インフラエンジニアの記事2021.01.12
インフラエンジニアの仕事とは?
インフラエンジニアとは?仕事内容や将来性・必要なスキルとは
keyword: インフラエンジニア 未経験 将来 やりがい フリーランス
2021.01.12 文章 / PARAFT編集部
インフラエンジニアとは
インフラエンジニアとは、システムを滞りなく動かすための土台を作るエンジニアのことを指します。
本記事ではそんなインフラエンジニアについて、仕事内容や必要なスキル、将来性について詳しく解説しています。
またインフラエンジニアは、未経験でもなれるのかについても紹介していますので、ぜひご一読ください。
まずはインフラエンジニアについて知るために、以下の4点についてまとめました。
- そもそもインフラとは
- インフラエンジニアの役割
- インフラエンジニアは未経験でもなれる?
- インフラエンジニアの将来性
これらの内容について、順番に解説していきます。
そもそもインフラとは
そもそもインフラとはインストラクチャー(Infrastructure)の略で、一般的には「電気」「ガス」「水道」「公共施設」など、日常生活を送るための基盤のことを指します。
インフラは生活を支えるためになくてはならないものであり、インフラがなければ生活は成り立ちません。
ITにおけるインフラは、システムを安定して稼働するための基盤の構築、ネットワークの整備などの役割を果たします。
建物を建てるときも、基礎となる土台がなければ建築できないように、システムも土台がなければ動かすことはできません。
とくに現代では生活を支えるインフラと同様に、ITにおけるインフラも必要不可欠なものとなっています。
インフラエンジニアの役割
インフラエンジニアは、システムを動かすための基盤となるサーバーの構築や、滞りなく通信ができるように必要な機器の設定などを行います。
私たちが普段使っているスマートフォンのアプリや、Webサービスなどもデータの受け渡しを行う必要があります。
普段当たり前のように使えているのも、通信インフラが整っているからこそ可能なのです。
ITインフラには、主にシステムを動かすための基盤を作りますが、そのシステムの配下には以下の2つの要素で分けられます。
- アプリケーション
- ハードウェア
世の中にはさまざまな機器にアプリケーションが組み込まれています。そのアプリケーションを動かすためにはハードウェアは必要不可欠です。
ハードウェアとは「パソコン」や「サーバー」のことで、システムを構成するアプリケーションを適用するための箱のようなものです。
パソコンに必要な台数分アプリケーションを適用し、365日稼働させるためには、高速で処理できるサーバーが必要です。
また、サーバーとアプリケーションが適用されたパソコン間で通信をするために、ネットワークの設定も必要です。
インフラエンジニアについてまとめると、以下のとおりです。
- インフラエンジニアとはITにおける基盤を作成するエンジニア
- システムを動かすためには、アプリケーションとハードウェアが必要
インフラエンジニアは未経験でもなれる?
ここまでの説明で、
「インフラエンジニアってなんだか難しそう……」
「未経験でもインフラエンジニアになれるのかな?」
と思った方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、インフラエンジニアは未経験者でもなれます。
インフラエンジニアの業務は、未経験可で応募している企業もありますので、興味のある仕事内容だったら、思い切って応募してみるのも一つの手段です。
インフラエンジニアは幅広い知識が求められますが、業務内容はプロジェクトや企業によって異なります。
そのためインフラエンジニアは、実際に現場で実務を経験してスキルアップしていくのが常套手段となります。
ただし、ITのことが何もわからない全くの未経験の場合、仕事についていけなくなる可能性もあります。
早いうちから戦力となるためには、インフラエンジニアに関わる知識はある程度、習得しておいたほうが良いでしょう。
ちなみにインフラエンジニアに関わる知識とは以下の2つです。
- サーバー
- ネットワーク
インフラエンジニアは「サーバーエンジニア」と「ネットワークエンジニア」のどちらかに分類されます。
サーバーエンジニアはサーバーに関する仕様設計やサーバーの設定、動作確認などを行います。
ちなみにサーバーは、各入力端末から送信されたデータを受信して保管したり、データを入力端末に送り返す役割をします。
ネットワークエンジニアはスイッチやルーターといった、端末間で通信するために欠かせないネットワーク中継機器の設定やシステムの環境構築、運用などを行います。
どちらも専門的な知識は必要で、仕事内容によってはサーバーとネットワーク、両方関わることにもなります。
そのため、サーバーやネットワークの知識はある程度必要です。
インフラエンジニアとして必要になる具体的なスキルについては後述しますが、最低限の知識がないと、スキルを習得するのさえおぼつかなくなります。
インフラエンジニアの将来性
他の職種のエンジニアと比べて、インフラエンジニアの将来性は高いと言えます。
近年のIT産業の需要の増加に伴い、インフラエンジニアの求人は増えてきています。
またインフラエンジニアは、ITシステムを安定して稼働するための基盤を作る職種のためなくてはならない存在です。
いわば縁の下の力持ち的な存在なのです。
インフラエンジニアの仕事内容はさまざまで、企業が展開するシステム以外にも国が管轄する事業に関わることも多く、不景気にも強いと言われています。
しかし近年では、自社設備内でサーバーや機器を設置して運用するオンプレミスから、クラウド環境に移行しつつあります。
クラウド環境なら自社で設備を管理する必要がなくなるため、この流れは急速に広まりつつあります。
そのため将来的には、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)などのクラウド環境の知識も習得しておいたほうが良いでしょう。
ただしシステムによっては全てがクラウドに移行できるとも限らず、オンプレミスの環境がなくなることは考えにくいと言えます。
まとめると、
- インフラエンジニアの仕事がなくなることはない
- インフラエンジニアの仕事内容は幅広く不景気にもつよい
- 今後はオンプレミスからクラウド環境へ移行が広がりつつある
となります。
インフラエンジニアの仕事内容
- 設計
- 環境構築
- 運用・保守
それぞれ詳しく見ていきましょう。
設計
インフラエンジニアの仕事はまず、自社やクライアントとすり合わせた要件を元に、システムを稼働するために実現可能な設計書を作成します。
システムの運用に耐えられるサーバーやパソコンの選定、必要な台数もこの段階で決めておき、予算に問題なければ発注します。
具体的な設計の内容としては、システムが高負荷に耐えられる仕様になるように設計したり、各種機器に必要な設定やソフトウェアのインストールなどの手順書も作成しておきます。
また、誰が見てもわかるようにネットワークの経路を記載したネットワーク図の作成や、環境構築にどれくらいの期間が必要なのかも見積もりをしておきます。
環境構築
作成した設計書を元に、インフラの環境構築を行います。環境構築は主に以下の手順に実施します。
- ①必要な機材の設置
- ②端末間の配線の接続
- ③端末やネットワーク機器の各種設定
- ④ネットワークの接続確認
- ⑤ソフトウェアのインストール
- ⑥システムが正常に稼働するかテスト
環境構築はまずサーバーや端末の設置から始まり、端末ごとに必要な設定や、LANの接続、ネットワーク機器の設定を行います。
また、端末間でネットーワークが問題なく接続可能か、疎通確認も実施します。
その際通信速度は問題ないか、大きな負荷が掛かったときも滞りなく通信できるか、システムの規模によっては入念な確認作業を行います。
場合によってはテストツールを作成するための、プログラミングを行うこともあります。
システムを稼働するための環境構築が終わったら、完成したアプリケーションを各端末にインストールします。
その後システムが正常に稼働するか簡単にテストを行い、問題なければ試験チームによる本格的な結合・運用テストのフェーズへ移行します。
運用・保守
システムが運用状態に移行しても、インフラエンジニアの仕事は終わりではありません。
24時間滞りなくシステムが稼働できるように、監視を行う必要があります。
そのためにはサーバー監視ツールを導入して、システムの状況をチェックしたり、トラブルが発生した場合に対応できるようにしておきます。
システムは規模が大きいほどトラブルはつきものです。具体的にはトラフィックの増加による遅延、ハードウェアの故障、人為的なミスによるトラブルなどが挙げられます。
迅速に対応するためには、システム全体の理解、トラブル対応時のマニュアル作成など、運用に移行してもインフラエンジニアの仕事はたくさんあります。
インフラエンジニアに必要なスキルとは
- サーバーの知識
- ネットワークの知識
- セキュリティの知識
それぞれ詳しく見ていきましょう。
サーバーの知識
インフラ環境を構築するには、土台となるサーバーの知識は必要です。
サーバーと一口に言っても必要となる知識は幅広いと言えます。たとえばサーバーから各機器へ接続するためのネットワークの知識や、サーバーへのさまざまな処理を行うバッチファイルの作成、サーバーの監視設定などさまざまです。
規模の大きなシステムは、サーバーにLinuxOSが採用されることが多いです。そのためLinuxOSの知識や、Linuxコマンドについても理解は必須です。
今後はクラウド環境の移行も進んでいますので、必要によってはのAWS(アマゾン・ウェブ・サービス)などの知識も必要になることもあるでしょう。
サーバーの知識を深めるには「Linux技術者認定資格」の勉強と合わせて、自分のパソコンにLinuxをインストールして、実際に操作しながら覚えることをおすすめします。
ネットワークの知識
システムを動かすためにはネットワークの知識も書かせません。
ネットワーク設計図の内容をよく理解して、ネットワーク機器や各端末に対して、LANなどの配線を設置したり、機器同士で正しく接続できるように設定を行います。
ネットワーク接続にはシスコ製のスイッチやルーターなどを扱うことも多いため、通信機器の扱いについても理解は必須です。
ネットワークの接続や設定の業務に関しては、プロジェクトの規模によっては専門のネットワークエンジニアが担当する場合もあります。
ただしインフラエンジニアとネットワークエンジニアは、密接に関わることが多いので意思疎通のためにも、ネットワークの知識については理解しておいたほうが良いでしょう。
ネットワークの知識を深めるには、シスコシステムズ社が実施している「CCENT」「CCNA」の勉強をおすすめします。
セキュリティの知識
インフラを構築する際はセキュリティ対策も必要不可欠です。
ネットワークやサーバーの監視など、セキュリティに関する深い知識が求められる場合もあります。
また、システムのセキュリティソフトを導入する場合は製品の扱い方についても理解は必要です。
セキュリティに関してはIPA(情報処理推進機構)が提供する国家資格である「情報処理安全確保支援士試験」がおすすめです。

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