英語メールの記号の記事2017.08.28
なじみの薄い英語の句読点
コロンとセミコロンでこなれたメールに【英語ビジネスメール】
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2017.08.28 文章 / PARAFT編集部
列記や補足説明に便利なコロン
コロン(:)は、いくつかの項目を列記したり、何かを説明したりするときに使う記号です。もしも日本語に訳すとすれば「すなわち」「というのは」「リスト一覧」「つまり」「イコール」といったニュアンスになります。
コロンの前に書かれた内容を、コロンの後ろで詳しくすると考えればいいでしょう。日本語では、「東京都(日本の首都)」のように、何かを補足して説明したいときにはカッコ( )に入れることが多いですが、英文では代わりにコロンを使うんですね。また、コロンの後ろに半角1文字文のスペースを空けるのを忘れないように注意しましょう。
例)
・Please bring the following documents with you: application form, resume and cover letter, reference.
(次の書類をお持ちください:申込書、履歴書とカバーレター、推薦状)
・The choices are as follows:
- Apple
- Peach
- Orange
(選択肢は次の通りです:リンゴ、モモ、オレンジ)※箇条書きにするとき
・Tokyo: the capital and largest city of Japan.
(東京:日本の首都で最大の都市)
・Thank you: Today's Presentation
(御礼:本日のプレゼンテーションにつきまして)※メールの件名などで
・Reply Requested by Aug 10: New product report
(8月10日まで要返信:新製品リポートについて)※メールの件名などで
このほか、メール冒頭の宛名を書くときに付けるカンマ(,)をコロンに代えることもあります。カンマはソフトな印象、コロンはフォーマルな印象になります。基本的にはカンマで問題ありませんが、初めての相手に送るメールやかしこまった用件のときなどにはコロンを使ってもいいでしょう。
例)
・Dear Mr. Williams:
ピリオドでもカンマでもない区切り、それがセミコロン
セミコロン(;)は、日本人にはちょっとわかりにくい記号ですよね。学校では「ピリオドの代わり」とか「カンマとピリオドの中間に当たる区切り」などとサラッと説明され、「ん???」と思いつつ、なんとなく流してきたという方も多いと思います。
セミコロンは、前の文と後ろの文の関連性が強いときに、ピリオドの代わりに文章を区切る記号です。まずは例文を見てみましょう。
例)
・I had to miss the meeting yesterday; I would like a summary of the details.
(昨日のミーティングに出席できませんでした。詳細について要約をいただきたいです)
・We will have a meeting only once a week; this should allow for better teamwork.
(ミーティングは週1回にしましょう。その方がより良いチームワークが生まれると思います)
・I think it is a nice proposal; however, we need to review the basic data.
(素晴らしい提案だと思いますが、基本データを検討する必要があります)
ビジネスメールに限らず、英文では1つの文章があまり長いのは好まれません。日本語なら「昨日のミーティングに出席できなかったので、要約をいただきたいのですが可能でしょうか」と続けて書くところも、英語なら「出席できなかった」「要約がほしい」の2文に切り分けるイメージです。そんなとき、前後の文をセミコロンでつなぐことで、「そして」「なので」といった接続詞のようなニュアンスを持たせることができます。
また、最後に挙げたように、セミコロン+接続副詞+カンマ(however, / therefore, / moreover, など)のパターンもあります。
ただし、こうした表現をくどいと感じる人もいますし、普通にピリオドで区切ったとしても文法的には問題ありません。英語でビジネスメールをやり取りするのに慣れてきて、英語表現の幅を広げたいなと思ったら使ってみるくらいでもいいかもしれませんね!

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編集部チーム
PARAFT編集部
英文でビジネスメールを書く場面が増えています。転職や取引先の拡大をきっかけに、「急に英語でメールを書かなければならなくなった!」「どう書いたらいいのか、さっぱり…」という方も多いのではないでしょうか。でも、「相手に伝わるメールを書く」のは英語も日本語も同じ。英文メールの基本を押さえて、まずは構えずにチャレンジしてみましょう。 伝わる書ける!英語ビジネスメール/目次に戻る