飲み過ぎの記事2017.11.28
泥酔赤信号にご用心
急性アルコール中毒のリスク管理も忘れずに【会社飲み会の幹事】
keyword: 飲み過ぎ 飲み会 急性アルコール中毒 幹事 撮影
初心者こそ押さえておきたい!幹事の作法これだけ に戻る
2017.11.28 文章 / PARAFT編集部
泥酔者を出さないように飲み会で心がけたいこと
出典:Frame illust
飲み会で短時間に大量のお酒を飲むと、血液中のアルコール濃度が急激に高まり、これが原因で運動失調や意識障害、血圧低下、そして昏睡(こんすい)や呼吸麻痺などの症状が出てきます。これが急性アルコール中毒です。最悪の場合、死に至ります。
お酒が苦手な人の場合は、わずかなお酒でも危険な状態になりますので油断できません。
飲み会の幹事としてまず肝に銘じたいのは、「短時間で大量のお酒を飲む」状況をつくりださないことです。「一気飲み」は厳禁。さらに次のようなことを心がけるといいでしょう。
・ 空腹だとアルコールが回りやすいので、なるべく最初から食事をしっかりメニューに入れておきましょう。
・ 飲み放題コースを選ぶ際も、ソフトドリンクなどのノンアルコール飲料が充実したコースを選び、参加者がノンアルコール飲料を頼みやすいようにしておきましょう。
・ 「ひたすら飲む」という流れにならないように、飲み会の進め方にも工夫を凝らしましょう。上司や先輩にも相談して、食べる楽しみや余興の楽しみなどを充実させましょう。
・ まわりにお酒を強要する常習犯がいて、みんなが相当に困っているようなら、開催前に上司や先輩に相談し、被害者が出ないように手を打っておきましょう。責任者の立場の上司が、急性アルコール中毒のリスクを理解してくれたら、対策も講じやすいでしょう。
▼ 「危ないな」という人が出てきたら
もしお酒を飲むピッチが速すぎて、「危ないな」という人が出てきたら、マークしていきましょう。まわりの人に「○○さん、大丈夫でしょうか」と、それとなく声をかけておくと、幹事のあなただけでなく、まわりの人たちも気にしてくれます。
お酒を飲みすぎている人にはぜひ、料理をすすめましょう。アルコール耐性は人によって違いますので一概に言えませんが、「これ以上は危険」という雲行きなら、まわりの人にも動いてもらい、全員でストップをかけていきましょう。
もし飲み会で酔いつぶれる人が出てしまったら…
出典:Frame illust
もし会社の飲み会で酔いつぶれる人が出てしまったら、幹事はどうすればいいでしょうか。
まず強調しておきたいのは、幹事ひとりでできることには限界があるということです。無理せず、まわりの人たちにお願いして、酔いつぶれた人をフォローしてもらうようにしましょう。ただ、酔いつぶれた人がどんな状態か、幹事のあなたもきちんと見極める必要があります。そこで以下に、対処法をまとめさせていただきますね。
酔いつぶれた人はどんな様子ですか?
もし、ひとりでまともに立ち上がれないくらいに酔っていたら、とにかくお酒をやめさせて、水を飲ませるのが大事です。体内のアルコール濃度を下げるようにサポートしましょう。
もし、眠りそうなら、もう少し様子を見ましょう。アルコールは眠気を催しますので、眠たくなること自体は問題ありません。その人が飲み会でいつも眠り始める人なら、とりあえず水分補給だけすすめておきましょう。
かなり飲みすぎた様子なら、念のため、声をかけて反応があるかどうかチェックしてください。仰向けに寝ると、万一吐いたときに気道をふさいで非常に危険なので、壁にもたれかかって座位の状態で寝てもらうようにしましょう。それが難しいなら、横向きに寝かせてください。
できれば服を緩め、ベルトを外すなど、楽な格好になるようにしてあげましょう。酔うと、最初のうちは体温が高くなるので、冷めたおしぼりを首もとや額にあてるなどするといいでしょう。その後、体温が下がっていくので、様子を見て上着などをかけてあげてください。異性の場合は、だれかに問題のないように介抱してもらいましょう。
もし、揺り動かしても起きないようなら、これは非常に危険です。急性アルコール中毒のおそれがありますので、上司や先輩に相談して、すぐに救急車を呼んでください。
泥酔した人がちゃんと帰れるか配慮してあげよう
出典:Frame illust
昏睡するような事態でなくても、ひどく酔いつぶれてしまっている人がいたら、飲み会の途中でも、必要に応じてだれかに依頼し、外に連れ出してあげましょう。外の空気を吸えば、楽になることもあります。酔いがひどいようなら、落ち着いてから先に帰ってもらいましょう。だれかが送ってあげられるといいのですが……。
社会人ともなれば、泥酔するなどもってのほか! 自己責任で勝手に帰ってくれ!と言いたいのはやまやまですが、幹事として責任を持って対応してあげてください。
そこまでいかなくても、泥酔状態の人がいたら、飲み会終了後、だれかに介抱役をお願いして帰ってもらうのが望ましいです。
ひとりで帰らせると、途中で転倒や交通事故などの危険があります。泥酔するまで飲ませないのが一番重要ですが、泥酔してしまったら、みんなで最悪のリスクを避けるために協力し合いましょう。

![急性アルコール中毒のリスク管理も忘れずに【会社飲み会の幹事】:r000017003279 | PARAFT [パラフト]](/files/alias_m1/000017003279/jaj42ov70jmuac8f6051xp14.jpg)
泥酔赤信号にご用心
この記事が気に入ったらいいね!しよう
PARAFTの最新記事をお届けします。
┳BIZ ETIQUETTE┻
泥酔赤信号にご用心
WRITER
編集部チーム
PARAFT編集部
酔ったらしつこく説教を始めたり、セクハラまがいの行動をとったりする人もいます。そういう人たちは飲み会の都度、そうやってみんなに迷惑をかけているわけですよね。なかなか難しい問題ですが、上司や先輩に相談して、札付きの人たちにあまり飲ませないように対策を講じていけるといいですね。
初心者こそ押さえておきたい!幹事の作法これだけ に戻る