社会保険の記事2017.01.13
暮らしと密接な関係社会保険
意外と知らない?4種類の社会保険制度をすべておさらい
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2017.01.13 文章 / PARAFT編集部
今さら聞けない「社会保険制度」とは?
最新の内容は各出典元を参照ください。
日本の社会保険制度は、病気になって仕事ができなくなってしまった、災害で家がなくなり生活ができない、働きたくても高齢で仕事が見つからない……などのリスクに備えて「人々があらかじめお金(保険料)を出し合い、実際にリスクに遭遇した人に、必要なお金やサービスを支給する仕組み(厚生労働省『平成24年版 厚生労働白書』より)」を指します。
その社会保険の種類には大きく4つに分けられます。
▼ 医療保険:健康保険・共済保険・国民健康保険など
▼ 年金保険:国民年金・共済年金など
▼ 介護保険:加齢に伴い介護を必要とする際に適用
▼ 労働保険:労災保険・雇用保険など
国で定められた加入条件を満たす対象者はすべて強制加入することになり、希望の種類だけを選択して加入することはできません。
また加入する保険の種類や年齢によって、納める金額も給付内容も異なります。社会保険はあくまで最低保障であるため、民間の生命保険会社にさらに加入する方も多いのが現状です。
4つの社会保険の種類とその特徴①
皆さんにとって最も身近な存在と言えるでしょう。病気やケガで病院の治療を受けた際に、加入証明となる健康保険証を提出することで、治療の費用を一部負担で済ませることができます。会社員は健康保険、船員は船員保険、公務員は共済保険、自営業者などその他は国民健康保険など、対象者によってそれぞれ加入保険は異なります。
② 年金保険
一定の金額を支払うことによって、退職後など老後に受け取れる仕組み。働き方により加入する年金制度は決まっており、のちに受け取れる金額は自身が積み立てた金額に応じて異なります。公的年金は3種類あり、日本国民全員が加入を義務付けられています。日本年金機構によれば以下のように加入対象者を定めています。
▼ 国民年金:日本国内に住む20歳以上60歳未満のすべての人
▼ 厚生年金:厚生年金保険の適用を受ける会社に勤務する全ての人
▼ 共済年金:公務員・私立学校教職員など
5つの社会保険の種類とその特徴②
満40歳以上に加入が義務付けられており、高齢になって介護が必要になった場合に保証される制度です。要介護者・要支援者などの認定を受けることによってサービスを受けることができます。原則として、40歳~64歳までの健康保険の加入者は健康保険料と一緒に徴収され、65歳以上は年金から天引きされる仕組みになっています。
④ 労働保険
失業時に当面の生活保障と次の就職を促進するために支給される「雇用保険」や、通勤中のケガや事故・就業による病気や死亡などしてしまった時に、被災労働者やその遺族に対して給付金が支払われる「労災保険」があります。パートやアルバイトなど非正規雇用の方の場合も、定められた勤務時間数を満たす場合には加入が義務付けられており、手続きが行われていない事業所は厳しく罰則されます。

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日本は、すべての国民が加入義務を負う「国民皆保険・皆年金(厚生労働省『平成24年 厚生労働白書』)」です。私たちはこうした社会保険と密接に関わりながら生活しています。ただし制度の改正が行われることも多く、常に正しい情報を求める姿勢をもつ必要があります。