AIスピーカーの記事2017.11.20
AIスピーカー徹底比較
Amazon、Google、LINEの3機種でどれがいい?
keyword: AIスピーカー Amazonエコー Googleホーム LINEウェイブ AI
【目次】
1、AIスピーカーは魔法使いを呼び出すランプ
2、世界を席巻するAmazon Echoが日本上陸!
3、3機種の基本情報
4、AmazonとGoogleを両方使える機種も登場
5、徹底比較!基本編:3機種の特徴は?
6、徹底比較!実践編①やはり凄い!Amazonのスキル
7、徹底比較!実践編②金融から音楽、占いまで
2017.11.20 文章 / 平田浩司
Google Homeに続いてAmazon Echoも日本上陸!
AIスピーカー(スマートスピーカー)はマイク付きの小型スピーカーで、話しかければ、内蔵されているAIが音声を認識して、タスクを実行します。
ランプから出てきて願いごとをかなえてくれる魔法使いのようなもの。クラウドと連携してご主人の望む情報をいろいろ取り揃えてくれます。
好みのジャンルの音楽やニュースを再生したり、天気予報を伝えたり、あるいはアラームを鳴らしたり、言葉の意味を調べたりします。IoT家電(スマート家電)と連携して、照明やエアコンなどを操作することもできます。
搭載されているAIは、ご主人をアシストするので「AIアシスタント」と呼ばれています。
AIスピーカーとAIアシスタントの名前が入り乱れているので、ちょっと整理しておきますね。
Amazon
・AIスピーカー=Amazon Echo
・AIアシスタント=Amazon Alexa(アレクサ)
・AIスピーカー=Google Home
・AIアシスタント=Googleアシスタント(愛称はGoogle)
LINE
・AIスピーカー=WAVE
・AIアシスタント=Clova(クローバ)
Amazonだったら、搭載されているAIアシスタントのアレクサに対して、「アレクサ!」と話しかけます。すると、待ち受けモードになっていたアレクサが起動して、指示を聞いてくれます。
同じようにGoogleのときは、「OK、Google」または「ねえGoogle」。LINEの場合は「クローバ!」と呼びかけます。
詳細は下記の記事でご紹介しています。
>> AIスピーカーの実力は?Google HomeやWAVE体験
2、世界を席巻するAmazon Echoが日本上陸!
AIスピーカーは、アメリカでは2014年に発売され、すでにかなり普及しています。最初に発売されたのは、AmazonのEcho。アメリカではAIスピーカーの7割を占める絶対王者になっています。
Amazonの牙城を崩そうと、Googleがアメリカなどで2016年に発売したのがGoogle Homeです。アメリカでは2割くらいのシェアを占めています。Googleはものすごい勢いで巻き返そうとしていて、日本にはAmazonよりもひと足早く、2017年10月に上陸しました。
同じ10月、日本でLINEのWAVEが登場。そして11月、ようやくAmazonのEchoも上陸したわけです。
3、3機種の基本情報
3機種の基本情報は次のとおりです(価格は2017年11月現在の公式サイトから引用。実際は公式サイトで早期割引などもあり、あるいは大手通販サイトや家電通販サイトでもっと安く売っている場合もあります)。
▼ Amazon Echo
日本で発売したタイプ:いずれもバッテリーは搭載していません。コンセントにつないで使います。
① Echo
大きさ:高さ14.8センチ、直径8.8センチ、重さ821グラム
特徴:スタンダード版。他のEchoシリーズも含めて、スキル(スマホのアプリに相当)が充実しています。
価格:11,980円
② Echo Plus(エコープラス)
大きさ:高さ23.5センチ、直径8.4センチ、重さ954グラム
特徴:スマート家電などを音声操作するときに必要なハブ機能が内蔵されています。スタンダード版はこの機能がないので別途、個々のハブデバイスを買う必要があります。スタンダード版のスピーカーサイズが2.5インチウーファー/0.6インチツイーターという仕様なのに対して、Echo Plusは2.5インチウーファー/0.8インチツイーター。つまり、ほんの少しだけ音質もいいです。
価格:17,980円
③ Echo Dot(エコードット)
大きさ:高さ3.2センチ、直径8.4センチ、重さ163グラム
特徴:スピーカーが小さいですが、ほかの機能はスタンダード版と同じ。書斎に置いて仕事用に使うときなどに向いています。
価格:5,980円
もし将来的に、Amazon Echoをハブにしてスマート家電を音声操作したいなら、ハブ機能も搭載した②のEcho Plusがおすすめです。
本国のアメリカではモニター画面の付いたタイプや、目覚まし時計タイプなども出ています。これから日本国内でのラインナップも充実していくことでしょう。
▼ Google Home
日本で発売したタイプ:いずれもバッテリーは搭載していません。
① Google Home
大きさ:高さ14.3センチ、直径9.6センチ、重さ477グラム
特徴:Google Chromecastという小さなデバイス(別売)をテレビのHDMI端子に付ければ、音声操作によってテレビでYouTubeやNetflixなどを楽しめます。このようにGoogleのほかのサービスなどと連携がスムーズなのがセールスポイントです。
価格:15,120円
② Google Home Mini
大きさ:高さ4.2センチ、直径9.8センチ、重さ173グラム
特徴:スピーカーが小さいですが、ほかの機能はGoogle Homeと同じです。書斎やキッチンなどで使うのに向いています。
価格:6,480円
Google Homeには、AmazonのEcho Plusのようなハブ機能を搭載したタイプはありません。
▼ LINE WAVE
日本で発売したタイプ:コンセントにつないで使用しますが、バッテリーも搭載していますので持ち運ぶこともできます。
・WAVE
大きさ:高さ20.1センチ、接地面の直径13.9センチ、ヘッドパネルの直径8.6センチ、重さ998グラム
特徴:AmazonやGoogleと異なるセールスポイントを今後、どう出していくか興味深いです。
価格:12,800円(2018年1月31日までの特別価格、1年音楽聴き放題付き)
4、AmazonとGoogleを両方使える機種も登場
AIスピーカーを選ぶのは結構むずかしいものです。かつてスマホやタブレットが登場したときに、先行してアプリが充実しているiPhone、iPadにするか、Googleのアンドロイド端末にするか、決めづらかったのと同じですね。
ただAIスピーカーの場合、スマホと違って、「どっちも!」という選択がアリです。
ひとつのスピーカーでAmazonのアレクサにもGoogleにも対応する製品がつくれるのです。
早速、日本でも次のような「どっちも!スピーカー」が登場しました(パラフト編集部ではまだ試していません)。
▼ Clazio (クラジオ)
Android OSを搭載したBluetooth・Wi-fi内蔵スピーカーです。Amazonの通販サイトで販売されています。
Amazonのアレクサに対応しているのですが、Androidで動いているので「OK、Google」の音声操作もできるというわけです。
7インチのタッチパネル付き。バッテリーも搭載しているので、外で最大6時間音楽を再生できます。
こうした欲張り型が本格的に出てくれば、自分のライフスタイル、ワークスタイルに合わせて、さまざまなAIスピーカーを楽しむことができそうですね。
AIスピーカーを26項目で比べてみた!
出典:Frame illust
Amazon Echo(スタンダード版)、Google Home、そしてLINE WAVEを入手し、いろいろ比べてみました。その概要をリポートさせていただきます。まず基本的なところからいってみましょう!
▼ 大きさ・デザインは?
Amazon Echo ★★★★
Google Home ★★★★
LINE WAVE ★★★
Amazon Echo(スタンダード版)とGoogle Homeがほぼ同じ大きさ。見た瞬間、「意外に小さくてかわいい」と感じる人が多いでしょう。Amazon Echoはまわりの家具におしゃれに溶けこみそう。サンドストーン、チャコール、ヘザーグレーの3色があるので、部屋のイメージに合わせて選べます。Google Homeは丸みのあるデザインで、こちらの話を聞くときにパネルの4色LEDがかわいらしく動くなど、よく造りこまれています。LINEクローバはひとまわり以上大きくて存在感があります。今後、オリジナルキャラクターをあしらったスピーカーも登場しそうで、そうなると子どもに親しまれるでしょう。
▼ 最初の設定は簡単にできる?
Amazon Echo ★★★
Google Home ★★★★★
LINE WAVE ★★★★
どれもスマホに専用アプリを入れ、アプリを操作して設定するしくみ。Google Homeは、スマホにあらかじめWi-Fiのパスワードが登録されていれば、新規にパスワードを打ちこまなくてすむなど、驚くほど簡単です。
▼ 持ち運べるの?
Amazon Echo ★
Google Home ★
LINE WAVE ★★★
LINE WAVEが唯一、バッテリー内蔵型で持ち運べます。けれども、WAVEが一番大きくて重たいので、持ち運ぶ人はあまりいないでしょうね。Amazon EchoとGoogle Homeには、すでにご紹介したように、バッテリー内蔵型ではないのですが、出先に持っていきやすいコンパクトサイスのスピーカーもあります。
▼ 話しかけやすい?
Amazon Echo ★★★
Google Home ★
LINE WAVE ★★★★
「OK、Google」と話しかけることに違和感を覚える人も多いのでは? 「アレクサ」もしっくりきません。LINEは「クローバ」を「ジェシカ」に変えられます、ただ、もっと日本人に親しみやすい名前がほしい気もします。買った人が自分の好きな名前をスピーカーに付けて、その名前で話しかけられたらいいのに、と思います。
▼ 自然な音声になっている?
Amazon Echo ★★
Google Home ★★★★
LINE WAVE ★★★
いずれも女性の声。Amazon Echoはまだ日本語が不自然で、聞き取りにくいです。それに非常に落ち着いた低い声(欧米の音声ガイドによくあるパターン)で、よく言えば安定感がありますが、悪く言えば真面目すぎて、日本の子どもが面白がって話しかける雰囲気でないかもしれません。Google Homeは、ほどよく遊び心があり、カジュアルで親しみやすいです。一番自然な日本語なのはLINEのWAVE。もう少しカジュアルなトーンに振り切ったほうがいいと思いますが、この先、音声でLINEする時代を予感させます。
▼ 音質はどう?
Amazon Echo ★★★★
Google Home ★★★
LINE WAVE ★★★
どれも十分に音楽を楽しめるクオリティーです。ほとんど差はないのですが、Google Homeは少し高音が弱い感じもします。この先、ソニーやAppleも日本でAIスピーカーを発売する見込みです。そうなると音質を競う時代が来るでしょうね。
▼ ちゃんと反応してくれる?
Amazon Echo ★★★
Google Home ★★★
LINE WAVE ★
Amazon EchoとGoogle Homeはよくできています。ただ、少しでも言い間違えると、どちらも「わかりません」になってしまいます。話す内容を考えてから話さないといけません。間違えが許されないのはちょっと疲れますね。LINE WAVEについては、個人差があると思うのですが、私の場合、無視されることが多いです。ただ1カ月前よりも反応がよくなっています。バージョンアップでさらに友達になっていけると期待しています。
▼ 6メートル先から小声で指示したら反応する?
Amazon Echo ★
Google Home ★★★★★
LINE WAVE ★
別の部屋で、6メートル離れた位置から小声で指示したところ、Googleだけが反応してくれました。3機種にそれぞれ5回テストしたのですが、Googleは5回とも完璧に反応。逆にAmazonとLINEは完全に沈黙したままでした。大きめの声なら、どちらもちゃんと反応してくれました。
6、徹底比較!実践編①やはり凄い!Amazonのスキル
▼ 忙しい朝の時間帯に役立つのはどれ?
Amazon Echo ★★★★
Google Home ★★★★★
LINE WAVE ★★★
出勤や通学前の忙しい時間帯に、天気予報やニュースなどを音声で伝えてくれるAIスピーカーはかなり有り難い存在です。朝、AIスピーカーを利用する人は日本でもこれから増えてくると思います。
この点で「使いやすい!」と思ったのはGoogle Homeでした。「おはよう」と呼びかけると、デフォルトで、忙しい時間帯に聴きたい情報をよどみなく伝えてくれます。現在の時刻や天気予報、最新のニュースなどです。聴きたいニュースは、NHK、日経新聞、朝日新聞、毎日新聞、スポニチなどから選べて、流す順番も決められます。「次!」と言えばスキップもしてくれます。
ただ、ニュースの多さなど、コンテンツの充実度では、Amazon Echoが絶対王者の迫力を感じさせてくれました。
Amazonは、スマホのアプリに相当する「スキル」が充実しているのがセールスポイントです。アメリカでは2万以上のスキルがほとんど無料で使えます。日本でも、Amazon Echoが発売された2017年11月現在で、300近いスキルが利用できます。
日本で利用できるスキルは質・量ともに、まだこれからですが、以下の項目では、随所に、Amazonのスキルの力を感じさせてくれました。
▼ ニュースが充実しているのはどれ?
Amazon Echo ★★★★★★
Google Home ★★★★
LINE WAVE ★
このあたりからAmazon Echoと、そこに搭載されているAIであるアレクサの凄さが炸裂し始めます。5段階評価では表現できないほど、ほかを圧倒しているので、★6つにしました。
Amazon Echoではたくさんのニュース・スキルが無料で利用できます。たとえばNHKラジオニュース、日本経済新聞電子版、朝日新聞アルキキ、毎日新聞ニュース、ニッカンスポーツニュース、CNN.co.jp Newsなど、2017年11月現在ですでに70種類以上あります。機械音声がニュースを読み上げるタイプが目立ちます。専門的なニュース・スキルが充実しているので、自分に必要な深い情報を得ることもできるでしょう。難点は、まだ音声の読み上げが不自然で、聞いているうちにストレスがたまってくることです。Amazon Echoは日本語の音声に限って言うと、まだまだ発展途上です。
Google Homeは、機械音声が読み上げるのではなく、ラジオコンテンツを提供するタイプが目立ちます。NHKラジオニュース、日経電子版NEWS、毎日新聞など、Amazonとかさなっているコンテンツもありますが、機械音声ではなく、アナウンサーが読み上げるかたちなので聞き取りやすいです。ただ、2017年11月現在、10種類ほどのニュースしかありません。
LINEのWAVEは「最新ニュースを教えて」などと話しかけると、見出しだけ読み上げてくれます。ただ「えっ、これだけ?」という印象を受ける人が多いと思います。出典もわからないので、ニュース報道の域に達していません。
地頭がいいGoogle Home、スキルが凄いAmazon Echo
出典:Frame illust
▼ 金融情報が充実しているのはどれ?
Amazon Echo ★★★★★★
Google Home ★★★★
LINE WAVE ★
Amazonはビジネス・ファイナンス関係のスキルが2017年11月現在、約20種類。「QUICK」「仮想通貨チャート」など、いろいろあります。たとえば、「アレクサ、QUICKを開いて」と言って日経グループが提供する「QUICK」を呼び出してみます。そして「トヨタの株価を教えて」と聞けば、瞬時に最新の株価情報を読み上げてくれます。みずほ銀行、三井住友銀行なども、残高照会や為替レート照会などを柱にしたスキルを立ち上げています。
Googleは「今日の日経平均は」「トヨタの株価は」などと聞くと、スキルなしに最新情報を教えてくれます。この実力も凄いです。
LINEは今後の動向が気になります。
▼ 換算がよくできるのはどれ?
Amazon Echo ★★★★★
Google Home ★★★★
LINE WAVE ★
それぞれ5回、次のような問答をしてみました。Amazon Echo搭載のアレクサが一番わかりやすい回答でした。
主人:230ドルは何円?
A(Amazon):230アメリカドルは2万5899,62円です。
G(Google):230ドルは約2,578万円です。
L(LINE) :為替はまだまだ勉強中なんですよ。
▼ 計算上手はどれ?
Amazon Echo ★★★
Google Home ★★★
LINE WAVE ★★★
これもそれぞれ5回、計算を指示して比べてみました。3機種とも簡単な計算はお手のものですが、難しくなると白旗をあげます。
主人:5555兆かける6666兆はいくら?
一同:すみません。よくわかりませんでした。
▼ 検索能力が高いのはどれ?
Amazon Echo ★★★
Google Home ★★★★
LINE WAVE ★★
さすがにここはGoogleが強いですね。次のような感じでした。Amazon Echoは、出典を明らかにしてくれないことも多かったです。
主人:大化の改新って何?
A:こんな説明が見つかりました。大化の改新は飛鳥時代の孝徳天皇2年春正月甲子朔に発布された改新の詔に基づく政治的改革。
G:ウィキペディアでは、大化の改新は飛鳥時代の孝徳天皇2年春正月甲子朔に発布された改新の詔に基づく政治的改革、とされています。
L:何かおっしゃいましたか? うまく聞き取れませんでした。
▼ 翻訳で役立つのはどれ?
Amazon Echo ★
Google Home ★★★★★
LINE WAVE ★
どれだけ翻訳(通訳)できるか試してみました。残念ながらAmazonとLINEは2017年11月現在、文章を翻訳する力がないです。次のような感じでした。
主人:ここから渋谷駅まで電車で何分かかる?って、英語で何て言うの?
A:所要時間は不明ですが、設定されている郵便番号で……(翻訳を頼まれているのだと理解してくれません)
G:How many minutes take the train from here to Shibuya Station ?
L:申し訳ございません。わかりませんでした。
▼ スケジュール管理に役立つのはどれ?
Amazon Echo ★★★★
Google Home ★★★
LINE WAVE ★★★
Amazonはスマホアプリの「設定」画面でカレンダーをリンクづければ、予定を読み上げてくれます。Google、Microsoft、Appleの3種類のカレンダーに対応しています。
Google HomeとLINE WAVEは、どちらもGoogleカレンダーだけに連携し、予定を読み上げてくれます。
▼ やることリストを管理しやすいのはどれ?
Amazon Echo ★★★★
Google Home ★
LINE WAVE ★
Amazonだけ「やることリスト」を作る機能があります。音声登録したり、どんなやることがあったか確認することができます。
▼ 買い物できるのはどれ?
Amazon Echo ★★★★★★★★★★
Google Home ★★
LINE WAVE ★
Amazon Echoの買い物機能は怖いくらいに凄いです! 試しに「アレクサ、牛乳を買いたい」と話しかけたら、Amazonの通販サイトでどんな牛乳が売られているか、検索して、おすすめの商品名と価格を読み上げてくれました。「購入しますか?」と聞いてきたので、軽い気持ちで「購入します」と返事したところ、それだけで購入完了になりました。あわててAmazonのサイトで購入キャンセルした次第です。財布のひもを締めておかないと大変なことになります。
Amazon Echoの買い物機能については改めて別の記事でご紹介したいと思います。
Google Homeには買いたい物を音声で登録しておく機能があります。Googleショッピングと連携していくかもしれませんね。
▼ メッセージを送れるのはどれ?
Amazon Echo ★
Google Home ★
LINE WAVE ★★★
ここはLINEの出番です。LINEだけ、メッセージを送れる機能があります。スマホのアプリでまず「家族アカウント」を登録しておきます。その上で、WAVEに「メッセージを送って」と言うと、「はい、どなたに送信しますか?」と尋ねてきます。送信先を指定して、音声で送るしくみです。
送信元はあくまでも「家族アカウント」であって、自分のアカウントで送れるわけではありません。ちょっと通常のLINEを送るしくみと違うので戸惑いますが、使えなくはないと思いました。
▼ タイマー・アラームが使いやすいのはどれ?
Amazon Echo ★★★★
Google Home ★★★★
LINE WAVE ★★★★
この機能はどの機種も問題なく使えます。
▼ 音楽をコントロールしやすいのはどれ?
Amazon Echo ★★★★
Google Home ★★★★
LINE WAVE ★★★★
この機能もよくできていました。
▼ 音楽が楽しめるのはどれ?
Amazon Echo ★★★
Google Home ★★★
LINE WAVE ★★★
どの機種も問題なく音楽を楽しめるのですが、ここで「iTunesにためた音楽を聴きたい!」と感じる人も少なくないでしょう。AppleのAIスピーカーが待たれます。
▼ いっしょに遊べるのはどれ?
Amazon Echo ★★★★★
Google Home ★★★★
LINE WAVE ★★★
Amazonには楽しめるスキルがたくさんあります。
一方のGoogleは「何か面白いことを言って」と言えば、面白ネタを披露。ピカチュウと遊べるアプリも加わりました。
▼ フィットネス・快眠に役立ちそうなのはどれ?
Amazon Echo ★★★★★
Google Home ★★
LINE WAVE ★★
ここはスキルが目白押しのAmazonが圧勝です。
▼ ゲームが充実しているのはどれ?
Amazon Echo ★★★★★
Google Home ★★★
LINE WAVE ★★★
ここもAmazonですね。
▼ 占いが充実しているのはどれ?
Amazon Echo ★★★★★
Google Home ★★
LINE WAVE ★★
Amazonはすでに占いスキルが多数ありますが、さらに爆発的に増えていきそうです。
個別スキルについては改めて別の記事でご紹介したいと思いますので、どうぞお楽しみに!

![Amazon、Google、LINEの3機種でどれがいい?:r000017003271 | PARAFT [パラフト]](/files/alias_m1/000017003271/ja6ynax60imxac8f603b5iqe.jpg)
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WRITER
編集者・ライター
平田浩司
Amazon Echoはうわさどおり、アメリカで支持されているスキルの凄さを感じさせてくれます。買い物があっという間にできてしまうことには怖さも覚えました。そんなAmazon Echoなのですが、2017年11月現在の検証では、日本語の音声認識と音声の発声には不満が残りました。一方、Google Homeのほうは、日本語の音声認識や音声の発声はかなりレベルが高くなってきているのですが、スキルをどこまで増やしていけるのか見通せません。要するに、一長一短ですね。LINEのWAVEはいまのところ未完成なのですが、はっきり言って、その未完成なところが妙に人間っぽくて、愛らしいです。これ、完全にキャラ向きです。キャラクターをあしらった機種が出てくれば、メッセージ送信機能のオリジナリティーもありますから、生き残る可能性はあります。では、どのAIスピーカーをチョイスするか。個人的には、やはり個性豊かな3種類を、うまく使い分けていこうと思っています。Appleのスピーカーも楽しみです。さて、あなたはどうしますか?
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