フリーターの記事2017.07.21
今の自分を見てもらおう
フリーター経験がある人の上手な履歴書の書き方【履歴書】
keyword: フリーター 履歴書 転職活動 志望動機 書き方
ゼロからの履歴書 /目次 に戻る
2017.07.21 文章 / PARAFT編集部
履歴書の職歴欄:フリーター経験者の注意点はここ!
まず履歴書を書くときには、大前提として履歴書を書くときのオキテ(基本的なルール)にしたがいましょう。それができていないと、本来あなたなら突破できる求人案件でも突破できないで終わってしまいます。この「ゼロからの履歴書」シリーズでは、履歴書用紙の選び方から記入項目ごとの基本的な書き方までご紹介していますので、ぜひ個別に立ち寄って、ルールをおさえてください。
>> 履歴書用紙の選び方 おすすめのサイズとタイプ
>> 履歴書の修正はご法度!書き間違いをなくす方法は?
>> 履歴書の写真、スピード写真はだめ?服装は?表情は?
>> 履歴書の日付の書き方・ルールを知っておこう
>> 履歴書の氏名や住所、無造作に書くと危ない!
>> 履歴書を郵送するなら、添え状を付けて定形封筒で
>> 履歴書の郵送:封筒表面・裏面の書き方・入れ方
>> 履歴書を送るときの添え状はどう書けばいい / 目次
職歴欄の基本については特に重要ですので、ぜひ下記のページを見ておいてください。
>> 職歴欄の書き方:知っておきたい基本ルール
フリーター時代のアルバイト経験を職歴欄に書くとき、たとえば次のように書いたら、履歴書表記のオキテをわきまえていないと思われてしまいます。これはもったいのないことです。
フリーターの履歴書の職歴欄:悪い書き方(例)
平成○年○月 ○○本舗でアルバイトを始めました
平成○年△月 アルバイトを辞めました
平成○年□月 △△△屋でアルバイトを始めました
平成△年△月 アルバイトをやめました
この職歴であれば、たとえば次のように書くと評価されることでしょう。
フリーターの履歴書の職歴欄:良い書き方(例)
平成○年○月 株式会社○○本舗にてアルバイトとして勤務
平成○年△月 株式会社○○本舗 退職
平成○年□月 株式会社△△△屋チェーンにてアルバイトとして勤務
平成△年△月 株式会社△△△屋チェーン 退職
会社名はすべて正式名称で書き入れ、職歴欄で一般的とされる「アルバイトとして勤務」「退職」などの表記を使いましょう。どれもこれも細かいことばかりですが、社会人として求められるビジネスマナーのひとつですので守ったほうがいいです。繰り返しになりますが、このようなことで落とされたら、とてももったいないと思います。
▼ ここが要点 ② 職歴は整理して記載しよう
履歴書にはフリーター時代のアルバイト経験をなるべく多く書き入れましょう。履歴書が極端に白っぽくならないように、職歴欄の空白を埋めるようにしてください。ただ、1日とか1週間とか、そうした短期のアルバイトまでたくさん盛りこむと、散らかった印象を与えてしまいます。そこで長期のアルバイトを中心に書きこみ、短期のアルバイトはまとめて記載するなど、メリハリをつけていきましょう。
たとえば、あなたが外食チェーンの正社員の求人に応募するとします。その場合は、関連するアルバイトを軸にして、下記のようにまとめてみてはいかがでしょうか。
平成○年○月 株式会社○○チェーンにてアルバイトとして勤務
平成○年△月 株式会社○○チェーン 退職
平成△年△月 株式会社○○酒場にてアルバイトとして勤務
平成□年△月 株式会社○○酒場 退職
他に短期のアルバイトを中心に10社程度に勤務
もしフリーター時代にアルバイト先で結構がんばったとしたら、そのことも加筆しましょう。短期のアルバイトでも、職歴欄を補強できるような業務に従事していたら、書き加えておくといいです。たとえば次のようにまとめるといいでしょう。
平成○年○月 株式会社○○チェーンにてアルバイトとして勤務
弁当販売店での店頭販売業務に従事
平成○年△月 株式会社○○チェーン 退職
平成△年△月 株式会社○○酒場にてアルバイトとして勤務
アルバイトチーフになり接客担当のアルバイトを統括
平成□年△月 株式会社○○酒場 退職
他に短期のアルバイトを中心に10社程度に勤務
主な業務:コンビニでの接客、スーパーでのレジ業務など
短期アルバイトなどを一括して記載すれば、空白期間をぼかすこともできますし、あまり職歴欄に書きたくないアルバイトをうまくさばくこともできます。散らかりそうになる職歴を、こうして上手に整理して、履歴書の体裁を整えてみましょう。
この例は、実は志望動機欄に「自分は接客に向いている」と書きこむことを前提として、職歴を接客業務を中心にまとめたものです。職歴欄と志望動機欄を連動させ、あなたを接客向きの人材としてアピールしていく場合の文例となります。志望動機欄の書き方について、この例文をもとにしてみていきましょう。
履歴書の志望動機:フリーターになった理由をうまくまとめる
フリーター経験のある人に対しては、応募先企業の採用担当者は面接時に「どうしてフリーターになったのか」を必ず聞いてくることでしょう。ここで無理にとりつくろっても、社会人経験の長い人たちの目はごまかせません。過去については正直に書くようにしてください。
もし何かの夢を追いかけ、就職せずフリーターになったとしたら、そのことをしっかりと書きましょう。たとえば、次のように志望動機欄の冒頭などに記載しましょう。
プロのギタリストになる夢を捨てきれず、大学卒業後も就職せずにギターの勉強とソロ活動を続けてきました。しかしその夢を断念し、社会人として新たな一歩を踏み出す決意をいたしました。
もし大学時代などに就職活動に失敗し、そのままフリーターになったとしたら、そのことを書きましょう。たとえば、次のようにまとめてみてはいかがでしょうか。
大学時代、就職活動に失敗し、そのままアルバイトで生計を立てることとなりました。就職活動の失敗を引きずり、ずるずるときてしまったことを深く反省しています。
▼ ここが要点 ④ 今の自分の思いをしっかり伝えよう
過去は過去です。そこをとりつくろい、ごまかす姿勢を見せれば、採用担当者の印象は悪くなります。過去と決別して、これから新しい人間として真面目に、懸命に再出発していく姿勢をみせてください。志望動機欄では、そのような今の思いをアピールすることがとても大事です。たとえば、先ほどのギタリストを夢見てフリーターになった人の場合は、次のように志望動機欄を展開するといいでしょう。
ギタリストとしての活動の傍ら、生計を立てるためにアルバイトで出会った接客の仕事がこう決意する動機となりました。様々な企業の接客業務を通じ、お客様に満足してもらうことに深い喜びを感じるようになりました。これは音楽の世界でお客様に素晴らしい時間を提供することと全く同じでした。顧客満足度の高さを誇る貴社で、接客を学び、接客のプロとして貢献していくことができれば本望です。
大学時代に就職活動に失敗してそのままフリーターになった前述の例では、たとえば次のように新しく再出発する決意をアピールするといいと思います。
大学卒業後のアルバイトを通して、これまでの自分がいかに甘かったかを痛感し、多くの先輩たちから働く厳しさと面白さを学んでまいりました。特に、多くの注文を同時にさばき、お客様に満足を提供する面白さに目覚め、接客のプロとして自分を鍛えていきたいと思い至りました。顧客満足度の高さを誇る貴社で、接客を学び、接客のプロとして貢献していくことができれば本望です。
企業の採用担当者は、フリーター経験のあるあなたに対して「すぐに辞めてしまうのではないか」と先入観を持つことがあります。そんなレッテルを吹き飛ばすような真面目な今のあなたをアピールしてみてください。「未経験者可」などの求人では、採用後に育てていく目線を持っています。採用担当者に「育ててみたい」と思わせるようなメッセージを届けましょう。
>> 志望動機は安易さが透けたらアウト! 書き方はこうだ

![フリーター経験がある人の上手な履歴書の書き方【履歴書】:r000017003083 | PARAFT [パラフト]](/files/alias_m1/000017003083/j5dgll7n0ck7ac8f60begdqj.jpg)
今の自分を見てもらおう
この記事が気に入ったらいいね!しよう
PARAFTの最新記事をお届けします。
┳CAREER CHANGE┻
今の自分を見てもらおう
WRITER
編集部チーム
PARAFT編集部
すでにこの「セロからの履歴書」シリーズでお伝えしているのですが、履歴書を書くときにはあなたに合った履歴書用紙を選びことも大切です。フリーター経験のある人であれば、職歴欄が長すぎず、志望動機欄が大きな用紙を見つけられば、アピールしやすいと思います。がんばってください!
ゼロからの履歴書 /目次 に戻る