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雨音が心地よく遠ざかっていく本

出典:PARAFT

大鮃の記事

めくれバ! > あなたの優しさは、弱さと強さどちらですか?|大鮃(おひょう):r000017002946 | PARAFT [パラフト]

2017.06.20

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大鮃の記事2017.06.20

父が子に授けるべき強さとは

あなたの優しさは、弱さと強さどちらですか?|大鮃(おひょう)

keyword: 大鮃 藤原新也 めくれバ 雨音が心地よく遠ざかっていく本 父性

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「自分を律する力がないというか、たぶん心が弱いんだと思います。シューティングゲームでいろんな障害を乗り越え難関を突破すればきっと強くなれるんじゃないかと思えて」(本文より引用)。精神科医のカウンセリングでこう語った主人公の父親は、彼が6歳のときに自死していた。『大鮃』(藤原新也著、三五館、2017年)は、そんな彼が父の故郷であるスコットランドの離島を訪れ、「父性」とは、「強さ」とは何かを感じ取る冒険の物語です。【めくれバ!/雨音が心地よく遠ざかっていく本】

2017.06.20 文章 / 藤川理絵

父性的な強さを獲得することで、人生を立て直してゆく

物語は、主人公のジェームス・太古・マクレガーがかつて受けていた、精神科のカウンセリングを回想するシーンから始まります。イギリス人の父と日本人の母の間に生まれた太古は、堪能な英語力を活かし、フリーランスで翻訳業をしています。仕事に費やす時間は1日に4~5時間。残りのほとんどの時間をオンラインのシューティングゲームをして過ごす日々を送っていました。女性恐怖症で、せっかくできた彼女から手をつながれても汗びっしょり。そんな太古に彼女は「あなたの優しさは弱さからくる優しさだ」と置き手紙を残して去ってしまいます。

太古のような人物に出会ったことのない私が、この物語に強烈に惹かれた理由はただひとつ。太古の旅の物語が、父性的な強さを獲得して人生を立て直してゆくきっかけを掴む、1つのモデルケースとして描かれているからです。

私も母になってからは、当然ながら「母性」について考える機会を多く持つようになりました。理想的な母親像とは? 母が子に対して果たすべき役割とは? 女性活躍推進法が施行され、家事育児と仕事の両立について働く母への要求は高まるなか、子育てにおける母性という優しさの重要性が改めて叫ばれることも少なくありません。

これには同時に違和感も感じます。子育てシーンにおいて母にしか果たせない役割があるのと同じように、父でなければ子供に授けることのできない「何か」があるはずだと。けれども、それが「何なのか」は、私自身もはっきりとは分からない。それは、日本社会において「父性」が語られることが極めて少ないからではないでしょうか。

父性とは、強さとは何か、手がかりを求めて太古と一緒に旅へ出かけよう

本書では、太古がなぜ他人や社会と隔絶されてしまったのか、またそれが父親の自死というショッキングな出来事によることなのかどうか、といった分析めいたことは、冒頭にある太古と精神科医とのやりとりに集約されています。個人の過去への探索はそれで十分でしょう。

それよりも、太古のように幼くして父を失った経験を持っていなくとも、父が健在にも関わらず父性を感じた経験が非常に少ないという人が、日本人の大半だということを考えると、太古の旅へ一緒に出かける意義を感じられるのではないでしょうか。

勤勉な父親とワンオペ育児をやり抜いた母親という両親を持つ私自身、自分が母親になって初めて父親の存在の大切さを意識するようになったひとりです。「自分の夫(子どもの父親)に、どういった役割を果たしてほしいか」ということを考えても、ロールモデルすら思い当たらず、答えが無い状況に陥ったとき、出会ったのが本書。

太古が父の故郷であるスコットランド最北端にあるオークニー諸島を初めて訪れ、そこに住む老人との語らいや体験を通じ、思いもよらない過程を経て「父性」のかけらにたどり着く。その等身大の姿を眩しく感じながら、一緒に父性を求めて旅をしているような感覚を味わえる。これが本書最大の魅力です。

「父性とは何か、手がかりを掴めるかもしれない……。」淡い期待が本書をめくらせ、260頁に収められた太古の凝縮された旅路を、一晩で駆け抜けてしまいました。子育てに戸惑いを感じている方や、自分の弱さをどうにかしたいけれども手立てが見つからないという方には、ぜひおすすめしたい1冊です。

父性を語ることが、日本の働き方改革を加速させる

最近でこそ「24時間戦いません」という言葉が流行っていますが、「そうはいっても、残業山積で帰れないけどね」と皮肉交じりが聞こえてくる、この国は悲しいほどに長時間労働ですよね。Karoushi(過労死)の単語は西欧でそのまま通じてしまいます。働き方を変えていかなければ、人生が破綻してしまうリスクが非常に高いのです。

にも関わらず「働き方を見直さなければいけない」と自分事として積極的に行動に移す男性は未だに少数派。父となった男性ですら、昭和から変わらない価値観で生きていることは、一向に上がらない男性の育休取得率を見れば明らかです。あるいは、会社からは長時間労働を、世論や家庭からは妻のサポートを強く求められ、双方の板挟みに苦しみながら、1人で耐え抜いてブラック企業化する男性からは悲鳴が上がっています。

我が家の状況を振り返っても耳が痛いのですが、個人や各家庭が働き方に対する意識を変えたとしても、思うように実行できないというのが勤め人の現実。この現状を打破するためには、「父性喪失」の連鎖を社会的課題として捉えることが必要なのではないでしょうか。「父性」の大切さを見直し、父が子に授けるべきものをもっと尊重できたときに、ようやく働き方が多様化する素地が整うのではないかと思うのです。

父親が子育てに果たすべき役割のみならず、「父親」という存在意義を社会的に再定義する必要がある、ということを改めて考えさせられる良書として、本書をおすすめします。


▼ 『大鮃』の書籍情報

書名:『大鮃』
著者: 藤原 新也
初版発行: 2016/12/21
出版社: 三五館
価格: 1,728円(税込)
サイズ: 19.5 x 13.7cm
頁数:272ページ
ジャンル:小説
読了目安: 2.5時間
ISBN: 978-4883206827

WRITER

編集・ライター

藤川理絵

太古が出会うオークニー諸島の老人たち自身も、父性を探求して葛藤しながらも生き抜いてきた、弱さと強さを併せ持つ人たち。この旅には、父性のかけらが散りばめられています。私が拾った「父性」は、「厳しさ」と「自律」。あなたは、『大鮃』への旅から何を拾いますか?

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