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映画『新聞記者』の記事

やるからには妥協しない/映画『新聞記者』|藤井道人監督 前編:r000019003529 | PARAFT [パラフト]

2019.06.26

映画『新聞記者』の記事2019.06.26

神は細部に宿る

やるからには妥協しない/映画『新聞記者』|藤井道人監督 前編

keyword: 映画『新聞記者』 藤井道人 監督 インタビュー 仕事

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プロであり続けるというのがどういうことなのか。職務の前に個人の幸せはどうあるべきなのか。見る者に「働くことの意味」を突き付けられる、社会派エンターテインメント・映画『新聞記者』が2019年・夏、全国で上映されます。

権力や周囲からのプレッシャーに屈することなく、記者の使命を追いかける、1人の女性新聞記者・吉岡エリカ(シム・ウンギョン)。ある日、彼女のもとに「医療系大学の新設」に関する極秘文書が届きます。文書の調査取材を始めた矢先、取材対象と目していた官僚・神崎(高橋和也)が自殺。取材のために足を運んだ神崎の通夜で吉岡は、元部下として参列する若手官僚・杉原拓海(松坂桃李)と出会います。杉原もまた、納得のいかない仕事と個人の幸せのはざまで、葛藤に苦しんでいました。吉岡と杉原が神崎の死の真相を追求した先には、衝撃の事実が。

今の時代を覆う”同調圧力”への息苦しさを払拭しようと、「映画こそ自由な表現を」という旗印のもとに制作が始まった映画『新聞記者』。この作品を人間の機微を描くエンターテインメントへと昇華させたのは、『デイアンドナイト』、『青の帰り道』などで高い評価を得る、1986年生まれの俊英・藤井道人監督です。

実は当初、『新聞記者』の監督オファーを辞退したという藤井監督。それでも一度引き受けたからには、絶対に妥協しない――。

制作にあたってのプロ意識の高さ、映画『新聞記者』を通して同世代へ伝えたいことなど、働くことに悩むすべての人に贈るインタビュー・前編です。

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【藤井 道人さん プロフィール】
1986年生まれ。日本大学芸術学部映画学科在学中から映画制作に関わり、14年に伊坂幸太郎原作の映画『オー!ファーザー』で長編デビューを果たす。『幻肢』(14)にて第9回アジア青少年映画祭最優秀脚本賞を受賞。現在は映画監督、脚本家、プロデューサーとして、映画、ドラマ、MV、CMなど幅広い分野で活躍。主な映画監督作には『7s』(15)、『光と血』( 17 )、『青の帰り道』(18)、『デイアンドナイト』(19)などがある。
【作品情報:映画『新聞記者』】
出演:シム・ウンギョン 松坂桃李 本田翼 岡山天音 /西田尚美 高橋和也 /北村有起哉 田中哲司
監督:藤井道人
脚本:詩森ろば 高石明彦 藤井道人
音楽:岩代太郎
原案:望月衣塑子「新聞記者」(角川新書刊) 河村光庸
配給:スターサンズ/イオンエンターテイメント
公式サイト:映画『新聞記者』公式サイト
(C)2019『新聞記者』フィルムパートナーズ
2019年6月28日(金)新宿ピカデリー、イオンシネマほか 全国ロードショー!

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2019.06.26 文章 / 和田由紀恵

凡庸な作品をつくるくらいなら、残る1本を

「きちんとした回答をいただけていると思わないので、繰り返し聞いています」――。
東京新聞・社会部記者の望月衣塑子さんが、菅官房長官の定例会見で食い下がったこの場面は、2017年の夏に繰り返しテレビやネットで報じられ、記憶にある方も多いのではないでしょうか。

業界紙の記者だった父や憧れのジャーナリストの背中を追って、新聞記者の道を志した望月さん。「警察や権力者が隠したいと思うことを明るみに出すことをテーマに、何度でも質問をぶつける。それは新聞記者として当たり前のことだ」と著書、『新聞記者』(角川新書・刊2017年)で書いています。その著書が、映画『新聞記者』の原案となりました。

”同調圧力”による人々の萎縮、氾濫するフェイクニュース――。私たちはどこから情報をとり、何を信じればいいのか。フィクションという武器を手に、大胆な政治サスペンス映画をつくろう。

映画『新聞記者』は、世間を揺るがせた森友学園・加計学園の疑惑をトレースしたかのような政治事件を中心に、見る者に現実社会での出来事を何度も想起させながら、そのストーリーを展開させていきます。

――映画『新聞記者』の監督を引き受けることを、ずいぶん迷われたそうですね。

藤井道人監督(以下、藤井):そうですね、政治・社会的なメッセージ性の強い作品ですから「自分はこの作品を背負えるだろうか」と思ったんです。でも凡庸な作品をつくるくらいなら、1本の残る作品をつくりたい。そう思って参加させていただくことにしました。今では、攻撃力の高い、ディフェンス力の低い映画ができたなって思っています(笑)。

――たしかに「ここまで描いてしまって大丈夫!?」と、少し心配になりながら見てしまいました(笑)。

藤井:
最初に見せていただいた脚本は、もう少しドキュメンタリーというか、ノンフィクションに近い設定だったんです。チャレンジしよう、というその気持ちはおもしろかった。
でも僕がやらせていただくなら、エンターテインメント性のある、人間の話にしたいと思いました。

そこで脚本の制作にも加わらせてもらいました。脚本を練る中で大事にしたのは、映像的なテンポやギミックの要素を足すことと、政治にくわしくない人が見てもわかるアプローチにする、という点です。

もしかしたらこの映画を真っ先に見る人は、政治に興味のある人かもしれません。それでもこの映画は、(官僚・杉原役の松坂)桃李くんのファンや、映画好きの人が見ても楽しめる作品にすべきだと思ったんです。

同世代に『新聞記者』を通して伝えたいこと

――なぜ、政治に興味のない人でも楽しめる作品にすべきだと考えたのでしょうか。

藤井:
僕らの世代(30歳前後の世代)は、自分の半径5メートル以内の世界で完結してしまっていると感じています。インスタの”いいね!”の数を増やすことや、スマホに流れてくる情報をキャッチすることに腐心している。SNSを使って仮想的に拡張しているから、世界中にリンクして、いろんな人とつながっているように見えます。でも肝心なこと、例えば自分たちの子どもがどんな未来を迎えるのか、といったことを考えている人はそれほど多くありません。

そんな同世代の人たちにこそ観てもらって、「知ってる?」と強く訴えたい。

「いい映画を撮りたい」「いい生活をしたい」「友達とずっと一緒にいたい」――。僕たちが抱く、さまざまな、ささやかな望み。でも、もしかしたら(現実の未来は)、けっこうヤバいかもしれないよ。そんな望みさえ、かなわなくなるかもしれない。考えることをしないでいると、あっという間におじいちゃんになる――。

僕だって、『新聞記者』をつくるまでは何も知らなかったんです。それが『新聞記者』のために政治や報道について、それこそ大学受験以来の”勉強”をして取材を重ねるうちに、怖くさえなりました。「知らないというのは、ヤバいことだ」と。

――映画『新聞記者』を通して「もっと知る必要があるよ」と警鐘を鳴らしたいと――?

藤井:
いえ、僕はあくまで「こうしなさい」と言いたいわけではないんです。そんなすべてをひっくるめて、見ていただいた方に問いかけたいんです。「どう思った?」って。

プロである以上、引き受けた仕事に妥協はしない

――『新聞記者』の撮影に入る前に、監督自ら綿密な取材をされたそうですね。

藤井:
はい、新聞記者と官僚、どちらも取材しました。

ある新聞社のオフィスに行って取材したんですが、昼は人が全然いないんですよ。それが15時くらいにわやわやと人が集まって満席になって、夕方には誰もいなくなって、夜また満席になるんです。その様子を見ていて、世の中へ毎日のように文字を送り出すためのルーティンが確立されているんだな、と思いました。

そこで、新聞をつくる工程を一つひとつ教えてもらいました。それぞれの工程の締め切りが何時なのかも含めて。それを知らないことには、新聞記者のライフスタイルを描けないですからね。

――新聞社というのはメディアの中でも、特に締め切りに追われているイメージがあります。

藤井:
スクリーンではわからないと思うんですが、新聞社のシーンの撮影では、実際の締め切りに合わせて、時間を決めて動いていたんです。例えば20時20分が締め切り時刻なら、俳優陣には20時20分に手元の時計の針を合わせてもらって、芝居をしてもらいました。

――時計の針を合わせていたんですか!

藤井:
はい、記者部屋にいたメインキャストは全員、合わせていただいていました。俳優さんから「この仕事は何時にやるものなんですか」と聞いてくれたりもしていましたね。

特に若手記者・吉岡役を演じたシム(・ウンギョン)さんは、自分でも新聞社に何度か足を運んでくれたんです。記者の働き方、業務の流れや動きなどをご自身でも研究して、撮影に臨んでくださったのはすごく助かりました。

たとえスクリーンに映らない細部でも、こうした作業は人間を描く上で必要なことだと思っています。

――『新聞記者』から圧倒的なリアリティを感じさせられるのは、そうした細やかさがあったからこそなんですね。

主演の松坂桃李さんが演じる官僚・杉原は、内閣情報調査室(内調)に勤務する外務官僚という設定でした。内調や外務省など、官僚の方ではどんな取材をされたのでしょうか。

藤井:
官僚の方にはいろんな取材をさせてもらえたんですが、内調(内閣情報調査室)の方には会えなかったんです。

もちろん内調の内部を見せてもらうこともできませんでした。取材した官僚の方や周囲に聞いても、みんな「見たことない」って言うんです。

だから内調の空間は、フィクションとして描こうと決めたんです。実際には、パソコンのモニターだけが光るような暗い空間ではないのでしょうが、映画としてシーンにコントラストをつけたかった。

――政権を維持するために、官僚たちがネット上で黙々と情報を拡散する内調のシーンは異様そのもの。画面全体の暗さがいっそう、その特殊な職務をあぶり出しているように感じました。

実際に現役の官僚と話してみた印象はどうでしたか。

藤井:
「国のために」という強い使命感を持って、働いているんだなと思いました。その印象は作品中の官僚にも投影させています。

一方で、自分とは遠い存在のような官僚も、意外にふつうの悩みを持っているんだと思いました。自分のやっている仕事が果たして正しいのか、やりたくない仕事と家族を天秤にかけられたらどちらを取るのか、といった悩みを。

こうした悩みは官僚だけでなく、会社員にも、どんなコミュニティにいる人にも起こりうることですよね。

だからこそ映画のなかでどんどん悩み、葛藤する杉原を特別に見えないように描きたい。演じた桃李くんとは、そう話していました。

――プロである以上、やりたくないこともやらないといけない――。作品中ではそんな葛藤を経て、投身自殺をしてしまう杉原の元上司、神崎(高橋和也)という人物も登場します。「杉原、俺たちは一体、何を守ってきたんだろうな」という彼の最期の言葉には重みがありました。監督ご自身は、プロであることをどう考えますか。

藤井:
神崎の、「杉原、俺たちは一体、何を守ってきたんだろうな」というセリフ。僕が考えたんですが、実はボツになるところだったんですよ。あまりに官僚へ感情移入が過ぎるんじゃないかって(笑)。

(――そうなんですか!ボツにならなくて、本当によかった……。)

僕自身は好きなことしかやっていない部類に入るかと思うんですが(笑)。ただ僕も、自分でつくった会社の社員なんです。だから会社のために「ちょっと厳しいスケジュールだけどやるか、お金のためだ」ということはあります。

でもお金のためとはいえ、求められていることの中で結果を出すのは楽しいんです。いろんな映像作品を撮って、それを見て喜んでもらう。そんな仕事を続けられればいいなあと思っています。

そういう意味では、プロであることの気負いはないかもしれません。でも請けたからには、絶対に妥協はしません。

>>後編「撮りたいのは人間らしさ/映画『新聞記者』|藤井道人監督 後編」

WRITER

編集者・ライター

和田由紀恵

映画『新聞記者』を見ながら、かなり早い段階でハンカチを手元に用意していなかったことを後悔した筆者。緊張がみなぎるシーンも心がほどけるシーンもあって、ラストに向かうほどに心を揺さぶられました。見終わったら、興奮を誰かと分かち合わずにはいられない映画です。
そんなパワーを持つ作品をつくりあげた藤井道人監督は、細身で長身のイケメン。作品は迫力に満ちていましたが、ご本人はとても穏やかな方で、その場に居合わせた取材メンバー全員が一気にファンになりました。
後編では、藤井監督の映画制作の核心をインタビュー。クリエイティブな職種だけにとどまらず、あらゆる仕事に共通する監督の考え方は必読です!
>>後編「撮りたいのは人間らしさ/映画『新聞記者』|藤井道人監督 後編」

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