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出典:PARAFT

HHhHの記事

めくれバ! : 1位 > 小説の既成概念を打ち破る傑作|HHhH ―プラハ、1942年:r000017003092 | PARAFT [パラフト]

2017.08.08

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HHhHの記事2017.08.08

スゴイ小説、ありました!

小説の既成概念を打ち破る傑作|HHhH ―プラハ、1942年

keyword: HHhH ローラン・ビネ めくれバ よく働きよく遊ぶオトナの夏の課題図書 海外文学

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表紙もタイトルも独特で、見た目は何の本?と思われそうな『HHhH ―プラハ、1942年』(ローラン・ビネ著、東京創元社、2013年)。ヒトコトで言えば、ナチス高官・ハイドリヒと、チェコスロヴァキア亡命政府からの暗殺の密命を帯びた軍人たちを描く歴史小説、なのですが、単に歴史小説と括るのはもったいない、スゴイ小説です。読み終わったあとの心のザワザワ感がハンパない、誇張でも何でもなく、とにかくスゴイとしか形容できない恐るべき作品です。休暇で一気に読んで、この作品が創り出すスゴイ世界にあなたも浸ってみませんか。【めくれバ!/よく働き よく遊ぶ オトナの夏の課題図書】

2017.08.08 文章 / 和田由紀恵

まずは、謎のタイトルの紹介から

何と読めばいいのか迷うタイトル、“HHhH”。巻末には、(エイチ・エイチ・エイチ・エイチ)とありますが、訳者あとがきによれば、「アッシュ・アッシュ・アッシュ・アッシュ」(仏語)でも「ハー・ハー・ハー・ハー」(独語)でもお好きなように!だそう。このタイトルはドイツ語のHimmlers Hirn heißt Heydrich(ヒムラーの頭脳はハイドリヒと呼ばれる)の頭文字をとったもの。これは、「(ハイドリヒの上官である)ヒムラーが実は、ハイドリヒに操られている」という趣旨の、当時のジョークです。不可解なタイトルではありながらも、読んだ後には不思議としっくり来るところからして、著者の技量を窺わせます。

この小説が追う「史実」は、後にナチス親衛隊のヒムラーに次ぐ実力者として、様々な政治工作やホロコーストにおいて実際をとりしきる立場にまでなった、ラインハルト・ハイドリヒという人物に迫ることから始まります。この作品の主要人物であるハイドリヒは、頭脳明晰にして冷徹であり、親衛隊の部下からも「金髪の野獣」というあだ名で恐れられていました。そんなハイドリヒが高官を務めるナチスに、チェコスロヴァキアは分割・併合されてしまいます。ロンドンへ亡命したチェコスロヴァキア政府から、密かに故国へ派遣されたパラシュート部隊員たちは、ハイドリヒ暗殺計画「類人猿作戦」を実行する密命を帯びていました……。
と、ここまで読まれた方の中には、「ナチス・ドイツ=ホロコースト。ホロコーストを扱うとなれば、悲惨でおぞましい記述があるのではないだろうか。せっかくの夏休みには重たいかも……。」と、思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際のところ、お盆の頃は日本にとっての終戦記念日を迎える時期。メディアでも一斉に戦争特集を組み、ナチス・ドイツと同盟を組んでいた日本に属する私たちにとって、ホロコーストは忘れてはいけない史実である一方、非常に気の重い歴史であることも事実です。でも、そんな思いを押し切ってでもぜひ読んでほしい。というか、小説としてスゴイのです、この作品は。

小説そのものの可能性を追求した、実験的試み

現代で、史実を素材にした「小説」を書くために、著者が取り組んだ試み。それは、この素材を取材する過程、作品として生み出す試行錯誤までも作品文中に登場させながら、最終的に1942年6月18日にプラハで起きた歴史的事件へと収斂する、その独特の物語構築にあります。収斂するその事件へ至るまでの語りは、現代・過去・フィクション・全く別の文学作品などいろいろな舞台を飛び回りながら、次第にスピードを増していき、ものすごい緊迫感をもって読み手を圧倒します。そして、その事件が終わった後も続く、発見の尽きない歴史に敬意を払い続ける著者。

ノンフィクションとも違い、単なる歴史小説というには惜しい、文学としての新たな可能性がこの作品にはあって、それが読み終えた読者の胸をザワつかせます。ハイドリヒのことも、ヒムラーのことも、チェコのパラシュート部隊員たちのことも、予備知識があってもなくても問題なし。読み進めれば、著者と共に史実を取材しながら必要な知識を深められ、読み終わる頃にはチェコスロヴァキアの人々によるナチスへの力強い抵抗に対し、ただただ心を動かされます。

読み終われば、「スゴイ!」と声に出して言ってしまいそうになること、うけあいです。2010年ゴンクール賞最優秀新人賞受賞、2014年本屋大賞翻訳小説部門第1位に輝いた本作品。恐らく、この素晴らしい緊迫した作品世界を壊さずに翻訳されたのには、ものすごい労力を要したであろう訳者への深い感謝と共に、まだ読んでいない方には夏休みにこそ読むことを全力でオススメしたい、スゴイ小説です。

『HHhH ―プラハ、一九四二年』の書籍情報

書名:『HHhH ―プラハ、1942年』
著者: ローラン・ビネ
初版発行: 2013/6/28
出版社: 東京創元社
価格: 2,600円(税別)
サイズ: ハードカバー
頁数:393ページ
ジャンル:小説
読了目安: 5時間
ISBN: 978-4488016555

WRITER

編集者・ライター

和田由紀恵

例の歴史的事件を描く手法は、圧巻です。出版当時の反響はものすごく、英語版がアメリカでも高い評価を受けた他、映画化もされました。日本でその映画が公開されたのかどうかまでは、調べきれず……。原作を上回る世界が映画の中で展開されているのか、ちょっと気になるところですね。

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