雑談の記事2019.01.09
雑談の鉄板ネタをおさえよう
鉄板ネタで上司との会話が弾む【50代元新聞記者の幹事テク集】
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2019.01.09 文章 / PARAFT編集部
鉄板ネタを話す前に聞き上手になろう! 相づちをはさんで雑談をつなげていく
出典:Frame illust
Amazonが販売しているAI(人工知能)スピーカー「Amazon Echo」のスキル(スマホのアプリに相当)に、「空返事さん」というものがあります。マイク付きのスピーカーに向かって、いろいろと話しかけると、
なるほど、なるほど
それで、それで?
そうですかあ
などと相づちを打ってくれます。
かなり軽いノリの相づちなのですが、話し手はそんなに悪い気がしません。何となく話を聞いてもらえている気もして、本当に退屈しのぎでスピーカーに向かって話しかける人もいることでしょう。
この「空返事さん」は、雑談をうまく成り立たせるためには「相づち」が大切なんだということを教えてくれます。
雑談がうまくいかない!というときは、
まず、無理に話そうとする必要はない
ということを理解しておきましょう。
話す必要はないのです。相づちを打って、つなげていけばいいのです。
ただ、空返事さんと同じような中身のない相づちですと、相手はそのうち「お前、本当に聞いているのか」ということになりかねません。
大事なのは、しっかり聞こうとする姿勢です。しっかりと相手の話に耳を傾け、相づちを打ってつないでいけば、雑談は成立します。
実は雑談でいちばん求められるのは「話し上手」ではなく、「聞き上手」であることです。ひとはだれでも自分の話を聞いてくれる人と話したいものです。飲み会で上司と雑談する場合は、上司の話をきちんと聞きましょう。それができれば無理に構える必要はありません。
▼ ネタによっては世代差を感じてしまうことも
上司と雑談するとき、ネタによってはどちらかがついていけなかったり、ノリが違ったりすることがあります。
たとえばスポーツネタ。
ある程度の年齢層になると、スポーツネタで盛り上がることがかなりあります。野球やサッカーなどが多いですし、プロレスや競馬などの場合もあります。スポーツは世代を超えて関心の集まるジャンルではあるのですが、現役選手ではなく、かつての名選手の話題などになってくると、ちょっとついていけなくなります。
あるいは音楽ネタや芸能ネタ、ドラマネタ。
上の世代がロックについて語りだしたら、温度差が埋まらなくなることもあるでしょう。
こうしたリスクのあるネタに踏みこむのは避けたほうがいいかもしれません。もう少し身近なネタで、上司の意外な一面もうかがい知ることのできるようなネタを振ってみてはいかがでしょうか。次に一例をご紹介しましょう。
鉄板ネタを利用して上司との話を盛り上げよう
▼ ○○さんはこんなお店でよかったでしょうか?
幹事なら、まずこのネタでごく自然に話をつないでいけるでしょう。いまのお店について奇譚のない感想を言ってもらったり、店選びのアドバイスをもらったりすれば、幹事として勉強にもなるでしょう。普段はどんな店で飲んでいるのか、おすすめの店はどんなところか聞いてみるのもいいと思います。
▼ ○○さんは普段、どんなお酒を召し上がっているのですか?
ビールや日本酒をつぎながら、こんなネタを振ってみてもいいでしょう。上の世代は結構、おいしいお酒の飲み方、楽しみ方をよく知っています。いろいろと聞いていて、ためになることもあるはずです。
▼ ○○さんはどこのご出身なんですか?
究極の鉄板ネタですね。だれでも故郷の思い出話を持っていると思います。いくつまで故郷にいたのかなどを聞いていけば、その上司のライフヒストリーをうかがうことになります。それはなかなか面白いのではないでしょうか。
▼ ○○さんはいつも週末は何をしていらっしゃるんですか?
仕事をしているときとは別の顔を知ることができるかもしれません。家族とどんなふうに過ごしているのか、あるいは、どんな趣味を持っているのか、相づちを打ちながら聞いてみてはいかがでしょうか。
▼ ○○さんはどんな部署を歩いてこられたのですか?
上司の社歴を聞けば、勉強になることも多いと思います。自分の会社について新しい発見があるかもしれません。先輩としてのアドバイスも聞けることでしょう。
▼ ○○さんはいつもどんなところで昼食を食べているんですか?
食べ物の話題なら、だれでも肩に力を入れないで話せます。上司であれば、あなたがまだ知らないおいしいレストランや安い食堂などを知っているかもしれません。おすすめのお店を教えてもらいましょう。
▼ ○○さんはいつも何線で通っているんですか?
通勤に使っている電車のこと、あるいは自宅のある街のことなども話題にしてみましょう。通勤事情はどんな感じなのか、あるいは沿線の特徴について具体的に語ってもらいましょう。
鉄板ネタの後は、相手がいちばん聞いてほしいことは何か探りを入れよう
出典:Frame illust
いくつか無難な鉄板ネタで話をつなぐことができたら、せっかくですから、その上司がいちばん語りたいことを語ってもらいませんか。
同じ職場にいても、ふだん、なかなか上司に語ってもらうチャンスはありません。いい機会ですから、飲み会の席上で、いろいろと探りを入れ、「この話題ならどうにも止まらなくなる」というツボを見つけてみませんか。
たとえば「○○さんはどんな部署を歩いてこられたのですか?」という鉄板ネタで話を聞いていたとします。昔の会社の思い出話などを語ってくれる上司に対して、「いまのうちの会社についてはどう思われますか?」「最近のこの部署は変わりましたか?」などと、昔に比べていまのことをどう思っているのか聞いてみましょう。
これは上司によるのですが、ある程度、社歴の長い人たちであれば、いまの会社についていろいろと考えていることがあると思います。その忌憚のない胸の内を語ってもらうと、結構参考になることがあるのではないでしょうか。
鉄板ネタで語り合うのもいいのですが、せっかくの機会ですから、話が弾んでいるのであれば、もう少し突っこんで話を聞いてみてもいいと思います。もちろん飲み会の席上では、時間が足りなくて、語り尽くせないでしょう。ただ、そんな会話を共有したことで、飲み会を越えて、職場でその上司ともっと深くコミュニケーションをとることができるようになるかもしれません。会社の飲み会をそのきっかけづくりの場にしてみてばいかがでしょうか。
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幹事を務めていれば、実際にはあまり長く上司や先輩と雑談している時間がないかもしれません。ただ、せっかく飲み会を開くのなら、一瞬でも、雑談を楽しんでみましょう。ポイントは「聞くこと」です。相づちを打ちながら、うまく相手の話を引き出していきましょう。
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