ツールの記事2017.02.24
ITデバイスの利用を助ける
目の見えない人向けのタブレット?バリアフリーなツール紹介
keyword: ツール 障がい インターネット ダイバーシティ 商品開発
2017.02.24 文章 / PARAFT編集部
iOSで利用できるアプリいろいろ
▼ VoiceOver
iPhoneに標準搭載されている、音声読み上げ機能です。表示中の文字情報やタップしたメニュー、ソフトキーボードのキーなどを読み上げてくれます。つぎに紹介するTapTapSeeなどを利用する場合も、VoiceOverを起動しておくことが前提となっています。読み上げ速度やヒントの読み上げなど、13項目について自分好みの設定ができるようになっています。
▼ TapTapSee
アプリを起動し、識別したい対象を写真撮影すると、それが何かを音声で読み上げてくれます。缶詰や瓶詰の種類など、手で触れただけでは分かりにくいものの識別には特に威力を発揮します。しかし、アメリカで開発されたソフトゆえか、漢字の読み取りはやや苦手です。
▼ 言う吉くん
日本の国立印刷局が開発した、お札識別用無料アプリです。お札にカメラをかざすだけで、撮影しなくとも金額を識別して読み上げてくれます。残念ながら、お札が本物か偽物かの識別はできません。また、紙幣が使い古されて劣化している場合は読み取りにくいことも。
▼ NantMobile マネーリーダー
ドルやユーロ紙幣など20か国の通貨の紙幣額面金額を読み上げるアプリで、日本円にも対応しています。
Windows向け便利なソフトウェアいろいろ
▼ PC-TALKER
Windowsの画面情報を音声で読み上げ、操作を案内してくれるソフトです。
▼ NetReader
PC-TALKERに対応した、インターネット読み上げソフトです。Webページから情報を集めてくれるほかに、YouTubeの操作もできるようになっています。スマホやタブレットでも利用できるよう、タッチ操作も可能です。英語のWebページを日本語に翻訳することもできます。
無料の読み上げソフトは他に、SofTalk、テキストークなどがあります。
▼ JAWS for Windows
画面に表示された情報や入力した文字を読み上げてくれます。読み上げ可能なブラウザは、Internet ExplorerだけでなくFireFox、Google Chromeにも対応。Microsoft Officeなど、オフィスワークの主要ソフトにも対応しています。カスタマイズすることで、電子カルテや図書システム、財務システムなど、業務ソフトの操作も可能にしてくれます。
アプリの発達が、社会参加の後押しにも
最近は職場でPCやインターネットを使用する風景は当たり前のようですが、改めてふり返ってみると視覚から得る情報がとても多いことに気付かされます。視覚障がい者向けのソフトやアプリの開発が進むことは、就業・キャリア支援はもちろん、多様な個人が働く企業を増やすことにもつながるでしょう。

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PARAFT編集部
スマホ、タブレットやPCほかインターネット端末が多様化し、1人が扱うデバイスの数も増えてきています。リモートワーク推進などの働き方改革はこうしたデバイスの活用なしでは進められませんから、障がいを抱える方の就業のサポートとなるツールがより増えていくことを期待します。