仕事は楽しいかね?の記事2017.07.18
キャリアのマンネリ感じる方へ
著名な成功者達が“やらなかった”こと|仕事は楽しいかね?
keyword: 仕事は楽しいかね? デイル・ドーテン めくれバ! この夏、あなたのハタラクに響く一冊を。 成功
2017.07.18 文章 / 味志佳那子
目標が人生をマンネリ化させる
「仕事は楽しいかね?」
実は有名な発明家・起業家だった、この老人の名前はマックス・エルモア。本書は、数々のビジネスマンを見てきたマックスが、キャリアに悩む主人公の不安や固定観念を、対話を通じて覆していくストーリーになっています。
さて、この主人公の今の状況はというと、
・仕事自体は楽しくもつまらなくもなく普通
・同年代の平均よりは多い給料をもらえている
・社会人経験を10年以上積んできたが、これといって胸を張れるスキルがあるわけではない
・今の会社の先行きが不安ではあるが、他社へ転職するほどの気持ちはない
・成功はしたいが、未来への漠然とした不安もある
そして、成功のためには“目標設定”が欠かせないと話す主人公に、マックスはこう言います。
「たいていの人は、マンネリ化した生活から抜け出すために目標を設定する。だけど、いいかい、今日の目標は明日のマンネリなんだよ」
成功者たちは○○をしない
ただ一方で、どうせ今すぐに世の中が変わるわけじゃない、自分が引退する頃まではきっと大丈夫だろう。でも、自分の会社が永遠に好景気でいられるわけでもないことは事実……。そんなもやもやしたものが頭をよぎりませんか。
将来への不安を抱えつつ、一直線に進むキャリアから目を離せないでいる主人公・私は、まさに私たち自身です。そんな自分を変えたいを願う私に、老人・マックスはある言葉を繰り返し伝えるのですが……それはぜひ本書で。
最後に一つだけご紹介したいのが、事業で成功をおさめてきた偉人たちを扱った自己啓発本を熟読してきたという主人公に、マックスが放った言葉です。
「みんな、成功した人の右に倣えをしようとするけど、成功するというのはね、右に倣えをしないっていうことなんだ。」
本書からは成功のための具体的な方法論を得ることはできないかもしれません。でも、マックスの言葉からは、自分だけのキャリアを目指すスタートラインに立つ勇気をもらえるはずです。
『仕事は楽しいかね?』の書籍データ
著者: デイル・ドーテン/野津 智子 (翻訳)
初版発行: 2001/12/1
出版社: きこ書房
価格: 1,404円(税込)
サイズ: 19 x 13.2 cm
頁数:181ページ
ジャンル:ビジネス
読了目安: 2時間
ISBN: 978-4877710781
WRITER

編集者・ライター
味志佳那子
アメリカで1990年代に書かれたということで、少し古びた内容かなと思っていましたが、むしろ未来に役立つ言葉がたくさん見つけられた本でした。『仕事は楽しいかね?』で主人公の私の人生を老人・マックスが“偶然”変えることになったように、きっかけはいつどこで訪れるか分からないもの。いつでもそちらに足を踏み出せるような気持ちを持っておきたいと思わされました。
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