itコンサルタントの記事2021.04.22
ITコンサルタントの仕事とは
仕事内容・必要なスキル/資格・案件の探し方について詳しく紹介
keyword: itコンサルタント とは フリーランス なるには 年収
- ①ITコンサルタントとは
- ITコンサルタントの仕事内容
- ITコンサルタントの平均年収
- ITコンサルタントと似た職種と違いについて ②ITコンサルタントに必要なスキル/経験/資格
- ITコンサルタントに必要なスキル/経験
- ITコンサルタントに必要な資格 ③ITコンサルタントとして働くために
- ITコンサルタントの案件の探し方
- 未経験からITコンサルタントになるためには
- まとめ
2021.04.22 文章 / PARAFT編集部
ITコンサルタントとは
「ITコンサルタントの仕事は年収は高いが激務」と聞くことも多いですが、実際にどのような業務を行っているのでしょうか。
本項では、ITコンサルタントの仕事内容や平均年収、ITコンサルタントと似た職種との違いについて解説してきます。
【本項の内容】
▼ITコンサルタントの仕事内容
ITコンサルティングの仕事では、主に下記の業務フローで行われます。
1.クライアントのビジネスや経営課題についてヒアリングを行い現状を分析する
2.ヒアリングした情報から企業の課題を抽出し改善案を作成する
3.クライアントと話し合いながら具体的に業務設計や移行計画を立てる
4.計画に沿って課題解決のためのシステムの導入や開発などを行う
5.効果測定をしながら、課題の経過観察を行う
基本的には、上記の業務フローに沿ってコンサルティングの業務を行っていきますが、クライアントの課題のヒアリングを行い、改善案を提案するところが非常に重要です。
企業におけるビジネスや経営において、複数の課題を抱えていることも多いため、正しく課題を分解して優先順位をつける必要があります。
改善案を作成する際にも、クライアントの予算や要望、期限などの要件を満たした上で、適切な提案を行うことが大切です。
また、ITコンサルティングの仕事の中でも、いくつかの部類に分けることができます。
○IT戦略コンサルティング:経営戦略の実現に必要なITソリューションの提案
○マネジメント支援:システムの導入にあたるプロジェクトのマネジメント支援
○パッケージ導入(ERP・CRM):業務改善のためのITパッケージの導入支援
○RPA・AIの導入・開発支援:業務効率化や質の向上に必要なシステムの開発支援
上記のように、クライアントの要望をヒアリングしながら、課題に合わせてITソリューションの提供を行っていきます。
▼ITコンサルタントの平均年収
Dodaの平均年収ランキングによると、ITコンサルタントの平均年収は『584万円』となっています。
しかし、実際にITコンサルタントとして業務経験を積んでいる場合、年収1000万円を超えている人材も多いです。
また、フリーランスとしてITコンサルタントの業務に携わる場合には、月収80万円以上の案件も多く、案件によっては100万円以上の案件も存在します。
そのため、ITコンサルタントとして業務経験を積んで行った後にフリーランスとして独立をしている人も年々増加しているようです。
◇参照:Doda|2020年 平均年収ランキング(https://doda.jp/guide/heikin/syokusyu/#anc_job_09)
▼ITコンサルタントと似た職種と違いについて
ITコンサルタントは、主にクライアントへの課題のヒアリングや改善案の提案からシステム導入支援まで幅広い業務を行っていきますが、業務の内容から以下の職種と似通った部分もあります。
○PM
○PMO
○セールスエンジニア
○Sler
そのため、本項ではITコンサルタントと似た職種との違いについて紹介していきましょう。
○PM
システム開発や導入のプロジェクト全体のマネジメント業務をになっているのがPMです。
PMの仕事では、クライアントの開発責任者と話し合いながらシステム開発の要件定義や開発計画を立てることもあるため、ITコンサルタントと似た業務内容も行います。
しかし、PMは『現場の責任者』で、ITコンサルタントはシステム開発における『参謀役』を担っているため別の役割として認識されるでしょう。
○PMO
PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)は、クライアントとPMの間の立ち位置で複数のプロジェクトを横断して状況を確認していく仕事です。
PMのように1つのプロジェクトの責任者としての役割ではなく、複数のプロジェクトを客観的に監視する役割を担っています。
そのため、ITコンサルタントは特定のプロジェクトおいて支援に入りますが、PMOのように複数のプロジェクトを跨いで業務に携わることは少ないという点が大きな違いになるでしょう。
○セールスエンジニア
セールスエンジニアは、ITコンサルタントと同様に、クライアントに対して課題のヒアリングを行い、ITソリューションを用いて課題解決の提案を行っていく仕事です。
しかし、セールスエンジニアは自社やパートナー企業の製品・サービスを導入するための提案になります。
そのため、特定の製品やサービスに縛られずに提案をしていくTコンサルタントとは、根本的に大きな違いがあるといえるでしょう。
○Sler
Sler(システムインテグレーター)は、クライアントの課題をシステムを開発・導入を通して改善していくための提案営業を行う仕事です。
SIerは、クライアントの課題を解決するという目的はITコンサルタントと同じですが、主に『現場』における課題の解決を行うための提案を行います。
そのため、『経営』の目線での課題解決を行っていくITコンサルタントとは『視点』が異なるといえるでしょう。
ITコンサルタントに必要なスキル/経験/資格
そのため、本項では、ITコンサルタントに必要なスキルや経験、資格について解説していきましょう。
【本項の内容】
▼ITコンサルタントに必要なスキル/経験
ITコンサルタントとして働いていくためには以下のスキルが必要になります。
○問題解決力
クライアントの課題に対して、適切な問題解決策を提案するための能力。
問題解決を行うために問題の根本的な原因を把握して、条件に合わせて問題解決を行っていくために必要。
○論理的思考力
コンサルタントとして、クライアントの課題を可視化して体系立ててまとめるためには論理的思考力が大切。
情報を論理的にまとめるとともに、会話の中で相手が求めている情報を的確に把握して、クライアントが持っている情報を整理するためにも必要になる。
○コミュニケーション能力
クライアントの話を引き出すための傾聴力や、解決案をわかりやすく伝えるためのプレゼンテーション能力など、コンサルタントにとってコミュニケーション能力は必須。
コンサルティングの業務において、経営者だけではなくプロジェクトの支援など多くのメンバーと円滑に仕事を進めるためにも、コミュニケーション能力は必要になる。
その他にも、システム開発やITツールの特徴、マネジメント能力などコンサルティング業務を行う上での関連知識やスキルも養っていく必要があります。
そのため、今回挙げたスキル以外にもITやシステム開発に関する全般の知見なども積極的に勉強するようにしましょう。
▼ITコンサルタントに必要な資格
ITコンサルタントとして働く際に、キャリアアップために取得しておくと良い資格があります。
○基本情報/応用情報技術者試験
基本情報技術者試験と応用情報技術者試験は、IT分野全般に関する基本/応用レベルの技能を認定するIPAが認定する国家資格の一つです。
ITコンサルタントとして必要にあるITに関する知識を証明することができるため、勉強する過程で身につけた知識も仕事で活かすこともできるでしょう。
○ITストラテジスト試験
ITストラテジスト試験はIT戦略に関するスペシャリストであることを認定する国家資格で、企業における事業戦略や事業計画のシステムかを立案して実行するまでの能力が問われます。
ITストラテジスト試験は、情報処理技術者試験の中でも難関の資格になるため、保有していることで、コンサルタントとして働いていく際に有効な資格の一つです。
○中小企業診断士
中小企業診断士は、中小企業に対して企業診断やコンサルティングを行う能力があることを認定するコンサルティングに関する国家資格です。
中小企業診断士は、「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理(オペレーション・マネジメント)」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・ちゅ小企業政策」の7項目から出題されます。
コンサルタントととして独立していく場合やキャリアップをしたい場合には有効な資格のため、ITコンサルタントとして仕事をしていく場合はチャレンジしてみて損はありません。
その他にも、「プロジェクトマネージャー試験」や「ITコーディネータ」など、コンサルティングやマネジメントに関連する資格も多く存在しますが、コンサルタントとして活動をしていく場合には、積極的に資格の取得をしていくのが良いでしょう。
ITコンサルタントとして働くために
そして、本項ではITコンサルタントとして独立した場合にどのようにして案件を探すか、未経験からITコンサルタントになるためにはどうすればいいかについて詳しく解説していきます。
【本項の内容】
▼ITコンサルタントの案件の探し方
ITコンサルタントとして業務経験を積み重ねていく中で、独立してフリーランスとなる方もいるでしょう。
では、ITコンサルタントがフリーランスとなった場合には、どのような手段を用いて案件を探していくのが良いのでしょうか?
○フリーランスエージェントを活用
フリーランスとして仕事をしていく場合、個人のコンサルタントとして企業への営業をかけるのは難しいケースも多いです。
そのため、フリーランスエージェントを活用することで、営業工数の削減ができるとともに、効率的に案件を探すことができるでしょう。
しかし、ITコンサルタントの仕事は、フリーランスエージェントの中でも取り扱っている案件数は比較的少ないため、エージェントを選ぶ際にはコンサルタント業務を専門としているエージェントを選ぶのがオススメです。
○知人経由で案件を獲得する
コンサルタントの仕事は、知人経由や昔の同僚・クライアントから紹介してもらうケースも多いです。
知人経由で案件の契約をするため、自分の人柄や実績を知った上で仕事を紹介してもらうことができる点や手数料もかからないというのも特徴になります。
そのため、フリーランスエージェントを活用しても仕事が見つからない場合には、過去の人脈を活用して案件を紹介してもらうのも良いでしょう。
○SNSなどを活用して案件を獲得する
案件を獲得するためにSNSを利用するという手段もあります。
SNSの場合には、自身で情報発信を行い知名度を上げていくことが必要なため、有益な情報の発信を行ったり、セミナーを開催したりするのも良いでしょう。
SNSを上手く活用すれば、より多くの人に情報発信ができるようになり、複数の案件の相談を受けることも増え、仕事を安定して獲得することもできるため、中長期的な営業戦略として検討してみるのも一つの方法です。
▼未経験からITコンサルタントになるためには
未経験からITコンサルタントになりたいという方もいると思います。
しかし、ITコンサルタントの仕事は専門的な知識が必要なるため、未経験からフリーランスのような形で業務に携わるのは正直難しいです。
そのため、将来的にフリーランスとしてITコンサルタントの仕事がしたい場合には、以下のような方法でキャリアを積み重ねていくと良いでしょう。
○ITコンサルティング会社へ転職する
未経験からITコンサルタントとしての経験を積むためには、ITコンサルティング会社へ転職する方法が一番効率的です。
未経験からITコンサルティング会社への転職自体が難易度は高いですが、できる限り早くコンサルタントとして活動をするという点では有効な手段でしょう。
そのため、転職をするために必要な資格は積極的に取得していき、転職活動を有利に進めていくことが大切です。
○IT業界で経験を積んでITコンサルタントとしてキャリアアップ
ITコンサルタントとして仕事をしている人の中には、キャリアアップを重ねてITコンサルタントになったという人も多いです。
キャリアップでコンサルタントを目指していく場合、実務経験と実績を積み重ねていく必要があるため、時間がかかってしまいますが実務経験があるためそれだけ現場での知見を活用することもできます。
なので、キャリアアップを目指す人は、SIerやセールスエンジニアなどの提案営業の経験を積むか、エンジニアからPMになり、PMとしての業務経験を積み重ねITコンサルタントとしてキャリアアップしていくのも良いでしょう。
また、SIerやセールスエンジニアの場合、業務内容がITコンサルタントと似通った部分があるため、ある程度経験を積んだらITコンサルティング会社へ転職するという方法もあります。
上記にように、フリーランスとして独立を目指す場合には、まずIT業界における業務経験を積みながらキャリアアップしていくという方法が現実的です。
そのため、未経験からITコンサルタントを目指す方は上記の情報を参考にして、計画を立てていくと良いでしょう。
▼まとめ
以上、ITコンサルタントの仕事内容や平均年収、必要になるスキルや資格などについて紹介してきました。
ITコンサルタントの仕事は、IT業界においても上位職種として高い年収を獲得することができます。
また、これからもIT業界は発展していくので、ITコンサルタントの需要は高まっていくので、キャリアの目標として目指してみるのもよいでしょう。

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編集部チーム
PARAFT編集部
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