方には、こうした発展途上国のサポートというものも、やりがいがあるのではないでしょうか。
応募の際に求められるスキルや経験とは
▼ A 十分なコミュニケーションが可能
(英語)英検準1級以上・TOEIC® 730点以上 など
(フランス語)仏検準1級以上・DELF B2以上 など
(スペイン語)西検2級以上・DELE B2以上 など
▼ B どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている
(英語)TOEIC® 640点以上~730点未満 など
(フランス語)仏検2級・DELF B1 など
(スペイン語)西検3級・DELE B1 など
▼ C 限られた範囲内での業務上のコミュニケーションが可能
(英語)英検2級・TOEIC® 500点以上~640点未満 など
(フランス語)仏検準2級・DELF A2 など
(スペイン語)西検4級・DELE A2 など
▼ D 日常会話程度
(英語)英検準2級、3級・TOEIC® 330点以上~500点未満 など
(フランス語)仏検3級・4級
(スペイン語)西検5級・DELE A1
希望する職種の申請情報を検索すると、「活動使用言語」「生活使用言語」「選考指定言語」が記載されています。自分が行きたいところではどのくらいの語学力が求められているのかを事前に確認し、それに対して備えておく必要があります。
その他のスキルについては、活動する国に足りていないものを提供できるかどうかがポイントとなります。現地の人とコミュニケーションを取るためのスキルや、人にものを教えるスキルなどが必要です。シニア海外ボランティアは40歳以上が応募の要件になっていることからも読み取れますが、ある程度の社会人経験や教育の経験がある人が求められているのです。
ボランティアではあるが、一部経済的な補助も
▼ 現地生活費
受入国の住民と同程度の生活を営むに足る金額を、物価・為替変動等を加味して定め、生活費の補助として支給しています。
▼ 住居費
原則、住居は受入国政府が提供していますが、適当なものがない場合には現地でJICAが探して借りる場合もあります。
▼ 往復渡航費
日本と受入国との往復にかかる赴帰任時の旅費(航空賃・交通費・日当・宿泊費・移転料)が支給されます。
他にも……現地業務費・家族随伴制度・休暇の取得及び一時帰国制度・配偶者及び子女の一時呼び寄せ制度・国内手当などがあります。また、老後の生活を左右する年金の手続きや、雇用保険の受給延長の手続きなどもありますので、応募の際は条件などよく調べるようにしましょう。

![キャリアを国際開発に活かす「 シニア海外ボランティア」とは?:r000016001703 | PARAFT [パラフト]](/files/alias_m1/000016001703/ivkptqhx00prac8f603d3huf.jpg)
スキル活きる海外ボランティア
この記事が気に入ったらいいね!しよう
PARAFTの最新記事をお届けします。
┳OTHERS┻
スキル活きる海外ボランティア
WRITER
編集部チーム
PARAFT編集部
日本で培った経験を元に発展途上国のために働くという働き方、シニア海外ボランティアについて解説しました。シニア海外ボランティアですので、帰国後に転職がうまくいくかどうかは自分次第です。団体では再就職先の紹介は行っていないので、人生設計を考えた上で、自分の持っているスキルを活かしたいですね。