1万kmリモートの記事2017.06.05
アイデア実現の舞台は全世界
パリのコワーキングで出会ったアントレプレナーの卵たち
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2017.06.05 文章 / 味志佳那子
突然のアンケート依頼?@コワーキングスペース
突然そう声をかけられて顔を上げると、20代後半くらいと思しき青年2人が目に入ってきました。私が、「はい、少しですけど」と答えると、
「僕らが今開発しているアプリがあるんですが、ちょっとアンケートに答えてもらえますか?」
何それ面白そう!と思い快く引き受けると、紙とペン、そしてタブレット端末を用意しはじめました(残念ながら写真撮影はNGとのことでしたが、日本語で記事にすることはOKとのこと)。私は日本人で東京からやってきたこと、それから年齢と職業を伝えると、さっそくアンケート開始。
「あなたの暮らす国で、レストランを検索するアプリがあれば教えてください」
「レストランを検索する時に、ローカルの人向けの店に行きたいですか、観光客向けのレストランに行きたいですか」
こんな感じの質問が続き、次に彼らが開発しているアプリについての感想を求められました。アプリのジャンルはお察しの通り“食”で、海外旅行に行った時にレストランを検索できるサービスだということでした。詳しい内容は企業秘密だそうなので、このへんで。面白かったのは、
「サイト全体のデザインをひと目見たところで、どんなアプリか理解できそうですか」
「サイトの配色についてはどう思いますか」
「これは僕らの企業ロゴでもあり、アプリロゴでもあるんですが、このデザインについてどう思いますか」
といった質問があったこと。拙い英語力とGoogle翻訳を駆使して、率直な感想を伝えると、うんうんと頷きながらメモを取っていました。1人は「前に聞いたことがあるけど、日本にはとても多くのアプリがあるよね? これは面白い!」と、なんだかとても楽しそう。
アンケートを終えて一息ついたところで、2人にフランスで起業したのかと聞くと、
「起業はまだしていないよ。僕らはリトアニア出身なんだけど、今はパリで、僕らのデザインについて調査をしているところなんだ」
とのこと。ヨーロッパが誇るテクノロジー大国・リトアニア出身でしたか!
アイディア展開の舞台は“全世界”
「僕らはリトアニア出身だけど、チームには他の国のメンバーもいて。リリースはヨーロッパ圏のどこかですると思う。他の地域になるかもしれないけど(笑)」
自分たちが生み出したアイディアがまずあって、それを追求していけば、発表の舞台はあとから付いてくる。彼らの発想のボーダレスさに、自分がいかに島国的発想でここに座っていたかを思い知らされました。日本は国内マーケットだけでもある程度の規模にできるのでローカライズした事業が多く生まれますが、airbnbやinstagramなど世界中に浸透していくサービスはこいういう人たちから生まれるのかと、本当に感心させられました(……って、感心させられてる場合じゃないけど)。
思いがけず出会ったアントレプレナーの卵たち。たしかに、パリにある“NUMA Paris”は、ヨーロッパ中の革命家たちが集まるサロン的存在のように見えました。その熱気を一度感じに行ってみては?
>> そんな“NUMA Paris”の紹介はこちらから

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アイデア実現の舞台は全世界
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編集者・ライター
味志佳那子
リトアニアはIT先進国だよねと話すと、「知ってるの? そうなんだよ」と嬉しそうに答えてくれました。飛行機で十数時間揺られるだけでこんなに刺激的な世界が広がっている……日本の皆さん、うかうかしていられないですよ!
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