日本の９割を占める中小企業

中小企業同士の横のつながり「全国中小企業団体中央会」とは？

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「全国中小企業団体中央会」という組織名を聞いたことはありますか？「全国中小企業中央会」や「全国中央会」とも呼ばれるこの組織は、経済産業省（中小企業庁）の管轄にある特別民間法人です。東京都中央区に本部をおく全国中小企業団体中央会について、何を行っているのか、何を目的としているのかなどについて詳しく掘り下げてみましょう。

2016.12.19 文章／ PARAFT編集部

全国中小企業団体中央会の目的と組織体系は？

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日本における中小企業の数がどれほどか、みなさんはご存知でしょうか？企業全体の99.7%を占める380.9万者なんです。日本のビジネスの大半を占める中小企業の振興発展、組織活性化などのサポートを目的に昭和30年9月に設立されたのが、全国中小企業団体中央会です。同会の運営するサイトをみると、主な事業は次のようなものがあります。

① 都道府県中央会の組織及び事業の指導並びに連絡

② 組合等の連絡

③ 組合等に関する教育及び情報の提供

④ 組合等に関する調査及び研究

⑤ 組合等の組織、事業及び経営に関する知識についての検定

⑥ 組合等の事業に関する展示会、見本市等の開催又はその開催のあつせん

⑦ 組合等、都道府県中央会及び中小企業の健全な発達を図るために必要な事業

⑧ 国会、地方公共団体の議会又は行政庁に対する建議、陳情など

全国中小企業団体中央会の事業内容とは？

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全国中小企業団体中央会の事業内容は、主に中小企業の支援です。中小企業の経営の合理化、新製品・新技術の開発、情報化推進などの支援、創業の促進、その他業界の安定と中小企業を取り巻く環境を改善するための方策の確立を事業としています。指導員・職員による訪問指導や講習会、研修会、各種助成事業の実施など、その具体策は多岐に渡ります。

また、ものづくり等支援事業や中小企業活路開拓調査・実現化事業に対する補助金・助成金事業も柱の一つです。あわせて、安倍内閣における働き方改革会議において、同一労働同一賃金などの非正規雇用の処遇改善について提言を行うなど、中小企業の待遇改善について中央会として要望を伝えるなどの働きかけも行っています。

都道府県の中小企業団体中央会の役割とは？

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全国中小企業団体中央会の下部組織として各都道府県に中小企業団体中央会があります。この都道府県中小企業団体中央会は、より現場に近い立場でさまざまな事業を行っています。例えば、地域の男女共同参画センターと協働で開催する経営セミナー、企業組合や協同組合の設立支援など、地域の産業振興の一翼を担っています。また、経営相談窓口を設け、中小企業からの相談を受け付ける体制も構築しています。

経済産業省の管轄であるため、多くの事業は政府や行政が方針を立て実施する施策となります。また、国や地方公共団体から補助を受けているため、全国中小企業団体中央会の運営する助成金などは国庫から賄われるものとなります。

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