ワーク・ライフ・バランスの記事2018.02.20
未来を拓くWLB男子
「WLB男子」が働き方を変える!パラフト集計調査結果 第2弾
keyword: ワーク・ライフ・バランス オーダーメイドワーク リモート 複業 調査
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2018.02.20 文章 / PARAFT編集部
本気でWLBを探る男子が一定の勢力に!
出典:PARAFT
ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和=WLB)を模索している男性のことを、パラフト編集部では、勝手ながら「WLB(ダブリューエルビー)男子」と呼ばせていただくことにしました(そのまんまではありますが)。
WLB男子と目される人たちからは、例えば次のような自由回答をいただきました。
子供がまだ小さいので保育園の送り迎えに間に合う時間で勤務したい(30代男性)
今後、子育てをしていくにあたって、妻のサポート役にとどまらず、自分もしっかりと家庭のことに参加したい(30代男性)
家族と過ごす時間を大切にしたい。夜には子どもの勉強をみて、子どもの生きる力を育てたい(30代男性)
家庭と仕事を両立させたい。 男女関わらず、多様な働き方に理解のある企業で働きたい(20代男性)
ちょっと驚くほどの熱量を、自由回答からいただきました。
はっきり言って、いま男性たちの家庭への思いは相当熱くなっています。
集計調査によると、男性の場合は、柔軟な働き方(オーダーメイドワーク)を希望する主たる理由として最も多かったのは、「自分らしく複業したい」で31.8%を占めました。ただ、「家族を重視しているから」が21.2%で、2番目に多いという結果になりました。
彼らの思いを受け止め、家庭と両立しやすいリモートワーク、短時間勤務などの柔軟な働き方を認める企業が増えてきたら、日本は大きく変わることでしょう。
そう感じさせられました。
▼ 一番多かったのは「子育てとの両立型」
WLB男子のなかで一番多かったのは、子育てとの両立をはかるためにオーダーメイドワークを探っている人たちでした。
「子育てと両立させて働き続けたいから」は男性でも11.5%に上り、いわゆるイクメン男性がオーダーメイドワークに強い関心を寄せていることがわかりました。
次のような自由回答もありました。
妻がこれから仕事に復帰するので、自分は今の仕事を辞め、かねて希望していた主夫をやりたい。ただ、小さい子ども2人の世話と家事をやりつつも、今までのキャリアを生かして短時間ながらでも新しい仕事をしていきたい(40代男性)
当方、現在主夫をしており、家事育児を担っているので柔軟な働き方を希望します(30代男性)
WLB男子たちは新しい働き方を開拓し、ニッポン男児の新しい生き方も創造していると言っていいでしょう。
親孝行・妻孝行型や国際結婚型なども広がる
出典:PARAFT
子育てとの両立を目指す男性ほどではありませんが、年老いた親の介護・看護や、病弱な妻の看護などに時間をささげ、そのために柔軟な働き方を希望する男性も少なくありませんでした。
これらの親孝行型、妻孝行型のWLB男子は、男性求職者全体の4.4%におよんでいました。
ちなみに、親孝行型・夫孝行型の女性は、女性求職者全体の2.8%でした。男性のほうがこのタイプの比率が高いのが印象的でした。
例えば、次のような声をいただいています。
祖母と2人暮らしのため、できれば自宅で仕事がしたい(20代男性)
妻が難病にかかり、将来的に介護などが必要。動けるうちに旅行やいろいろできることをやってみたいので柔軟な働き方を希望します(30代男性)
親の介護がきっかけで在宅での仕事を考え始めたが、今は妻の体調が悪く、一人で外に出られないこともあるためそばでサポートしたい(40代男性)
▼ 国際結婚はWLB男子を生み出す!?
男性求職者の中でわずか5人程度でしたが、外国人女性と結婚し、日本国内で言葉の壁に直面する妻を心配して、妻との時間を確保したいという男性がいました。
このタイプも今後、少しずつ増えていくことでしょう。
例えば、次のような声が届いています。
昨年、国際結婚しました。妻は一生懸命に日本の言葉と生活に慣れようとしている状況。昨年は(長時間労働の)会社勤めをしていたので、ひとりぼっちにすることが多々ありました。日本の生活に慣れるまで、仕事をしながらもできるだけそばにいてあげたいと思います(20代男性)
妻が外国人で日本の生活に不慣れなため、できるだけ時間を共有できたらと思います(30代男性)
国際結婚にはWLB男子を生み出す力学があるのかもしれませんね。
女性の半数は「家族重視」で柔軟な働き方に賛成!
出典:PARAFT
今回の集計調査によると、求職女性の49.3%は「家族を重視しているから」という理由で、リモートワークや短時間勤務などの柔軟な働き方(オーダーメイドワーク)を希望していました。
最も多かったのは「子育てと両立させて働き続けたいから」で女性全体の38.0%を占めました。
例えば、こんな声をいただきました。
柔軟な働き方なら妥協せず、家庭と両立していける(30代女性)
自分のやりたいことと子どものどちらもあきらめたくない(40代女性)
こういう声は本当に多かったです。リモートをはじめとするオーダーメイドワークなら仕事効率を改善し、高い次元でバランスをとれるという期待も読み取れます。
子どもが3人います。成果重視で評価してくれる働き方を希望します(30代女性)
こんな感じで、働いた時間の長さではなく、成果で自分をみてくれる働き方への渇望感もうかがえました。
現在の会社で働き方改革を率先してきたが、硬直的な勤務制度や長時間勤務が当たり前の雰囲気に限界を感じる。家族を大切に、でも自分のスキルを磨ける働き方を希望します(30代女性)
このように現在の会社への絶望感から求職希望する声もいただきました。
「保育園探しに苦労しているため」(30代女性)と、保育園の待機児問題から活路を探る声も届きました。
先輩女性たちの苦労を見て、結婚・出産のずっと前から柔軟な働き方を探る「先読みリモート女子」については、集計調査リポート第1弾をご参照ください。
※ 調査の概要
パラフトでは求職者が登録する際、サイト上の登録シートに、どのように働きたいかなどを任意で自由回答していただいています。今回は、2015年2月1日~2018年1月31日の3年間に求職者として登録した男女の自由回答を調査。このうち柔軟な働き方を求める理由を記載した2424人(男性1286人、女性1138人)について、その主たる理由によって分類・集計しました。集計時点は2018年2月上旬。回答者の平均年齢は2018年2月5日時点で男女とも35歳。男性は10~60代、女性は20~60代でした。この調査は3年間の蓄積データに基づくものであり、通常のアンケート調査とは異なります。

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未来を拓くWLB男子
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WRITER
編集部チーム
PARAFT編集部
パラフトの代表取締役・山田勝がワーク・ライフ・バランスに関連する下記のイベントで講師を務めます。
① 「ずっと輝き続けるために!いま見つけたい新しい働き方」
・日 時:2018年2月22日(木)19:30~21:30
・会 場:デジタルハリウッドSTUDIO渋谷
〒150-0002東京都渋谷区渋谷1丁目23-21渋谷キャスト2F
・定 員:25人(要予約、上記のサイトからお申込みください)
・参加費:無料
② 「ワークライフバランスセミナー 働き方改革~世界から学ぶワークライフバランス~」
http://www.hokutopia.jp/news/3299.html
・日 時:2018年3月24日(土)10:00~12:00
・会 場:北とぴあ7階 第2研修室B
〒114-8503 東京都北区王子1丁目11-1
・定 員:30人
・参加費:500円
・応募方法:往復はがきにセミナー名、希望人数、名前、年齢、住所・電話番号を明記し、北とぴあ10階 北とぴあ管理事務所ワークライフバランスセミナー係まで(2月23日必着)
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