ワーキングママの記事2019.05.06
0歳児への罪悪感を軽くする
0歳児を預ける罪悪感を軽くする、職場復帰するママへのエール
keyword: ワーキングママ 職場復帰 育休明け 0歳児 保育園
保活初期にくらった義母の一撃(悪気はない)の余韻が消えぬまま0歳児育児と仕事を両立するワーママ生活が始まった3年前に思いを馳せつつ、育休が終わって職場復帰に挑むママ1年生に、エールを贈りたい……!
2019.05.06 文章 / 藤川理絵
0歳児を保育園に預ける罪悪感……育休が終わる職場復帰は複雑な心境
入園できるかどうか戦々恐々だった保活の結果、無事に入園が決まった、バンザーイ! と、春の陽気に気持ちがはしゃいだのも束の間。保育園の説明会に顔を出して、ママ友できるかな……とか考えたり、育休のうちにやっておきたいことリストを作ったりしてると、「私、ホントに育休が終わるんだ、職場復帰するんだ」と実感が湧く。
と同時に、”罪悪感”が頭をもたげる。そんな時期ですよね、4月って。
0歳児のうちから子どもを保育園に預けて、自分の職場復帰を優先するなんて……。これでいいのかな?
▼ 0歳児を保育園に預けることに親世代は否定的
保活を始めたときには義母から「私は反対」と言われ、実母からも諸手を挙げて応援するね! なんて空気は1ミリも感じられず。
子どもが生まれたら専業主婦になるのが一般的だった親世代に悪気はないんだよね。って、そもそも罪悪感を抱えている自分に一生懸命言い聞かせ……。
▼ 育休が終わる寸前は、保育園に預けることを決めている人も罪悪感に揺れる
最近、前職同僚のワーママから「育休が終わっちゃう! あとちょっとで職場復帰なんだけど、なんか罪悪感が出てきた……」と連絡をもらったんですが、そんな当時が懐かしく感じられました。
子どもが3歳を迎えた今、そんなこともあったなぁなんて悠長に言えるようになってる自分に驚きつつ、出産前から「0歳で保育園に預けて職場復帰したい」と決めてる派でも、この時期は子どもを預ける罪悪感に”揺れる”んだってことを改めて痛感しちゃいました。
(ちなみに、義母もすぐに理解を示して応援してくれてます。おかあさーん、読んでますかー!?(笑))
保育園は0歳児を預ける罪悪感を溶かし、子どもにもママにもたくさんの愛をくれた
話を聞きながら感じたのは、「子どもにとって、保育園に預けられることが、ホントにベストなのか?」とママとして確信が持てないことが不安なんだということ。そして不安だから、罪悪感を感じがちなんだということ。
私のように、「0歳で保育園に行かせるなんてかわいそうだから、私は反対よ」って、子どものおばあちゃんにあたる人からハッキリいわれたりしなくても、「3歳児神話」(3歳までは母親が育てないと子どもによくない)は世の中的にまだまだ根強くて、地下鉄で隣に乗り合わせて話しかけられた人から「保育園に入れるの? いちばん可愛い時期なのにもったいない」とかいう、不意打ちをくらうことも珍しくない。
よくよく話を聞くと、彼女の実母もその気があるようで。
▼ 子どもを保育園に預けることでよかったことは、たくさんある
でも、世のワーママさんに聞いてみたい。保育園に預けることが子どもにとってよかったことって、たくさんありません?
私の場合、それは「子どもがたくさんの大人に可愛がられて過ごせる」ということ。
0歳児保育では、赤ちゃん3人につき保育士が最低1人は必要、と厚生労働省の「保育士の配置基準」で決められています。
私の子どもが通っているのは認可保育園ですが、0歳児クラスの担任は、乳児11人に対して5人でした。ほかにもヘルプの方が何人か出入りしていたかな。
代わる代わる赤ちゃんを抱っこして、歌をうたってくれて、寝かしつけてくれて。本当にありがたかった。
笑顔で子どもの名前をたくさん呼んでかわいがってくれて、お迎えに行くと「今日はズリバイができたんですよ~♪」って嬉しそうに報告してくれたときには、親戚のおばちゃんかと思った。
▼ 保育園の先生が子どもに対する罪悪感を溶かしてくれた
夫も私も地方出身で近くに頼れる親戚がいない我が家で、私が(もしくは夫が?)仕事をやめて1日中この子と過ごしていたら、こんなにたくさんの大人から愛されることは、きっとなかったんじゃないかな。
「お母さんもしっかり寝てくださいね」など、細やかにママにも心を配ってもらったおかげで、「得体のしれないところに子どもを預けて職場復帰を優先しちゃった」などといった罪悪感も、溶かされていったのです。
0歳児クラスの最終日に先生のひとりが転勤だとわかったときは、廊下でほかのママたちと一緒に泣いちゃいました。
職場復帰したあと、0歳児を預けることへの罪悪感を覚えたら「何が大切か」を考える
そんなことを伝えたとき、”罪悪感”があると言っていた友人がようやく安心した顔になってくれたこと。嬉しかったし、一緒にがんばろうねって思った。
だから、0歳児の子どもを保育園に預けてよかったって思えることがあるママには、ぜひもっと発信してもらいたい!(知りたかったよ、私も!)
でも、こういう気持ちになるのって母親特有のようですね。私の夫も、この友人の夫さんもそうみたいけど、「あんなに保活に一生懸命だったんだから、入園できてよかった! 育休が終わって職場復帰まであとちょっとだよね、仕事がんばってね!」としか思っていなかったようで(笑)。
いまさら、0歳児の子どもを保育園に預けること自体を悩んでる、罪悪感があるなんて言えないよー!(誰か、聞いてー!)という妻の心の声は、意外とスルーされがちなんです。
仮に打ち明けたところで、「とはいえ、職場復帰する」という結論に変わりはないので、相談されたら結論を出そうとしがちな男性脳とは、話が噛み合わないことも多いかも……。
▼ 子どもが0歳の時に、一番何を大切にしたいかを考える
そんなふうに、誰にも本音を言えないときには、「子どもが0歳のときに、いちばん何を大切にしたいか?」を考えておくのがいいと思う。
私は、「この子が、この世に生まれてきてよかったって感じてくれることが、いちばん大事だな」って思いました。
▼ 子育ての悩みやこだわりは、プロである保育士に相談
「泣いたらできるだけ抱っこしてあげてほしい」
「離乳食は、できるだけ家庭で食べさせたい」
など、子育てについての”こだわり”も、「この世に、我が家に、生まれて良かったって感じてもらいたいから」という願いを添えて、担任の保育士さんに相談。
体当たりでいけば”子育てのプロ”からたくさんアドバイスをいただけるし、遠くの親より近所の保育園。足を向けては眠れません!
▼ 罪悪感を抱えてしまったママの心は、少しずつチューニングできる
育休が終わって職場復帰をする4月は心が乱れるけど、子どもの慣らし保育期間中に、罪悪感を抱えてしまったママの心も少しずつチューニングできていくはず。
どうしてもダメだったら、「そのとき考えたらいい」と思いながらいまを生きてきて3年が過ぎました(笑)。なんとかなる!
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0歳児への罪悪感を軽くする
WRITER
編集・ライター
藤川理絵
一方で、入園を辞退して育休の延長を選んだ友達もいて。入園時期が1歳になる来年の保活は、今年よりもはるかに激戦になるだろうけど、夫さんは復職してほしかったらしいけど……。でも、その子らしい決断をできてよかったって思う。「子どもと一緒にいたい、やっぱり預けたくない」っていうのが本心なら、そこから逃げないで自分の道を決めたほうが、最終的には子どもにとっての最善な気がするから。0歳児で保育園に預けてこれまで転職3回(笑)の体験を思い出して、次は何を書こうかなっと。【こんな記事も読まれています】「女性活躍」に必要なのは、男性の当事者意識です