小1の壁の記事2017.12.07
小1の壁プロローグ
小1の壁、やってます。/目次【小1の壁】
2017.12.07 文章 / 和田由紀恵
「小1の壁」ってなんですか?
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2017年の春、我が家の長男はめでたく小学校へ入学しました。長かった保育園生活も終わり、「これで楽になる! もっと働ける!」と思ったら、それはとんだ勘違い。周囲に助けられ、子どもにも助けられながら、親が成長する「親力集中強化期間」の始まりに過ぎませんでした。
共働き家庭の我が家が、どんなふうに小1の壁を迎え、乗り越えたのか、実際の体験をお伝えしていきます。この記事が「小1の壁」に向き合うママ・パパたちのお役に少しでも立てればうれしいです。
その前に、我が家について少しだけ紹介させてください。
東京郊外に住む我が家は、夫・私・長男・長女の4人暮らし、典型的な核家族です。長男は1歳から保育園に通ってすくすくと育ち、仮面ライダーが大好きでちょっと偏食のある、素直な6歳です。2歳の長女は保育園生活を楽しく送る、元気で食いしん坊なしっかり者。残業が多い保守的な職場に勤める夫は、少しでも子育てに参加しようと「長女の保育園への送り」を担当しています。私は長男を学校へ送り出してから出勤。定時に帰宅して、保育園と学童をハシゴしながら子どものお迎えをします。帰宅後、夕食、お風呂、寝かしつけまで担当。平日の家事を夫と多少分担しながら、何とか毎日を乗り切っています。
子育て中の共働き家庭はどこもそうだと思いますが、毎日が綱渡りのような生活です。誰かが病気になれば、たちまち日常が立ち行かなくなります。そんな生活の中で、仕事と子育てのバランスはいつもグラグラと揺れ、ときには偏ることもあります。それでもどちらかを諦めることなく、「子どもが巣立った頃に仕事も子育ても後悔しないようにしたい」と試行錯誤中です。
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【記事目次】
〈入学準備・モノ編〉
>>ランドセルはどこで用意する?【年長・夏】 /意外に悩む学習机【年長・秋冬】
>>学用品準備、ありがたいイトーヨーカドー【年長・3月】
〈入学準備・手続き/説明会編〉
>>公立学童申込始まる【年長・11月~12月】
>>出席必須! 小学校の入学前説明会へ行ってきた【年長・1月~2月】
>>学童の入所前面談と説明会へ行ってきた【年長・1月~2月】
〈おまけ・保育園編〉
>>保育園・卒園までの準備【年長・1年間】
>> 涙の保育園・卒園式【年長・3月】
〈学童生活編〉
>> 緊張の学童初日【小1・4月】
>> 学童での生活・個人面談【小1・4月】
〈小学校生活編〉
>> 小学校の入学式【小1・4月】
>> 学校生活スタート、病欠【小1・4月】
>> 家庭訪問【小1・5月】
>> 家族で臨む運動会【小1・5月】
>> 授業参観1学期・2学期【小1・7月・11月】
>> 個人面談【小1・7月・11月】
〈PTA編〉
>> PTAの役員決め【小1・4月】
〈家庭学習・習い事編〉
>> 家庭学習、登校準備【小1・4月】
>> 習い事の悩み【小1・4月】
〈長期休暇(夏休みなど)編〉
>> 夏休み【小1・7月~8月】
>> 冬休み【小1・12月~1月】
保育園入園から長かったこれまで
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▼ 1歳で認可保育園へ
5年前も、今と同じような状況だった待機児童問題。第一希望の認可保育園に入園できるのか、ドキドキしながら申し込みました。結果は幸運なことに入園許可。私の復職と同時に何とか1歳で認可保育園に入園できた長男は、なかなか保育園に慣れてくれませんでした。好き嫌いが多くて給食を残すので、私がお迎えに行ってもまだ食べかけの給食の前に座らされていたり。保育園に預ける別れ際に泣くのも、1年近く続きました。初めての運動会は、親と離れるのが嫌で号泣しっぱなし。毎月のように病気になって、そのたびに仕事を休む日々。
いったいこの先大丈夫なのだろうか。私はなぜ仕事を続けているのか。身も心もクタクタになる日々が続きました。
▼ 慣れても、先の見えない保育園生活
保育園生活は1年経ってみると、行事や病気にも慣れ、リズムがつかめるようになります。その一方で、魔の二歳児へと変貌した長男。もともと好き嫌いが多いのに、服も靴も何でもかんでもイヤ!と泣きわめく、イヤイヤ期に突入しました。病気との縁も切れません。
その当時は、保育園で見かける一番大きい年長組の子どもたちが、まぶしく頼もしく見えたものです。「あの子たちのようになるにはあと4年……。」あと4年経てば、話も通じて、道にひっくり返って手足をバタバタさせては泣きわめくこともなくなるのだろうか。小学生になったら、自分で何でもできるようになって、きっと仕事と子育ての両立ももっと楽になるんだろうと、淡い夢想を抱いていました。
小さい子どものお世話は、本当に大変です。毎週末には、一週間を何とか無事に終えたことにホッとしていました。
▼ 大変さは、少しずつ変化する
いつの間にか長男は、道にひっくり返ったりしなくなりました。大人の話を聞けるようになり、トイレも着替えも自分でできます。4歳違いの妹の誕生もあってか、手をわずらわせることが少なくなりました。
仕事はといえば、復職からずっと時短勤務させてもらう毎日を送っていました。残業も多少は対応していましたが、突然の休みや早退が多く、周囲への申し訳ない思いは常にあります。仕事に対して不完全燃焼している自分にモヤモヤしていました。
仕事と子育ての両立は、その時々で大変さが変わります。長男に手がかからなくなったと思えばもっと仕事をしたいし、仕事をすれば長男にもっと手をかけるべきかも、と悩みました。どちらにも常に新しい課題が出てきて、終わりはないのです。
楽になると思った小学校入学
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▼ 働き方、どうする?
「むしろ、大変だと思うんですよね。」
年下なのにしっかり者の同僚ママ友は「小学生になれば楽になるかも」というフワフワした私の期待を見事に打ち砕いてくれました。
「だって、勉強を学校にまかせるだけでは済まないし、朝だって登校時間までは家にいてあげないといけないんですよ? 夏休みは学童だけってわけにもいかないし。今までは元気で育ってくれればOKでしたけど、これからはむしろよく見てあげないと。イジメとかも心配だし」
「そうか、そうですよね。というか、登校時間? あれ、お迎えは何時?」
のんきに構えていた私は、何だか大変そうだという気配にようやく気づきました。
「私、在宅勤務できる部署へ希望出そうかと思ってるんですよ。これからも仕事していきたいし。異動するなら進学前にと思って」
仕事も子育ても、どちらももっと力を入れたい彼女は、在宅勤務がその希望をかなえる手段だと考え、在宅でも仕事ができる部署への異動を戦略的に狙っていくつもりだとのことでした。
「異動した上司に、時短社員は評価できないってハッキリ言われたんですよね。でも時短せずに今の状況で子育てをするのも難しいし。だったら自宅で時短せずに働ければいいのかな、と思って」
確かに通勤時間が省けて、仕事中でも子どもの帰宅を待てる在宅勤務は、ひとつの解決策かもしれません。いずれにしても「小学生になることでより働けるようになる」ということはなさそうで、進学を機に働き方を見直そうかと、私も考えるようになりました。
▼ 準備、どうする?
「ランドセル、展示会とか行きました?」
よく顔を合わせる保育園ママ友に、声をかけてもらったのは梅雨も明けた頃。ランドセルは1月以降に買えばいいのかとうっすら思っていた私は、その言葉に大いに焦りました。その他にも「学習机ってどうしますか」とか「子ども部屋ってどうする」とか、果ては一緒の部屋に寝る・寝ない問題やら習い事やら。いずれしっかり考えなければならない「学童」だけでなく、子どもの環境が変わるタイミングで考える論点が続出。
準備についても、今から考えないと遅れをとるのかもしれない。本格的な夏を前に、準備すべきことを洗い出して考えなければ!と決意した私でした。

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編集者・ライター
和田由紀恵
周囲のママ友たちに教えてもらって気づいた、小1の壁の存在。年長の夏からバタバタと始める小1対策は、果たして間に合うのでしょうか!?そして、小1生活はいかに? 小1の壁を乗り越えようともがく中で気づいた様々なこと、お伝えしていきます!