退職願・退職届の記事2017.12.14
デキる人は退職上手
退職願・退職届はこう出す!スマートな辞め方|転職活動のすべて
keyword: 退職願・退職届 辞表 書き方 用紙 テンプレート
【目次】
・残念な辞表になってしまわないために
・きれいに辞める作法6カ条
・辞表・退職願・退職届の違いとは
・退職願・退職届を書くときに用意するもの
・退職願・退職届の書き方のポイント
・封筒の作り方、用紙の折り方、まとめ方
・「会社辞めたい」は段取りを踏んで
・会社都合退職なら譲れない一線がある!
・能ある鷹は爪を研ごう
・まとめ
成功にグンと近づく!転職活動のすべて /目次 に戻る
2017.12.14 文章 / PARAFT編集部
現代のビジネスパーソン必携「辞める作法」とは
出典:Frame illust
▼ 伊藤博文の辞表を読んで明治天皇はつぶやいた
明治時代に、伊藤博文が総理大臣を辞めようとした時、漢文の辞表を明治天皇に出したことがあります。惜しいかな、明治天皇は伊藤博文の渾身(こんしん)の辞表を読んで、「漢文の勉強をしたほうがよい」と言ったとか。
いざという時に、せっかくの辞表が空回りして、ザンネン!な展開になってしまわないように、平時からスマートに辞表を出せるビジネスパーソンになっておきたいものです!
※ いますぐ退職願などの書き方を知りたい人は退職願・退職届の書き方&出し方!完全マニュアル
スマートに辞める作法はおそらくすぐには身につきません。
これからお伝えするような作法を自分だったらどうすれば実現できるか、普段から心にとめ、下準備していくのがおすすめです。
作法1:後ろ髪を引かれる要因をつぶす
▼ 仕事人生を支配している「慣性の法則」
私たちの仕事人生には、言ってみれば「慣性の法則」が働いています。嫌なことがあっても気分転換して、またがんばっていく。そうやって、私たちの毎日はずっと続いていきます。
この慣性の法則に支配され過ぎると、
よほどの決断力と実行力がないかぎり、
ズルズルといってしまいます。
ゆでガエルのように気がついたらご臨終を迎える事態になりかねません。
だから決断していきましょう。スマートに辞めるためには、まず慣性の法則から抜け出さなければなりません。そのためには常に意識して「後ろ髪を引かれる要因」をつぶしておくことです。
▼ 今の稼ぎがなくなって大丈夫?
今の会社にいれば楽チンです。毎月ある程度まとまったお金が口座に振り込まれます。この確実な収入を失うのは、大きな不安材料となり、後ろ髪を引かれることでしょう。
不安を払しょくする一番の処方箋は、新しい仕事のメドをつけること。当然ですね。
在職中から、転職情報サイトなどに登録し、時々閲覧して転職市場との接点を持ち続けましょう。視野が社外に広がり、ほどよい緊張感から、市場価値の高い人間になっていくことが期待できます。いざという時に動きやすくなりますし、今の会社の中でもそんな人材は評価されることでしょう。
▼ 家族にどう言う?
辞めようと思っても、家族の猛反対にあって断念することは少なくないです。
あなたのご家庭ではどうでしょうか。
一番理想的なのは、夫婦共働きで、どちらか失業しても支え合う体制ができていることです。デキる夫婦はこの先、こうした支え合いで生き延びていくでしょう。
そこまでいっていなくても普段から夫婦で「何かあったら支え合えるようにしないとね」などと会話を重ねておきませんか。「辞める」宣言が唐突にならないように、環境づくりをしていきましょう。
さて、あなたは家族に退職を切り出せますか。
もし時期尚早なら、まずは会社にとどまり、せっせと下準備することです。下準備なしでは、いつまでも退職に踏み切ることができません。転職情報を仕入れ、ローンも減らし、家族と会話を重ね、旅立てるようにしていきましょう。
「子どもの教育があるからやっぱり無理」。
そんな場合も、いつ会社が沈むかわかりませんから、下準備、下準備! これ、重要なはずです。
作法2:不退転の決意を抱く
▼ 慰留を想定しておこう
今の会社で退職の意向を伝えたら、直属の上司や、その上の経営幹部に慰留されることもあります。よくあるのが「キミがいなくなったら大変だ」と情に訴えてくるパターンです。
次に多いのが「後任が決まるまで待って」「今のプロジェクトが終わるまで待って」という引き延ばし作戦。ブラックな会社の場合、話を聞いてもくれないことがあります。これはもちろん違法です。
引き止めや、うやむやな対応にあって、くじけていたら退職できるものではありません。
大事なのは不退転の決意です。ぐらついていたら負けです。本気度を示し、道を開いていってください。
作法3:タイミングをとらえる
▼ 就業規則をチェック
会社は退職の意向を示してもすぐに辞められません。民法では、退職の14日前までに退職の意向を示すことが求められています。さらに会社によっては、就業規則などで「退職希望日の○カ月前までに退職願を提出する」などと定めています。
このため、就業規則をチェックして「今、意向を伝えたら、最速で○月末の退職になる」という目安をつかみ、賢く動きましょう。
作法4:手順を踏み間違えない
▼ 直属の上司にまず意向を伝えるのがマナー
退職の手続きは手順を間違えると、ややっこしくなるので気をつけましょう。
退職を決意したら、まず直属の上司に退職の意向を伝えましょう。
直属の上司は、上層部に相談に行くことでしょう。調整した上で「退職願を出すように」などと指示をくれます。指示に従い、退職願もしくは退職届を書きましょう。
直属の上司ではなく、親しい役員などに最初に話を持っていくと、こじれます。
会社によっては、所定の退職願の書き方があり、見本まで用意されています。先走っていきなり自己流の退職願を出すと、これもややっこしくなりますのでご用心ください。
▼ 退職手続きの一般的な流れ
退職の手続きは、一般的に次のような流れになっています。あなたの会社のやり方に沿って進めていきましょう。
直属の上司に退職の意向を伝える
↓
上司の指示に従い、退職願を作成。上司に手渡す
↓
退職日が確定したら退職届を出す
↓
有給休暇を消化する
↓
退職日に退職(労働契約の解除)
作法5:感謝の気持ちを持つ
▼ 上司や同僚に感謝の気持ちを伝える
退職の際、大事なのは上司や同僚に感謝の気持ちを持ち、伝えていくことです。
これは世界共通のようで、欧米でも退職を伝える文書では、感謝の気持ちを盛り込むことが重要視されています。
円満退社をして退職後も会社や上司、同僚と良好な関係を維持するように努めましょう。
特にお世話になった人には、上司があなたの退職を正式発表する前に、上司の了解を得た上で内々に退職することを知らせておくといいでしょう。その時に個別に感謝の意を伝えましょう。
▼ 悪口や不満は口にしない
退職が決まったら、急に会社の悪口を言い始める人もいます。それをやってしまったら、上司や同僚の間であなたの評価は地に落ちるでしょう。
ここはぐっと堪えましょう。
ビジネスの世界は時々、驚くほど世界が狭いことがあります。この先、どこで古巣の人たちとつながりができるか分かりませんので、ビジネスマナーを守りましょう。
作法6:手続き・残務処理を効率的に進める
退職の際はたくさんの書類をやりとりします。残務処理も山のようにあることでしょう。うまく乗り切るには、退職が決まった段階で仕事をリストアップし、優先順位を付けて効率よくこなすことです。
下記は一般的な手続きのリストです。住宅ローンなどの個人的な手続きにも目配りしましょう。
主な手続き
□ 有給休暇消化のスケジュール設定
□ 仕事の引き継ぎ
□ 退職金の受給に関する申告書の作成
□ 源泉徴収票の受け取り
□ 年金手帳の受け取り
□ 雇用保険被保険者証の受け取り
□ 離職票の受け取り
□ 社員証、健康保険証、パソコンなどの返却
□ 国民健康保険か健康保険の任意継続の手続き
□ ハローワークで失業給付金の手続き
□ 国民年金の手続き
□ クレジットカードの作成(必要な場合)
□ ローンの借り換え(必要な場合)
退職願・退職届の書き方&出し方!完全マニュアル!
出典:PARAFT
すでに退職を決意している場合は、実際にまとめる際の参考にしていただければと思います。スマートに退職するためには、退職願などを作成することだけに気を取られず、前述のような常識的な手順を外さないようにお気をつけください。
退職の際、会社によっては所定の退職願や退職届の見本があって、それに従って書くようになっています。このため、もしあなたの会社に所定のフォーマットがある場合は、そちらに合わせるようにしてください。まずは上司に退職の意向を口頭で伝え、「それじゃ、この見本を参考にして退職願を書いて」などの指示に従い、必要なものを書くようにしましょう。ここからご説明する内容は、書く上での目安と考えてください。
1、辞表・退職願・退職届の違いとは
▼ 「辞表」は役員クラスや官公庁で使う言葉
まず整理しておきたいのは、辞表と退職願、そして退職届の違いです。
これ、分かりますか?
小説や映画・ドラマなどでは、「辞表」という言葉を使うことが多いですね。胸ポケットから取り出して、上司の机の上にバーン!と叩きつけるのは、だいたい「辞表」と書かれた白封筒です。そこでこの記事でも、総称として「辞表」という言葉を冒頭から使ってきました。
ただ、正確に言うと、
辞表は企業の役員クラスが辞める時や、公務員が退職する時に使う言葉です。
ビジネスシーンでは、それ以外にはほとんど使いませんので、テレビの見過ぎ!と言われないようにご用心ください。
▼ 「退職願」は解約を願い出る書面
役員や公務員を除けば、会社勤めの人が「辞めたい」と思った時に書くのは、退職願か退職届です。このうち退職願は、労働契約の解約を願い出る書面です。
上司に退職の意向を伝えた上で、上司の指示に従って退職願を出したとしても、まだそれで退職が確定するわけではありません。会社が了承した段階で、初めて退職になると言われています。逆に、会社が了承する前に、あなたが「やっぱり今の会社に残りたい」と撤回することもできると言われています。
民法では退職の意向を伝えることが求められているだけで、退職願や退職届に厳格な法的根拠はありません。このため、退職願は撤回できるとか、撤回できないとか、細かいところは専門家でも意見が分かれます。一般的にそうした書面だと言われていることだけ、頭に入れておきましょう。
▼ 「退職届」は受理された時点で退職
退職届のほうは、退職願よりも退職する意思をはっきり伝える書面だと言われています。退職届が受理された時点で退職となり、こちらは撤回できない!と言われています。ただし前述のとおり、法的根拠はないです。
一般に退職届のほうが、退職願よりも強いイメージで受けとめられていることを知っておきましょう。とがった退職届よりも、やんわりと願い出る退職願のほうがソフトランディングに向いています。円満退社をめざすなら、まず直属の上司に口頭で伝えた上で、上司の指示に従って退職願を出すのが賢明です。
▼ リストラの場合は原則、退職届を出さない!!
退職願や退職届について一番理解しておきたい点は、これらは基本的に自己都合退職したい時に出す書類だということです。
もしあなたが会社倒産やリストラなどの会社都合で辞めさせられる場合は、基本的に退職届などは出してはいけないので注意してください。
リストラなのに上司が「退職届を出すように」と言ってくる場合があります。ブラックな企業で起こりがちです。ここで「はい、わかりました」と言って書いてしまったら、自己都合退職とみなされる恐れがあります。
自己都合退職になると、会社都合退職よりも失業手当などが減ってしまいます。
あとで「しまった!」とならないように、くれぐれもご用心ください。
退職勧奨などの場合に、会社が退職届を書くように求めてくるかもしれません。「手続き的に退職届がどうしても必要」と言われることがあります。その場合も通常、「一身上の都合により」と書くくだりを、「貴社、退職勧奨に伴い」などと書くように、その一線を死守しましょう。
※ 詳しい対応策は「会社辞めたい」は段取りを踏んで
2、退職届を書くときに用意するもの
▼ 会社の流儀に従って用紙や筆記具をそろえよう
さあ、それでは退職願・退職届を書いていくことにしましょう。まず用紙や筆記具をそろえないといけませんね。
一般的には退職願・退職届はパソコンでなく、手書きでまとめることが多いです。ただ、これもあなたの会社のやり方があるはずですから、上司に聞いて、会社の流儀に従っていきましょう。
「手書きで縦書き」というもっとも一般的な退職願・退職届を書くことになったら、次のようなものをそろえましょう。
手書きするときに用意するもの
□ 白い便箋(罫線ありでも無地でもOK。B5サイズが一般的)
□ 白い封筒(無地)
□ のり(封筒を閉じる時に使用)
□ 万年筆または黒のボールペン
□ 印鑑(シャチハタなどの朱肉のいらない印鑑はダメ)
□ 朱肉
伝統的な大企業では、退職願や退職届を書く時には万年筆(黒か青インク)でないといけない場合があります。
上司に聞いて、あなたの会社の流儀に合わせましょう。
摩擦で消えるボールペンだけは絶対にダメですよ。再提出を求められてしまいますから消えないペンを使いましょう。
3、退職願・退職届の書き方のポイント
▼ 所定の文言を正確に記入しよう
退職願や退職届を書く時には、上の見本画像のように、次の点に気をつけて書きましょう。
① 退職願(または退職届)の表題:便箋の右端中央に大きめの文字で書きます。
② 書き出し:謙譲の意味で最下段に「私儀(わたくしぎ)」と記します。
③ 本文:退職願の場合
この度、一身上の都合により、勝手ながら、
○○○○年○月○日付をもって退職いたしたく、
ここにお願い申し上げます。
本文:退職届の場合
この度、一身上の都合により、勝手ながら、
○○○○年○月○日付をもって退職いたします。
④ 提出年月日:退職願・退職届ともに提出する日付を記入します。
⑤ 所属部署と氏名:名前の下に捺印します。
⑥ 宛名:会社名と社長名を書きます。
辞表の場合は、冒頭の表題を「辞表」「辞職届」などと記入し、文中の「退職」を「辞職」に変えてください。
書き終わったら誤字脱字がないかを確認しましょう。
もし1字でも間違っていたら、残念ですけど、もう一度新しい用紙に書き直しましょう。コピーをとっておきましょうね。
4、封筒の作り方、用紙の折り方、まとめ方
▼ 用紙は三つ折りにして封筒に
最終コーナーが近づいてきました。次は封筒の作成です。
白い封筒の表面に「退職願」または「退職届」と大きめの文字で書きます。
これ、ドキドキしますね。
真ん中のやや上のところに、気持ちを込めて書き入れましょう。
次に裏面です。左下の差出人欄のスペースに、あなたの所属部署と氏名を書き入れます。
続いて、用紙を封筒に入るように三つ折りにします。
まず下からだいたい3分の1のラインで谷折りにしましょう。そして上から3分の1のところで谷折りにします。
▼ 封印前、上司に文面を見せておこう
封筒に入れる際は、便箋の上の右端が封筒の表面の上部にくるように封入しましょう。
のりで封印した後、「〆」を記載します。
これで退職願・退職届は出来上がりです!
ただ、封印する前に、
直属の上司に、
この文面でいいかどうか、一度見てもらうといいでしょう。
そうすれば、上司は中身が分かって、安心して上層部のところに持っていけるでしょう。何ごとも手順を外さないように気を配ってください。
めざせ退職上手! こんなときはどうする?
出典:Frame illust
Q&A形式で見ていきましょう。頭の片隅にインプットしておけば、
いざというときに、きっと役立ちます。
1、「会社辞めたい」は段取りを踏んで
▼ 一刻も早く辞めたいときはどうすればいい?
以前に『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』(2008年、黒井勇人著)というネット発の本が出て、話題になったことがあります。
黒井さんというのはペンネーム。
タイトルそのままに、もう会社を辞めるしかないというギリギリの状況について、
スレッドをたてて書きつづったのが反響を呼びました。
もう限界かもというレベルまで我慢して働き続けるなんて、
よくぞそこまで!と胸が痛くなりますが、
限界を感じ始めたら、ズルズルいかないで、
とにかく早く退職の意向を伝えたほうが
身のためです。
本文の初めのところでお伝えしたように、
民法では、退職の14日前までに退職の意向を示すことが求められています。
さらに会社によっては、就業規則などで「退職希望日の○カ月前までに退職願を提出する」などと定めています。
つまり、一刻も早く辞めたいと思っても、
退職というゴールに飛び込むまでには、
タイムラグが発生してしまうのです。
だからこそ、
早め早めに意思表示するように心がけましょう。
▼ ブラック企業だったら、どうすればいい?
本当にとんでもないブラック企業だったら、
飛び出すのは「今でしょ!」という事態も考えられますね。
そんな場合はひとりで悩みを抱え込まず、
全国の都道府県労働局や労働基準監督署などに設置されている総合労働相談コーナーに、
相談することをおすすめします。
弁護士を中心に運営している日本司法支援センター(法テラス)に相談する手もあります。
ブラック企業では、
おそらく退職届も無視するような事態が考えられます。
無事に退職するためには、法律を味方につけることが大切です。
2、会社都合退職なら譲れない一線がある!
▼ リストラなのに退職届けを求められた。さて、どう書けばいい?
リストラなどの会社都合で退職するのに、退職届を書くように強要されることがあります。
こうしたケースに遭遇したら、
すでにお伝えしたように、退職届は簡単に出してはいけません。
退職届を出したことで、
失業保険の給付を減らされることがあるのです。
たとえ退職届を書くとしても、
「一身上の都合により」ではなく、
会社都合退職であることがはっきり分かるような表現を用いるようにしてください。
前述の「貴社、退職勧奨に伴い」という表現のほかに、
「貴社、人員調整に応じ」とか、「会社都合により」などの書き方があります。
できることなら、
解雇通知書や退職理由証明書など、会社都合の退職であることの証拠をもらうようにがんばってください。どうにもならないようであれば、前述の都道府県労働局や労働基準監督署などに設置されている総合労働相談コーナーに行って、相談に乗ってもらいましょう。
▼ 契約打ち切りの場合も退職届を出さないといけない?
次に1年契約などの有期契約で働いている場合にどうするかです。
あらかじめ「契約更新なし」と伝えられていてその満期を迎えた時、
会社側から退職届を出すように言われるかもしれません。
あるいは所定の退職届を書くように指示されるかもしれません。
そんな場合は、「一身上の都合により」ではなく、
その部分を「雇用契約の終了に伴い」と記入しましょう。
あなたがもし「契約更新あり」と聞かされていたのに雇い止めになった場合、
あるいは契約途中に契約打ち切りになった場合などは、
ちょっと違ってきます。
これは会社都合として扱われるケースです。
退職届を提出する必要はありません。
うっかり提出すると、自己都合退職とみなされて、
失業保険が減額される恐れもありますので気をつけましょう。
ひとりで悩まず、早めに労働相談コーナーなどに行くことをおすすめします。
3、能ある鷹は爪を研ごう
▼ 先のことが不安でやっぱり退職できません!
上司に「辞めたい」と伝えたけれど、慰留されて従ってしまった。
退職願を出したけど、先のことが不安になって撤回してしまった。
辞めたいけど、住宅ローンや子どもの教育があるから辞められない。
こんなふうに悶々(もんもん)としている人は決して少なくありません。むしろ、今の日本人の多くは、そんな悶々とした気持ちを抱えながら生きているのではないでしょうか。
けれども、その一方で会社は沈没していきます。
絶対に沈没しないと言い切れる会社など、
もはやどこにもない時代です。
今すぐ辞めないにしても、
有事の際に、スマートに辞めて新しい働き方を見つけていけるように、下準備を怠らないようにしていきましょう。
今はまだ助走期間ということであれば、
悶々とするよりも、せっせと下準備することに力をふり向けましょう。
① 転職情報に触れるようにしておき、いざという時に備える
② 何でも新しいことを学ぶ習慣をつけていく
② 少しでもローンを減らし、無駄遣いのクセもなくす
③ 家族と転職の話などができるようにしておく
こうした習慣を自分のものにしていけば、
いつの間にか、退職上手になっていくことでしょう。
「能ある鷹は爪を隠す」ということわざ(実力を軽々しく見せないという意味)がありますが、いつか実力を発揮して飛び立てるように、その日に向けて、ぜひ爪(能力)を研ぎすませていくようにしましょう!
まとめ
これからの変化の時代には、退職はいつ起きてもおかしくありません。普段から、スマートに辞める作法を磨いておかないと、ズルズルと泥舟とともに沈没することになりかねませんのでご用心。
辞めると決断したら、手順を踏み間違えないように気をつけましょう。退職願や退職届を書く前に、直属の上司に口頭で意思表示して、上司の指示に従いましょう。会社都合の退職の場合は、簡単に退職届などを書かないようにしましょう。
退職願や退職届は基本的に手書きです。白い便箋に黒の万年筆かボールペンで書き、捺印します。封筒の表面に「退職願」などと記し、裏面左下に部署名・氏名を書きます。上司に文面を確認してもらってから、封印しましょう。
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編集部チーム
PARAFT編集部
大相撲を仕切る行事のなかでいちばん筆頭の立行事(木村庄之助、式守伊之助)は、土俵に上がる時、短刀を腰にさしています。もし、差し違え(ミス)があったら、「腹を切る」という気構えを体現しています。いまは差し違えがあっても進退伺いを出すだけのようですが、江戸時代の勝負師たちの覚悟が装束の形式美からうかがい知れます。腹を切る!? いや、そこまでいかなくても、覚悟を決めた人の仕事には力があります。胸ポケットに辞表を忍ばせて仕事に向かう、という場面が小説や映画でも時折描かれていますよね。胸ポケットに忍ばせるほどでなくとも、ひとまず、ある種の決意を胸に、ハタラキカタを引き締めてみましょう。退職上手、おすすめです。
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