21世紀の生き方の記事2018.01.09
21世紀を生きる強さを
”雇用のグレート・リセット”を生き抜く知恵|21世紀の生き方
keyword: 21世紀の生き方 酒井穣 めくれバ 2018年の読書初めはこれで決まり! 自己啓発
2018.01.09 文章 / 味志佳那子
「グレート・リセット」の混乱を生きる
出典:Frame illust
最近あちこちでこういった話を目にしたり耳にしたりしますよね。実際にそうなのだろうと思いますし異論はありませんが、その度に「だからどうだっていうんだ…」とか「何をしたらいいわけ」と、ふてくされた気持ちを抑えきれずにいるのは、私だけでしょうか。私だけですよね。
どうしてふてくされた気持ちになるんだっけ。
(考え中)
……もしかすると、変化への対処法について誰も何も教えてくれないから、かもしれません。教えてくれない代わりに40~50代くらいの方が「これからの若い人は大変だよねー」みたいなコメントをくださったり。年齢によって他人事にできるような話、なんでしょうか。うーん、分からないことが多すぎる。
さて、今回ご紹介する『21世紀の生き方』の中で著者の酒井穣氏は、AIやロボットの台頭によって人間が働く必要がなくなり、人間の暮らしが大きく変わるだろうと指摘しながら、社会のようすが革命的に変わる近年の状況を「グレート・リセット」と表現しています。グレート・リセットとは、古い仕組みが崩壊して新しい仕組みができることで、これまでになかった可能性が生まれる兆しを意味します。
私たちが今まさに直面している“雇用のグレート・リセット”、これまで信じてきた全てがガタガタと崩れていく衝撃もさることながら、ポイントは「リセット後の新しい社会が出現するまでに20~30年という長い時間がかかると言われる点」(本文より引用)です。20~30年と言えば、私は50代……。現在20~30代の人たちは、キャリアの大半を混乱の中で過ごすことになるんです。
21世紀を生きる能力は、学校では得られないから
出典:Frame illust
本書は大きく3パートで構成されていて、それぞれが「ステージ1 人間らしく生きていくために」「ステージ2 厳しい時代を生き残るために」「ステージ3 本当の自分として生きるために」と名付けられています。
印象に残ったのは、ステージ2の「学力に対する考え方を変えなければならない」という章。
なぜ考え方を変えなければならないのか? 章の冒頭で著者はこう述べています。
「学校教育を支えている方々を非難するつもりはまったくありませんが、これからの時代を生き抜くために必要な能力は、学校教育では(ほとんど)得られないということを確認しておく必要があります」(本文より引用)
これはきっと、多くの日本人が感じてきたこと。著者がいう「必要な能力」とは「自ら学び、自ら考える力」を指していますが、残念ながら日本の学校教育ではなかなか身につけることが難しいのが現状です。
奇しくもグレート・リセットの混乱を生きることになってしまった私たちは、誰の言葉に耳を傾け、どんな道を選んでいくべきなのか。すでにさまざま迷うことの多い私にとっては、本書が教科書のような存在になりつつあります。ぜひご一読あれ。
『21世紀の生き方』の書籍情報
著者: 酒井 穣
初版発行: 2015/9/26
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
価格: 1,620円(税別)
サイズ: 19 x 12 x 2 cm
頁数:264ページ
ジャンル: ビジネス 自己啓発
読了目安: 2時間
ISBN: 978-4799317709
WRITER

編集者・ライター
味志佳那子
子どもにはどうか幸せになってほしい-。そんな親としての思いが伝わる『ビジネスパーソンの父が子どもたちに伝えたい21世紀の生き方』ですが、まだ子どもを持たない世代には、未来を創る手引きのような力を持って響くことと思います。
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