宇宙開発の記事2017.02.26
宇宙開発のイノベーション!?
Google LXPが国際競争に火をつけた民間団体の宇宙開発
keyword: 宇宙開発 Google 国際競争 資金調達 イノベーション
2017.02.26 文章 / PARAFT編集部
月で探索車を500メートル走らせたチームが勝ち!
Google Lunar XPRIZEがスタートしたのは、2007年のこと。純民間開発ロボット探査機を月面に着陸させること、その探査機を着陸地点から500メートル以上移動させること、そして探査機が撮影した高解像度の動画や静止画データを地球に送信することなど、いくつかのミッションが課せられていて、これらを最初にクリアした団体には、2,000万ドルが賞金として贈られるというものです。2着だったチームには賞金500万ドルが贈られるほか、アポロ計画で月面に残してきた痕跡の映像や画像を撮影することができたら、ボーナスとして400万ドルが贈られるなど、さまざまなボーナスミッションも設定されています。
民間団体同士の対決だから低コスト化も求められる
参加しているのは企業や大学などの民間団体ですから、自分たちで資金を調達しなくてはなりませんし、ビジネスとして成立させることが求められます。つまり、この賞金レースには、宇宙開発のイノベーション(技術革新)だけではなく、低コスト化を実現することも求められているといえます。
実は、このコンペティションには日本の民間団体も参加しています。チーム名はHAKUTO(白兎)。メンバーは、本業で宇宙開発に関わった経験者たちだということです。資金調達の方法は、クラウド・ファンディング。集めた資金で、試作車を製作しました。
最終段階に進める5チームの中に日本チームも!
また、2017年1月には、レースの最終段階に進むことができる5チームが発表されました。その5チームとは、SpaceIL(スペースアイエル/イスラエル)、Moon Express(ムーンエクスプレス/アメリカ)、Synergy Moon(シナジームーン/インターナショナル)、TeamIndus(チームインダス/インド)、HAKUTO(日本)です。わがHAKUTOは、今年の12月には、インドチームの宇宙船に相乗りさせてもらい、探索車を月へ上陸させる計画が進んでいます。

![Google LXPが国際競争に火をつけた民間団体の宇宙開発:r000017002312 | PARAFT [パラフト]](/files/alias_m1/000017002312/iz4dn2vq0gqrac8f60d68mrb.jpg)
宇宙開発のイノベーション!?
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宇宙開発のイノベーション!?
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編集部チーム
PARAFT編集部
Google Lunar XPRIZEなどのコンペティションを通して宇宙開発のイノベーションが進めば、宇宙はより身近なものになってくるでしょう。ライト兄弟が有人動力飛行に成功してから数十年の間に、世界中の人々が世界を飛行機で旅行できるようになったことを思えば、宇宙が職場となる日もそう遠くはないのかもしれません。