伝統工芸職人の記事2017.03.07
世界も注目、伝統工芸職人への道
日本文化を未来へ継承! 伝統工芸職人になるには?
keyword: 伝統工芸職人 転職 求人 働き方 ものづくり
2017.03.07 文章 / PARAFT編集部
漆器職人になるには? 学べる場所はある?
漆器は、輪島塗のほかに会津漆器や越前漆器、津軽塗、琉球漆器など日本各地にあります。職人になるには、現在ものづくりに従事している職人へ直接弟子入りするという方法もありますが、漆器の産地の中には、後継者不足を補い、職人を育てるために研修所(※)が開設されているところがあります。募集は若干名で、簡単な試験はありますが、入学金や授業料は無料から13万くらいとさまざまです。研修期間は1~3年と、場所によって違いがあります。修了後の進路は、独立、職人へ弟子入り、関連の職場へ就職などとなっています。
※石川県立輪島漆芸技術研修所、越前ものづくりの里プロジェクト協議会、会津漆器技術後継者訓練校 など。
織物の職人になるには? どんな種類がある?
紬は、繭から取った絹糸をより合わせ、丈夫にした糸で織った織物です。絹織物ですが、昔は日常着として使われていました。結城や結城紬と呼ばれる織物の主な産地は茨城や栃木で、糸紡ぎから染色、織りの工程まで手作業で行われています。この産業も後継者育成のため、研修生を募集し、教育を行っています。募集の詳細は、茨城県工業技術センター繊維工業指導所で見ることができます。
福岡の商人の町である博多地区で作られてきた織物に博多織があります。厚みや張りがある特徴を持つ博多織は帯として多く使われており、古くは幕府への献上品にもなっていました。博多織デベロップメントカレッジでは、この伝統を踏まえつつ創造性を加え、自立した働き方もできるようなクリエーター育成を目的として、研修生を募集しています。
陶芸家になるには? 近道はある?
直接弟子入りして技術を習得するというのは王道ですが、どの窯元もいつでも受け入れてくれるわけではないので、希望するところが絞れたら直接問合せて交渉することになります。多治見市陶磁器意匠研究所や栃木県の窯業技術支援センターなどでは後継者育成の研修制度がありますので、こういったところから始めるのも良いでしょう。

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PARAFT編集部
伝統工芸職人については、稀に転職求人誌に募集がかけられていることもありますが、数は極めて少ないため、直接、希望の地域の自治体や産業振興団体へ問い合わせる方がよいでしょう。後継者育成の研修制度は、基礎から学べるという点でも、職人を志す側にもありがたい制度です。