カルテットで注目の音楽家の仕事

全国各地を飛び回る！音楽家の働き方とは？

日本の暮らしにも溶け込んでいるオーケストラですが、オーケストラで働く音楽家はどのような働き方をしているのでしょうか。毎年年末にかけて、プロ、アマチュアを問わず多くのオーケストラがベートーヴェンの第九を演奏します。第九をきくと年の瀬を感じるという方も多く、日本の風物詩ともいえます。そんな、音楽家の働き方をご紹介します。

2017.03.16 文章／ PARAFT編集部

日本にあるオーケストラの活動状況

出典：Free Images - Pixabay

公益社団法人日本オーケストラ連盟という日本のプロのオーケストラが加盟している団体があります。「全国33のプロフェッショナル・オーケストラが加盟し、文化庁の意を受けた公演や、オーケストラ楽員の研修プロジェクト、青少年に対する交響曲の普及やワークショップ、日本人作曲家作品の再演など、日本の音楽文化の発展向上に貢献」する活動を行っています。Webページには、加盟オーケストラの演奏会情報がありますが、それを見ると、ほぼ毎日、日本のどこかで演奏会が開かれていることが分かります。オーケストラは、本拠地のある所だけでなく、全国各地で演奏会を開きますから、全国各地を飛び回る仕事になります。また、オーディション情報も掲載されており、日本のオーケストラでプロとして演奏したいという音楽家に採用情報を提供しています。

レベルの高い日本の音楽家の活躍状況

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2015年10月に開催されたフランスのロ・ティボー国際音楽コンクールでは、３位と５位に日本人が入賞しました。世界中で行われるコンクールで日本人の入賞者を見ることも珍しくなくなっています。レベルの高い音楽家が多いことは、リスナーにとっては嬉しいことですが、音楽家にとっては、難しい状況でもあります。というのも、日本オーケストラ連盟のオーディション情報を見ると、採用をしているオーケストラの数自体が少ないだけでなく、採用人数は多くの場合１人で、楽器の種類もごく限られているからです。空きが出ないと採用がないという状況になっています。オーケストラ団員となることができれば、お給料が保証されて生活も安定しますが、入団するのは非常に狭き門となっていることがわかります。

日本のプロの音楽家の様々な働き方

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音楽家としての仕事には、主に演奏家としての仕事と教育者としての仕事があります。オーケストラの演奏会だけでなく、演奏をする場は数多くあります。弦楽器であれば弦楽四重奏カルテットを組んでリサイタルをしたり、ソロでコンサートをしたり、学校やホテルなどで演奏したりと様々な機会があります。また音楽家の副業としてよく行われているのが、レッスンです。小学校低学年の子供たちから大人の方まで、趣味で音楽を習う方々も増えています。真剣に音楽家になることを夢見て音楽大学を目指している方たちの個人レッスンもあります。オーケストラ団員として活躍しながら、出身大学や音楽学校で講師として働かれている方もおられます。テレビ番組の音響の録音といったお仕事もあります。

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