再就職の記事2017.04.05
ママもキャリアを諦めない
再就職を応援する 「もう一度はたらくを始めよう」レポート
keyword: 再就職 主婦 学び直し リカレント教育 明治大学
2017.04.05 文章 / PARAFT編集部
なぜ、いま学び直しが必要なのか
出典:Pixabay
主催の明治大学リバティアカデミーでは、履修証明プログラム「女性のためのスマートキャリアプログラム」を運営しています。これは、結婚や出産、子育てなどで勤めをやめて家庭に入った女性に向けて、ビジネスの現場で再び活躍することを目的としたビジネスプログラムです。文部科学省「職業実践力育成プログラム」に採択されており、職業訓練給付金などの対象ともなります。
働き方改革実現会議の中でも、安倍首相が主婦の再就職の可能性について言及し、「リカレント教育に注目しています」と発言していました。
『LIFE SHIFT』(リンダ・グラットン著)でも、今後100年となる人生を生きていくためには、キャリアの研鑽、学び直しが必要であるということについて述べています。
再就職を実現するために
出典:株式会社Waris
●少子化ジャーナリスト 白河桃子さん
働き方改革が進んでいる今、仕事の仕方や勤務の仕組みが大きく変わろうとしている。男性の働き方も変わってきている。夫が自宅でリモートワークをし、それが当たり前になれば、専業主婦だった妻も働くことになるかもしれないし、子どもが親のそのような様子をみて自身のキャリアを考えていくことにもなるだろう。
●経済産業省 藤澤秀昭さん
今、企業は人材不足に悩んでいる。しかし、求められている人材は人数合わせの働き手ではなく、新しい視点を持つイノベーター。その点でも、企業にない視点を持つ主婦のみなさんの力は期待されている。
●サイボウズ 松川隆さん
企業はまずダイバーシティ経営をやってみるといいと思う。企業にとっても、社員にとってもメリットが大きい。例えば、サイボウズの共働き夫婦が、子どもの預け先が手配できなかったとき、営業チームで子守をして大切な商談を乗り切ったケースがあった。SNSで紹介したところ、非常に反響が大きく高評価だった。いろいろなケースに対して個別対応を行っており、100人100様の人事を実行している。ただ、企業と働き手にとってお互い無理をすることは良い結果をうまないので、何が最適かをよく考えて探るべき。
最後に白河さんが、「働き方には、時期の多様性もある」とも言及されました。「おもいっきり働く時期」と「ライフスタイルと調整しながら働く時期」とがあってよいと話してくださいました。サイボウズの松川さんがいう「お互い無理をしない働き方」というアドバイスにも通じるものでした。
再就職までの実際とこれから~自身のキャリアを見つめて~
出典:PARAFT
【一歩を踏み出すまでの状況】
●登録した転職サイトでは、自身の経験・能力とはかけ離れたスカウトメールばかり。
●30代後半の再就職となると、派遣登録をしても仕事の紹介がなかった。
●ママ友同士では、「今が楽しければいいじゃない?」というタイプの人が多く、今後の自身のキャリアについて話をする人がいなかった。
●仕事も子育ても完璧を求めすぎて、両立に失敗してしまう。
こうした状況をうけて、
●育休切りなども経験してきたが、キャリアのブランクを空けてしまうことが怖かったので、細くてもいいのでキャリアの継続を意識した。そのことが自信となっている。
●子育ての空いた時間ができるようになり、自身のキャリアを考えるようになった。なんとか近所に再就職できたものの、不安があり、スキルアップのために、キャリアプログラムを履修。自分のスキルアップが必要だと思い、ITなど勉強中。
●夫の転勤のため、キャリア継続に不安をいだき、プログラムを履修。キャリアを見つめ直して、働き続けたいことが明確になり、再就職。
●住まいの近くで勤務。しかし、希望退職で手を挙げたことで、前向きにキャリアを考える機会に。正社員にこだわらず、キャリアを継続することが大切と気づく。
●子育ても一段落して時間ができた。しかし、16年ほどのブランクがあり、社会に出る自信がなかったため、Warisの再就職用のインターンシップを活用。それがきっかけでインターン先の会社に就職できた。

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編集部チーム
PARAFT編集部
来場していた参加者と交わした会話で「自分はイノベーションを起こす人材になれるのか」という一言が印象に残っています。イベントに参加して感じたのは、これは再就職に限ったはなしではないということです。まずは細々とでもいいので「キャリアを継続すること」、そして、自身を更新していくためにも「学び続けること」がこれからの働き方のポイントといえるのではないでしょうか。