シンクタンクの記事2017.01.10
さまざまな調査で時代を探る
シンクタンクの仕事内容とは?コンサルタントとどう違う?
keyword: シンクタンク コンサルタント キャリア 調査研究分析 転職
2017.01.10 文章 / PARAFT編集部
シンクタンクとは? 役割と行っている活動
シンクタンクの役割は、公益財団法人 NIRA総合研究開発機構によると、「的確な情報収集を行い、専門家の知見を集め、わかりやすい形で発信する」こと。研究テーマを設定し、必要な調査を行い、データを分析し、その結果を提示します。
▼ シンクタンクの例
シンクタンクにはそれぞれ、母体となっている業界や得意分野があります。一部ご紹介します。
【JA共済総合研究所】
JAを母体とし、高齢化が進む農村・山村・漁村地域に住む人々の安定した生活と福祉の向上のための調査研究活動を行っています。
【JFEテクノリサーチ株式会社】
技術系の情報の収集・データ解析を基に経営戦略サポートを行っています。
【農林中金総合研究所】
国内の大学や海外の研究機関もネットワークを構築し、漁業・農業・林業の協同組合における問題、環境問題などの中長期的研究を行っています。
シンクタンクとコンサルタントの違い
日本シンクタンク協議会の会員である企業の中にも、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社のように、業務内容にコンサルティングを掲げているシンクタンクがあります。
大和総研グループは、「リサーチ、コンサルティング、システム機能を兼ね備えた総合シンクタンクです。」との宣言のもと、経済や環境分野でのリサーチ、調査研究分析を行うシンクタンクであるとともに、蓄積したリサーチ結果や知見を基に企業の経営課題の解決を図るコンサルタントとしての活動を行っています。
▼ シンクタンクとコンサルタントの違いとは?
シンクタンクは、テーマを決めて、調査研究分析を行う機関です。政府や地方自治体といった公的機関からの依頼を受けて調査を行うこともあります。
コンサルタントは、基本的に企業や公的機関の課題解決に向けたコンサルティングを行います。そのためにはリサーチやデータ分析といったことも必要になりますから、シンクタンクがコンサルティング業務を行うのも必然だと言えるでしょう。
シンクタンクに転職する際に求められる資質
出典:Freepik
シンクタンクに転職する人には、
・物事を調べその本質を見極める
・長期的な視点で調査分析をするといった行為が苦にならない
・専門分野である程度のキャリアを積んでいる
といった素地が求められます。
▼ シンクタンクの仕事の詳細
シンクタンクの研究テーマは多岐に渡っているだけでなく多くの人に影響を与えるものであり、場合によっては政策にも影響を与えます。
例えばNIRA総合研究開発機構からは、「人口減少時代の地域の強み」「75歳まで納税者になれる社会へ」といったレポートが発表されています。
日本が抱えている社会問題や世界の動向といった大きなテーマの中で、政府や地方自治体も含む様々なレベルで起こり得る多様な可能性を掘り起こして、行政サイドが政策決定する際に必要な材料を提供する。非常にやりがいのある仕事であるといえます。

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