意思決定の記事2017.03.29
家族や同僚の悩み相談に疲れたら
意思決定のタイプを知って人間関係ストレスを回避しよう
keyword: 意思決定 カーニー 悩み相談 ストレス 人間関係
2017.03.29 文章 / PARAFT編集部
カーニーが提唱した4つの意思決定タイプとは
① 混乱型
自分について知らず、置かれた環境についても知らない状態で意思決定するタイプ。その人が決めたことに、「なぜそうなる?」「WHY!?」と理解不能になることばかり……という場合は、このタイプかもしれません。
② 直感型
自己理解は進んでいるけれど、自身が置かれた環境については知らない状態で意思決定するタイプ。思いつきで行動しているように見えることが多いでしょう。
③ 依存型
自身を取り巻く環境については把握できているけれど、自分のことをあまり知らない状態で意思決定するタイプ。一見冷静に見えることが多いのですが、「自分軸」が無いため、他者に「答え」を求めてしまう傾向があります。
④ 計画型
自分についても、自身が置かれている状況についても、しっかり把握できたうえで意思決定するタイプ。
後悔しない意思決定を下すために目指すべきは計画型の意思決定ですが、その人の特性上、あるいは悩みの内容によっては、計画型で考えを進めるのが難しいことも長い人生においては多々あります。だからこそ、人は悩み、人に相談し、自分らしい選択にたどり着こうともがくのではないでしょうか。
4つの意思決定スタイル それぞれの特徴
① 混乱型
大きな不安があって意思決定できないタイプ、または現状で意思決定しても、今後大きな不安が生じる危険がある状態です。自分についてはやりたい仕事が思い浮かばない、自分の気持ちがわからないなどであり、環境については、自分がどんな環境に置かれるかわからない、どうやって適職を探したら良いかわからないといった状況です。
② 直感型
思い込みや独りよがりなど、情報不足の状態であるにも関わらず意思決定に踏み切ってしまう危険があります。自分がどうしたいかは把握していても、それが可能かどうかは情報不足で判断できていません。後になってから後悔するという経験を繰り返してしまいます。
③ 依存型
自分の気持ちが固まっていない、または自分に自信が無いために意思決定できないか、決定したとしても周囲の言葉によって迷いが生じやすいタイプです。自分の意思で物事を決めることを避け、周囲の言葉に流されて動きます。このタイプの相談に乗る場合は、「あなたに言われたからこう決めたのに」と責任転嫁されるリスクがあることを覚えておきましょう。
④ 計画型
自分の希望や気持ちも固まっており、置かれる環境や情報についても把握したうえで意思決定するタイプです。就職や転職後に働き方などで後悔する危険が少ないと言えます。
家族や同僚の悩み相談に乗ることに疲れたら
悩みを抱えているときほど、”計画型”になることは難しいものです。ましてや、結婚、転職、独立起業や、異動の希望を出すかどうかなど、人生の選択といえる悩みであれば、なおさらです。
また、聞き手としても、相談に乗っている相手のことが大事であればあるほど、「役に立ちたい」「幸せになってほしい」と、つい力が入ってしまいます。何度も同じ悩みを繰り返し聞いたり、理解できない結論に至りそうになると、自分のことのようにストレスを感じてしまう人も多いことでしょう。
そんなときは、カーニーが提唱した4つの意思決定スタイルのうち、相手がどのタイプなのかを分析してみて。「この人はいま混乱型だから、まずは自己理解を促すように話を聞いてみよう」「この人とは付き合いが長いけれど、どうやら依存型の傾向が強いようだ。積極的にアドバイスばかりするのは控えておいたほうが無難かもしれない。」など、悩み相談に乗る自分自身がとるべきスタンスを冷静に考えることができれば、人間関係のストレスからも解放されていくのではないでしょうか。
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家族や同僚の悩み相談に疲れたら
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家族や同僚の悩み相談に疲れたら
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編集部チーム
PARAFT編集部
自分自身が悩みを抱えた場合にも、参考になるカーニーの意思決定理論。ここで挙げた4つの意思決定スタイルを踏まえて自分がどのタイプか意識すると、転職や結婚など大きな決断を下す時に冷静な判断ができます。大切な決定だからこそ感情や周囲の言葉に流されず、自分らしい生き方、働き方を手に入れてください。