複業の記事2018.02.23
複業のかたちは多彩
あなたはどの型? 人生を豊かにする7つの複業スタイル
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2018.02.23 文章 / PARAFT編集部
「複業したい」は26%、男性では求職理由のトップに
複業については、いま政府が副業解禁へと舵を切り、大手企業でも社員の副業を認める動きが出ています。このため最もホットな話題ともいえます。
現在、複業の議論といえば、会社員が本業のほかに、週末などの空いた時間を使って「副業」を行ってもいいかどうかという点に集中しがち。ところが、集計調査によれば、求職者が求める複業のスタイルは、そうした議論よりもずっと多様でした。
求職者のうち複業を希望していたのは全体の26%。男女別にみると、男性では、複業が求職理由のトップになっており、全体の31.8%が希望していました。女性でも複業を希望する人は全体の19.4%に上っていました。そして、それぞれの複業を希望する理由をもとに分類すると、7種類におよぶ複業スタイルが浮かび上がりました。このリポート第3弾では、以下に、そうした複業希望者の様々な声をご紹介しております。
(注)「副業」は、ひとつの本業のほかに小さな規模で仕事することを意味しています。これに対して「複業」は複数の仕事を手がけるワークスタイル全般をさしています。副業は、複業の一種。複業としては、このほかに、いくつも本業を営むスタイルなど、多彩なかたちがあります。
7つの複業スタイルで新しい人生を切り開く求職者たち
出典:PARAFT
主な複業スタイルは、次の7種類です(カッコ内の数字は調査した求職者全体の中での割合、%)
① テイクオフ型 (5.0%=複業希望の5人に1人)
自分で起業した(もしくは起業準備中の)人が、テイクオフ(離陸)段階の収入を補うために、もうひとつ別の仕事を探していました。9時~5時勤務などの硬直的な勤務体系ではなく、起業と両立しやすい柔軟な働き方を求めていました。
具体的な声をお届けしましょう。
友人とともに事業を立ち上げており、そちらの仕事と兼業したい(20代女性)
現在輸入雑貨店を経営しており店舗設備や仕入れのために少しでも多く稼ぎたい(30代男性)
起業しましたが、生活費を補填する仕事が必要です。どのような形態であれ、将来のために有意義な仕事をしたいと思っております(30代男性)
起業を志しており、勤務時間の自由な仕事に就きたい(30代男性)
② セカンドウォレット型 (1.9%=複業希望の13人に1人)
いわゆる副業です。会社員としての本業に加えて、週末や平日の夜などに副業を行い、月々の稼ぎを増やそうとしています。本業に影響しないような柔軟な働き方を探っています。
例えば、次のような声をいただきました。
病気の彼女を支えるのにお金が必要なため(40代男性)
現在就職はしているが、多少時間に余裕があるので、空いた時間も無駄にせず働きたい(30代女性)
在勤中の会社が給与ダウンされたまま上がる見込みがないので、ほかでも就業したい(40代女性)
③ 分散型 (7.5%=複業希望の3.5人に1人)
個人事業主が現在の自分の仕事に加えて、週3日勤務などの仕事を得ようとしています。このタイプが最も多かったです。どれかを本業とし、どれかを副業とする感覚は薄く、複数の本業を自分らしく組み合わせ、リスクを分散したワークスタイルを目指しています。
現在ウェブメディア運営、資産運用をしている。同じ環境で働きすぎるといいアイデアの生まれる余裕がなくなるため、フレックスタイムか週休3日以上の勤務を希望します
現在フリーランスとして活動している。企業で働くことと個人で働くことを両立してみたい(20代男性)
④ 社会貢献型 (1.2%=複業希望の22人に1人)
NPO(非営利団体)などで社会貢献活動に打ち込む人が、生活の基盤を安定させるために、もうひとつの仕事を探しています。社会貢献活動の時間を確保するために、週3日勤務や短時間勤務などの柔軟な働き方に関心を示しています。
岩手で復興震災のボランティア業務に就いており、場所を離れられない(40代男性)
NPO活動をしているのですがある程度、安定的な収入を得たいと思っています(20代女性)
⑤ 学びの基盤型 (4.4%=複業希望の6人に1人)
大学や研究所などでの研究活動や、資格取得のための学業に力を入れている人が、生活の基盤を安定させるために仕事を模索しています。
大学院の修了後、学術機関に無所属のフリーの研究者として活動しており、研究時間を確保したい(30代男性)
学術研究を並行して行うにあたり、両立可能なタイムマネージメントをしたい(20代男性)
⑥ 自己実現型 (4.9%=複業希望の5.3人に1人)
音楽活動や小説執筆、アート制作、スポーツ活動など、何かライフワークとする仕事を持つ人が、生活の基盤を固めるために複業を探っています。もうひとつの仕事と組み合わせて自分らしい働き方を磨き上げようとしています。
現在作曲家として活動してます。複業や創作活動が自由に認められる会社を探しています(20代男性)
俳優業をやっているため、オーデション・撮影・舞台などのときに都合をつけやすい仕事を探しています(30代男性)
画家としても活動しており、個展などの展覧会を開くことがあるため できるだけ時間の調整がきく働き方を希望しています(20代女性)
シンガーソングライターとして活動しており、楽曲制作やコンサート活動にも時間を充てたい(30代女性)
女優を続けたい(20代女性)
⑦ 武者修行型 (1.2%=複業希望の22人に1人)
とにかく現在と異なるジャンルの仕事を得て、自分の世界を広げようとする人もいました。会社員としての本業のほかに、このような理由で副業を探している人については、今回はこのタイプに分類しております。
一つの業界の仕事だけでなく、さまざまな業界を経験したい(20代男性)
学校現場で働きつつ、異業種の職業に触れ、視野を広げたいと思っています(30代男性)
本当にいろんな人が、実に多彩な複業のスタイルを求めています。それぞれの新しい働き方が実現できるように、パラフト編集部一同、祈っております!
パラフト発! モデル+エンジニアを自分らしく!
出典:PARAFT
パラフトでも、新しい複業スタイルを実践し、自分に合ったオーダーメイドの働き方を楽しんでいる社員がいます。モデル+エンジニアという複業スタイルで活躍するマックス江崎です。
現在、パラフトで正社員としてシステムエンジニアの仕事に従事する一方、フリーの写真素材集サイト「ぱくたそ」や雑誌、広告などでモデルとして活躍しています。写真のほかに動画にも出演して「芸域」を広げています。
江崎は大学卒業後、日本やイギリスで塾講師として勤務。その後、帰国した5年ほど前から、システムエンジニアとして始動しました。
学生時代、プログラミングには関心がなく、嫌悪感さえ抱いていたようですが、大学卒業間近に「エンジニア」や「SE」という言葉の響きへの憧れが膨らみ、独学を開始。渡英前の段階で都内某社から内定も得ていたため、帰国後も滞りなくエンジニアとしての業務を始められたそうです。2015年にパラフトに合流しました。
モデル業のほうは高校時代に若干、経験がありましたが、こちらも帰国後、本格的に始めました。特に写真素材集サイトの「ぱくたそ」を通じて人脈が広がり、仕事案件をいただくようになりました。
江崎は「ずっとひとつの世界で働いていると煮詰まってくることもあると思います。複業というかたちは、リフレッシュにもなりますね。いろんな人たちに出会えるのも魅力」と話します。
江崎はマガジンハウスの雑誌『GINZA』(2018年3月号)の特集「みんなどんなふうに働いてるの? 家で仕事をする人々」でもご紹介いただいています。
※ 調査の概要
パラフトでは求職者が登録する際、サイト上の登録シートに、どのように働きたいかなどを任意で自由回答していただいています。今回は、2015年2月1日~2018年1月31日の3年間に求職者として登録した男女の自由回答を調査。このうち柔軟な働き方を求める理由を記載した2424人(男性1286人、女性1138人)について、その主たる理由によって分類・集計しました。集計時点は2018年2月上旬。回答者の平均年齢は2018年2月5日時点で男女とも35歳。男性は10~60代、女性は20~60代でした。この調査は3年間の蓄積データに基づくものであり、通常のアンケート調査とは異なります。

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PARAFT編集部
3回にわたって、「だから私はオーダーメイドワーク!」集計調査の結果をリポートさせていただきました。いかがでしたか。パラフトでは、これからも皆さんからいただく声をもとに、様々な企画を展開していきたいと思っております。「生きる」「働く」がもっと楽しいものになるように、一緒に新しいスタイルを切り開いていきましょう!
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