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「上司の上司」目線が、なぜ重要なのか?:r000017002393 | PARAFT [パラフト]

出典:PARAFT

キャリアアップの記事

「上司の上司」目線が、なぜ重要なのか?:r000017002393 | PARAFT [パラフト]

2017.03.01

キャリアアップの記事2017.03.01

部下という存在を乗り越える

「上司の上司」目線が、なぜ重要なのか?

keyword: キャリアアップ 黒田真行 上司 当事者意識 コミュニケーション

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「上司はなんでこんな仕事を寄越してくるんだろう」会社組織はもちろん小規模なチームでも、上司に対する不満は出やすいもの。今回、ミドル層の転職支援・ルーセントドアーズ代表の黒田さんが教えてくれるのは、とある“社畜”の驚くべきヒトコト。上司とのコミュニケーションはもちろん、自身のキャリアを高めるためにも『直属の上司レベルの目線では足りない』、その言葉の真意とは?

2017.03.01 文章 / 黒田真行

自称・キングオブ社畜、Aさん(32歳)の仕事哲学

「私が上司から責任や目標を与えられているように、上司にはそのまた上司がいて、目標なりミッションなりを約束したり、数字を握ったりしているわけですよね。

私自身は毎日仕事をしていくうえで、常に『上司の上司』が考えていそうなことを想像しています。そして、上司の上司が、私の上司に対してどんな期待をしているのか?どんな成果やプロセスが求められているのか? を考えるようにしています。

『上司の上司』目線でモノを考え、次に『上司』目線で「上司が何を気にしているのか」、「どうやれば評価されると考えているか」を考え、そして『部下』として徹底的に行動していくというのが、私の仕事スタイルです。

我ながら、社畜のカガミだと思います、キングオブ社畜ですね (笑)。
でも、自分としては、会社員として働き、評価されていくために必要不可欠な考え方だと思っていますし、自分の働き方には誇りを持っています」

先日、転職の相談でお会いした32歳の広告代理店営業マネジャーのAさんから直接お聞きした“仕事哲学”です。正確には“会社内での世渡り哲学”と言ってもいいかもしれません。

世渡りというと、少しネガティブなイメージがありますが、この方の場合、「社畜で何が悪い。堂々たる会社員として、同期で一番出世する人間になってやる」という気概が前面に表れていて、聞いているこちらが爽快さを感じてしまうくらいでした。

「上司の上司」目線を持つと、なにが変わるのか?

面談の時間が限られていたので、この方の特殊な仕事哲学、世渡り哲学がいったいどのように生まれたのか、までは聞くことができませんでしたが、もしかすると、若手時代に叩き込んだ先輩か上司がいたのかもしれません。もし、これを上司から教わっているとしたら、その上司はなかなかの強者だと思います。部下に対して、上司である自分の目線を理解しろというのならまだわかりますが、自分を飛び越えて「“上司の上司”の目線」を持て、とはなかなか言えないはずだからです。

ところで、この「上司の上司」目線をものにすることができたら、いったい何が変わるのでしょうか?

Aさんに聞いてみました。

「最大のメリットは、仕事に対して、俯瞰的になれることですかね」

と彼は答えてくれました。

「常日頃、部下目線というか、部下根性で働いていると“なんでこんなに予算設定がきついのだ?”とか“自分の担当顧客はハズレばかりだ”とか“上司や経営上層部は現場が見えていない”だとか、やたら不平不満が出やすくなります。

これって、なんでだと思います?

予算や目標が決まるプロセスが末端の部下に見えないことが、ひとつの理由だと僕は思っています。

会社の全体像や事業やサービスを俯瞰してみることができると、なぜこんな予算になっているのかとか、いまなぜ経営をこっちに舵取りしなければいけないのかがおぼろげながらわかってきます。そのためには、直属の上司レベルの目線では足りなくて、上司の上司まで視界を挙げておく必要があるんです」

まさにキングオブ社畜。

「上司が説明してくれないからわからない」と不平を持つ前に、自分から勝手に上司を飛び越え、「上司の上司」目線まで上がっていって、俯瞰をしてからまた部下目線にまで戻ってくる、という話でした。

「気づくと、上司が自分に相談してくれるようになっていた」

Aさんが答えてくれた中で、もうひとつ印象に残ったのがこの言葉でした。

「圧倒的な当事者意識」は誰のためのものか?

出典:Pexels

この一連の話を聞いて私が感じたのは、“「上司の上司」目線という習慣”がもたらす「圧倒的な当事者意識醸成」にもたらす、すさまじい影響力でした。

「上司の上司」という、日常とはちがう視点、そして経営に近い目線でモノを考えることで、構造的に見るチカラ、俯瞰力が鍛えられていくこと、そしてその全体感と日々の地道な仕事とのつながりを自ら結びつけることによって、仕事に対する「わがごと感」が自然に高まっていくという効果が生まれることなどを目の当たりに感じました。

Aさん本人は、その習慣を自嘲気味に「キングオブ社畜」と名乗ってはいますが、実際にはまったくそんなことではなく、会社組織や指示命令の階層を逆手に利用して、普通に働いているだけなら“歯車感”が当たり前化しそうなリスクから、自らを守っているという見方もできるのではないかと考えています。

“「上司の上司」目線で考える”という社内でのふるまい方は、
“「顧客の顧客」を考える”というマーケティングの戦略と同様、結局のところ自分自身の提供価値を高めるための方法なのかもしれません。

当事者意識が高いと「会社に従属している」かのように揶揄される傾向もありますが、使い方次第、考え方次第で、自分自身のためのキャリア武装になるかもしれません。たとえ雇われて給料をもらう立場であっても、モノの見方一つで、当事者意識満載でスリリングに働ける楽しみもあります。

「仕事はしょせん仕事」という風に淡々とクールに働くのも、
「わがごとゲーム」として面白がりながら働くのも、最後は自分次第ですが、どうせなら自分にメリットのある方法を選択してみてもらえればと思います。

WRITER

ルーセントドアーズ株式会社 代表取締役

黒田真行

<プロフィール>ルーセントドアーズ株式会社・代表取締役。求人非公開企業の経営者1万2000人に「経験・スキル」を人工知能を活用して直接打診することで、転職サイトでは見つからない出会いを広げる転職支援サービスを運営。  ▶ 職歴打診型の転職支援サービス「Career Release40
<略歴>1965年 兵庫県出身。1989年株式会社リクルート入社。 2006年~2013年まで転職サイト「リクナビNEXT」編集長。 2013年 リクルートドクターズキャリア取締役・リクルートエージェント企画責任者などを歴任。

[他の連載]
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